◆アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ
またまた箕面有料道路(箕面グリーンロード・箕面トンネル)の話題です。ローカルな話ですみません。
初めて使ってみた。思い切って贅沢に往復。だが、あちこちの有料道路にある、ETCの払戻料金はない。まるまる片道600円取られてしまう。
しかし早い。すごく早い。まさに、生活圏から非日常へとワープするトンネルだ。
何しろ、「大阪のチベット」と呼ばれる能勢妙見駅前(駅前なのに私の携帯は圏外になる)から自宅まで25分しかかからなかった。いつもの半分ぐらいである。
そのチベットにある住宅地、東ときわ台から大阪の中心地である梅田に出るまで、信号は何と6つしかない。うち2つは感応式と押しボタン式だから、実質は4つである。
繰り返しますが、東ときわ台から梅田まで、ですよ(ごく一部の人にしかわからないだろうなあ・・・ 要するに、浦和から東京丸の内までの距離です)。すごすぎる。
それにしても、東ときわ台から国道423号に出る道と箕面のトンネルとをうまく直結しなかったのはなぜなんだろう。
上記4つの信号のうちの2つは、国道に出る信号と国道からトンネル方面へ右折する信号なのだ。これさえなければ、梅田まで信号2つ!になるのである。
実際、わたしは家に帰るまで2回しか止まらなかった。ふた昔前なら、手放しでモータリゼーション万歳を叫べただろう。
車を所有するコストと交通事故の危険性と有料道路料金とガソリン代と環境破壊さえ無視すれば(無視すべきものが多いな・・・)、アメリカ的生活が満喫できそうだ。
現在は片側1車線の対面通行だが、トンネル自体は片側2車線の高速道路なみに設計されている。将来、第二名神高速道路と直結させるためでもあるのだろう。
でもまあ、無料になっても20年経っても、片側2車線の必要性はないような気がする(30年後はちょっとわからない)。
以前、電車に乗って明石海峡大橋の横を通ったとき、知り合いのオーストラリア人(女性)に、「あれが世界最長の吊り橋だ」と説明したところ、「あの橋の向こうに何があるのだ?」と聞かれて、やや戸惑ったことがある。
「向こうには淡路島があって、四国があって・・・」
「それはものすごく人口の多い地域なのか?」
「いや、そういうわけではない。むしろ少ない」
「ではなぜ、世界一長いというほどの長大な吊り橋を架ける必要があるのだ?」
「さあ? でも、もしかすると、雇用や需要の創出のためではないだろうか」
「ああ、なるほど。それで納得した。世界中どこでも同じなんだな・・・」
もっともっとひどい橋が山口県にある。
箕面トンネルの向こうだって、「すごく人口の多い地域」だろうか。
もちろん、ぜんぜんそんなことはない。トンネル出口近辺に住んでいるのは、もしかすると数十人ぐらいかもしれない。
能勢の新興住宅地と結ぶ道路が同時にできたので、かろうじてそれなりの人口は見込めるけれど。
___
そうそう、先にも触れましたが、大阪方面から行く場合には、箕面トンネルを出てから左折して北に向かい、国道423号を1キロあまり走らないと東ときわ台(国道477号)方面へ左折する交差点へ行けません。道案内の看板も間に合わせのものしかない(国道477号から箕面トンネルへの看板は(たぶん)何もない)ので、ご注意ください。
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