◆桃栗3年柿8年
玄関先の猫の額にブドウを植えている。確かデラウェアと巨峰だと思っていたのだが、どうやら違うようだ。
苗を植えたのはおそらく3年前。最初の冬はすべて葉が落ちて枯れ枝だけになったので、もうこれでおしまいかと思った。それぐらい枯れ果てていた。
だが、翌春、新芽が芽吹き、見る見るうちに猫の額を覆い尽くすほどの(それどころか玄関先や道にはみ出すほどの)勢いを見せた。
でもそれまで。
次の春も同じ。はみ出し度が増えただけである。
(たぶん)その次の春に当たる今年は違った。初めて花が咲いたのである。花が咲けば、実もなるかもしれない、と期待させた。
その実がなっている。すでに幾房か。どうも、マスカットのように見える。
市販品にはもちろんまったく及ばないものの、それなりに立派で、大きい粒は直径2センチ近くありそうである。
10日ほど前だったか、試しに一粒かじってみた。が、固さといい酸っぱさといい、まるで小粒ガリガリタイプの梅干しのようであった。収穫にはまだ早そうだ。
と思っていると、福岡で露地物?のブドウに袋かけをする作業が始まっているというブログを拝見した。そうか、これからが勝負なのだ。ちょっと気候は違うけど。
うちの場合、おいしくなる(なるのか?)ころには、たぶん鳥とか虫とかに食べられてしまうことになるのだろう。
何の実の話だったか忘れたが、「よし、明日収穫!」と思っていたら、その早朝に鳥に全部やられてしまうのが常だ、と鳥仲間から伺ったことがある。ヤツらはいつ木の実がおいしくなるか、実(じつ)によく知っているのだ。
小さいころ、桃栗3年柿8年、というのをよく聞かされた(そういうと、最近とんと聞かないなあ)。
ブドウも、3年経てば実がなるのだ。実感したのは初めてだと思う。
そうそう、勝手に庭に生え始めたナンキンハゼも、今年初めて花が咲いた。洗濯物を干そうとしていると、ハチがたくさん飛んでいて、初めて気づいたのだ。こちらはそろそろ8年目ぐらいになるのではなかろうか。
花のことは考えなかったが、いつまで経っても実ができないので、もしかして雄株とか雌株とかがあって、うちの木はオスなのかと思ったりもしていた。
今年の秋にはおそらく、あの見慣れた実ができて、いくらかは鳥の食糧事情をよくしてくれるだろう。
葡萄3年南京黄櫨8年。
あまりにも据わりが悪いなあ・・・ まあ、うちの家に似合いかもしれないんだけど。
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コメント
この翌日、朝日新聞の天声人語に「桃栗3年柿8年」が出ていた。実に久しぶりに見た気がする。
投稿: Wind Calm | 2007.06.29 20:44