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2007.11.24

●スタッドレス異聞

 北国のみならず、京都も雪景色だと聞いて、今年は早々にスタッドレスタイヤに入れ替えた。

 が、例年通り、せいぜい2〜3回無理矢理役に立てればいいところだろうと思う。

 もっとも、凍結した路面の上をノーマルタイヤで走って事故を起こし、「まだ大丈夫だと思った」とわけのわからないコメントを残しているドライバーのニュースを見ると(事故現場の凍結道路の映像は、とても「大丈夫」には見えなかった)、早めに準備しておくに越したことはないとも思う。

 今シーズンはぜひ、湖北にバードウォッチングに行きたい。

 いつも、スタッドレスに履き替えるとステアリングが異様に軽くなる(つまりグリップが悪くなる)のだが、今回はそれほどでもなかった。
 「スタッドレスの時のステアリングの感覚も体が覚えちゃったのかな」と思ってあまり気にしていなかった。

 さて、タイヤを交換すると、ショップでいつも空気圧を高くしすぎるので、1週間ほどしてなじんできたところで適正圧に調節する。測りながら抜くだけだからコンプレッサーなどはいらない。

 ところが、最初に測った右の前のタイヤの空気圧がなんと1.3しかないのだ。適正圧のほとんど半分である。その数字が記憶の琴線に触れる。1.3・・・
 前回車から外して保管したとき、自分でセットした値じゃないか。もしかして、ショップの店員が空気を入れ忘れたのではないか。

 と思って他の3輪を測ると、2.5ぐらい入っている。うわっ、じゃあ、右の前はパンクでもしているのか、とちょっと青くなる。知らずにしばらく走っていたことになるのだ。

 いや待てよ。このタイヤだけ空気を入れ忘れたのではないか。いずれにせよ、ペッタンコではないのだから、どこかまで走っていって空気を入れてみなければならない。しかし、ガソリンは満タンにしたばかりだ。一番近いセルフのスタンドは・・・ ディーラーは・・・ どこが近いだろう・・・

 面倒なので、自転車に使っている空気入れで入れることにした。最初どうするんだったか少し戸惑ったが、アタッチメントの向きを2つとも変えると、スムーズに入った。

 ちょうど用があったので、近い方の職場を往復。帰ってから、外したノーマルタイヤ(というよりホイール)を洗剤で洗う。今日はワックスをかける元気がなかった。

 その後、念のため空気圧を測り直したが、ぜんぜん減っていない(むしろ、まだ冷え切っていなくて少し増えていた)。やはり、ショップの店員が空気を入れ忘れたのだ。

 命にかかわるタイヤを扱ってる店がこれでは困る。

 そういえば、取り付けるときにタイヤの転がり方向を逆にして注意されていたようだ。そんな肝腎なことを間違えるような連中だから、空気も入れ忘れるのか・・・ 1人でやってるんじゃないんだけど(だからむしろ無責任になってしまうのかな)。
 タイヤホイール専業で、この辺では有名な老舗なのだが。

 ステアリングをいつもより重く感じたのは、空気圧が異様に低かったからなのだ。

 とにかく何事もなくてよかった。

 些細な違和感も大事にせねばならない。大きな出来事の前兆は「なにかちょっとしっくりこないな」という程度の感覚的なものであることが多いのだ。

 でも、どうでもいいことを気にしすぎる性癖も直さなきゃならないんだけど・・・

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2007.11.22

●最近見た映画

 最近見た映画のうち、お勧めできるもののリスト(順不同)です。

バベル(Babel, 2006 U.S.A., France, Mexico)
クィーン(The Queen, 2006 U.K., France, Italy)
リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine, 2006 U.S.A.)
ダイ・ハード 4.0(Live Free or Die Hard, 2007 U.S.A.)
パフューム ある人殺しの物語(Perfume: A Story of a Murderer, 2006 Germany, France, Spain)
ツォツィ(Tsotsi, 2005 U.K., South Africa)
ラブソングができるまで(Music and Lyrics, 2007 U.S.A.)
こわれゆく世界の中で(Breaking and Entering, 2006 U.K., U.S.A.)

 うーん、どれもよかった(笑)

 あえて一つあげるとすれば、やっぱり『バベル』かなあ・・・ ブラッド・ピットを出す必要はないと思うけど。

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2007.11.20

●テレビ初出演?

 東京キー局の一つが取材に来て、テレビカメラで撮影された。

 なんでも、ゴールデンタイムに全国ネットで放送している人気長寿番組なのだそうだ。

 もうすぐ、その番組に出演することになる(はずだ)。

 もう20年ぐらい前、通りすがりにたまたまテレビに撮影されてしまったことはあるが、意図して撮られるのは初めてである。

 といっても、もちろん、何ということはない。いわばエキストラのようなものである。

 取材対象は勤務先の別人。20歳そこそこのその人と同じ部屋で、私がしゃべっているところを撮影されただけだ。

 しかも、実際の放送では、今日撮ったシーンは10秒ぐらいしか流れないという。だとすれば、私が映るのは長くても2秒ぐらいかもしれない。

 だが、その10秒を撮るために、東京からわざわざディレクターがカメラ持参で来阪した。撮影時間は15分(秒ではない)ぐらい。10秒の画を撮るためにかけるコストの大きさに驚く。テレビ番組ってそうやって作られているんだと少し勉強になる。
 ___

 問題は、その、「東京キー局が全国ネットでゴールデンタイムに放映している人気長寿番組」の名前を聞いたこともなかったこと。昨日取材の許可を求められたときに初めて聞いた。

 正直に「すみませんが、聞いたことがありません」と言ったのだが、失礼じゃなかったかと思うと同時に、浮世離れしているように思われたのではないかとちょっと気になる。

 まあ、ディレクターといっても26歳。実際には大学生ぐらいに見える。本来の取材相手によると、東京大学を出ているらしい。まあ、東京キー局の正社員といえば半分ぐらいは東大出だろうが、出世が速いなあとちょっと驚く。35歳になったらプロデューサーとかになるんだろうか。
 ___

 2秒出演しているかどうかわからない、聞いたこともない番組をわざわざ録画して見ることになる。
 無視できるほど大人ではない。

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2007.11.19

●情報セキュリティやらファイルの暗号化やら

 個人情報の流出が止まらない。

 毎日のようにいろんな情報が漏れたとかネット上に流れたとか騒がれているが、それも氷山の一角に過ぎない。

 今日もまた、私の住所や電話番号、あげく、クレジットカードの番号と有効期限まで!漏れているかもしれないという「お詫びとご報告」が届いた。

 何でも、某大手通信事業者が、預かっていた磁気テープを紛失したというのだ。

 ひとごとではない。

 いや、自分のカード番号が漏れた(かもしれない)からではなく、自分が情報を漏らす可能性だって十分あるからだ。

 実際、私の勤務先の情報流出すら、2〜3度新聞ダネになっている。ベタ記事程度で大事に至っていないのが幸いだ。

 ___

 勤務先が1箇所ではなく、家でも仕事をするので、当然のごとくデータを持ち歩く。近い将来、データはすべてサーバに置いて、どこからでも超高速で取り出せる、という日が来ない限り、この状態は続く。

 いくらこの世界の変化が速いとはいえ、何十ギガというデータをサーバに置いて、どこからでも安定して(コストをかけずに)利用できるという日が数年以内に来るとは思えない。

 とにかくデータは大量にある。名簿なんかにパスワードを設定したりしてしこしことやっていたが、ほとんどきりがない。
 それに、「こんなん、漏れたらまずいやろ」というようなファイルを、ばんばん添付ファイルで送ってくる人が大多数である。

 今ちらっと見たら、仕事のメールアドレス宛に送られてくる添付ファイルは、1年間でざっと5000!ある。その多くは開ける必要すらないものだが、それだけに、どんなものが含まれているやらわからない。
 これだけあると、こまめに捨てるのすら大変である。必要なものを残しておくためには選別せねばならない。数日放っておくと、すぐ何十とたまってしまう。結局、選別の手間をかけずに放置している。

 そんなデータを(もちろん、自分で作ったデータなんかも数多くある)毎日 HDD(今はUSB メモリになった)で持ち歩いているのだ。

 これを紛失したら・・・ 背筋が寒くなる。

 気が気ではない。常に肌身離さず持ち、管理には細心の注意を払っている。

 人と昼ごはんを食べた後、トイレに立つにも鞄を持っていく(常に首からぶら下げておく案は諸々の事情で採用しなかった)。中からごそごそUSBメモリを取り出して持っていくのもヘンだから仕方なくそうするのだが、友人知人がそこに残って荷物を見ていてくれることがわかっていてもそうせざるをえないのだ。まるで彼らが信用できないように見えているかもしれないが、仕方がない。

 何が起こるか分からない。世間にはクレジットカードの番号が大量に入った磁気テープをなくす奴までいるのだ。

 個々のファイルにパスワードをつけて暗号化するなど事実上不可能なので(それでも漏れたときの影響が重大なファイルは個別にそうしているが)、持ち歩くデータを丸ごと暗号化できれば解決すると、以前から思っていた。

 が、簡便な方法がある気がせず、真面目に調べもしないまま相変わらず緊張の毎日を過ごしていた。Mac OS X には、FileVault(ファイル金庫室)という素晴らしい機能があるのだが、これは home ディレクトリ(Windows でいうところのマイドキュメントですね)を丸ごと暗号化するというもので、持ち歩きデータには適していない。それに、一度やってみると、途中でエラーを起こして先に進めなかった。

 ふう。話が長いな・・・

 OS を Leopard に入れ替えたとき、不具合情報なんかを調べていて、偶然、上記の問題を解決する方法を目にした。簡単なことだったのだ。
 同じことでお困りの方、以下の方法をお試し下さい(たぶん Mac OS X ユーザに限ります(笑))。

1.「ディスクユーティリティ」で、必要な大きさの読み書き可能な「新規イメージ」を作る。
 (その際、パスワードをかけて暗号化する設定にする)
2.そのイメージファイルをマウントして必要なファイルをすべてコピーする。
3.持ち歩くデバイスには、そのイメージファイルのみを入れておく。

 もちろん、必要な数だけイメージファイルを作ってもいいが、私は USB メモリにぎりぎりはいる巨大なイメージを一つだけ作って、そこにふだん使うファイルをすべてコピーした。

 こうすると、デバイス上には暗号化されたファイルが一つあるだけで、紛失しても中味を見られる心配はまずない。
 使うときには、一度パスワードを入れてイメージをマウントしてしまえば、中のファイルを自由に扱える。
 席を立つときには、マウントを解除するだけでいい。たとえデバイスを盗まれても、中味を見られる心配はない。
 しかも、イメージファイルを1つコピーするだけで、フルバックアップが取れ、各勤務場所や自宅にも置いておける。しつこいようだが、それは誰にも見られない。

完璧だ!

 何でこんなこと、今まで気づかなかったんだろう。

 勤務先だって自宅だっていつ泥棒に入られるかわからない。暗号化したイメージファイルの中にあらゆるファイルを入れておけば安心である。まだそこまではやってないけど(やっぱりやるべきなんだろうなあ・・・)。

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2007.11.18

●Mac OS X Leopard

 遅ればせながら、パソコンのOSを入れ替えた。Mac OS X Leopard である。

 もうちょっと落ち着くまで待っていようかと思ったのだが、結局は飛びついてしまった。

 最初、MacBook Pro(いわゆる intelMac だ)に何も考えずに上書きインストールしたら、アプリケーションの動作が異様に遅くて不安定になった。「うわっ、やはり未完成品で、インストールは時期尚早なのか」と思ったが、後の祭り。これではとても仕事にならない。

 が、はたと気づいて、「オプション」ボタンを押し、「以前のシステムをアーカイブしてから新規インストール」とかいうのを選び直して再インストールする。これでまあ、大きな問題なく動くようになった。

 それにしても、お任せでやると自動的に上書きになり、それだとまともに動かないというのでは話にならない。上書きでもちゃんと動くようにするか、上書きインストールをできない仕様にするかどちらかにしてほしい。
 最低限、デフォルトは新規インストールにすべきだ。

 現状ではとりあえず自己防御するしかない。皆様、お気をつけ下さい。

 ATOK 2007 を使ってファイル名を変更しようとすると Finder が落ちるなど、あれっと思うような不安定さはあるが、これは ATOK のせいかもしれないし、まあ何とかなりそうである。早速、10.5.1 のアップデータも出た。

 新機能の恩恵にはほとんどあずかっていないが、Spaces は便利だ。以前、Virtual というシェアウェアで実現していた機能をOSに組み込んだという感じ。パソコンの画面をいくつも仮想的に作ることができ、アプリケーションを特定の画面で使うよう割り当てたりできる。非常に具合がいい。
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 洗練されたデザインのマシンで洗練されたOSを走らせることができるという小さな幸せをかみしめている。まだちょっと不安定だけど・・・

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2007.11.15

●恐怖の朝シャン

 先日、久しぶりに朝シャンをした。死語だろうか。朝、洗面所で洗髪(シャンプー)することを以前は朝シャンと言った(そして、もっと以前はそういうことをする人はまずいなかった)。

 終わってから、ちょっと驚くようなことがあった。水の流れが悪いのだ。

 その前日に、塩素系漂白剤を使ってストレイナーを綺麗にしたところだ。配管ももちろん詰まっていない。

 以上の情報から原因がすぐ思い当たる人はたぶん、頭髪に問題を抱えている。私は思い当たらなかった。

 おかしいなあと思ってストレイナーを見ると、髪の毛が大量に絡まっている。もしかすると50本ぐらいはあるかもしれない。
 前後の状況を勘案すると、この髪の毛はたった一度の朝シャンで抜け落ちたということになる。排水の支障となるほどに。

 この調子で抜け落ちると、早晩つるっぱげになるのではないかと心配したが、全部で10万本だとして計算してみると、1日50本なら全部抜けるのに5年半かかる。100本だとしても3年近く。
 その間にはまた生えてくるだろう、たぶん。
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 髪の毛が悩みになろうとは、つい数年前まで夢にも思わなかった。いや、今だって鏡に向かえば薄毛とかにはぜんぜん見えない。白髪もほとんどない。
 頭頂部だって、禿げているという状態からはほど遠い(はずだ)。だが、ちょっと薄くなった、といわれれば、そのとおりだといわざるをえない。

 初めて気づいたのは、自転車を折りたたんでいるところを友人が写真に撮ったからだった。前屈みになっていて、ちょうど頭頂部が写っていたのだ。髪の毛の流れ具合にもよるのだが、地肌が見えていたのはちょっとショックだった。
 確か、琵琶湖畔を走ったときだ。あれは何年前だろう。まさか気づかせてやろうと思って撮ったわけではないだろうが・・・
 (調べると、4年半前だ。以降、それほど悪化していないようにも見える)
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 もちろん、真剣には悩んでいない。その証拠に、まったく何のケアもしていない。髪の毛なんて別にどうだっていいのだ。あんまり見苦しいのは困るけど。

 といいながら、はっきりと効くことがわかっている育毛剤なんかがあるのならば、試してみたい気もする。どなたか情報をお持ちの方はぜひお教え下さい。

 (宣伝目的のコメントやトラバが大量につくだろうなあ・・・)

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2007.11.13

●タンス大修理など

 土曜日は食器洗い乾燥機の修理。これは専門家任せ。その後買い物など。

 日曜日の午後は、扉のヒンジが外れてしまったタンスの大修理。まず中味を全部出して、壊れた扉側を下にして横に寝かせる。

 いろいろ思案した挙げ句、ヒンジを2つのパーツ(金具)に分離することで扉を完全に取り外せることがわかったのでまずそうする。裏に鏡までついている扉がすごく重い。

 ヒンジにかかる負担を減らそうと、鏡を取り外すことを試みる。が、留め具を4つとも外しても取れない。鏡自体が扉に接着されているようだ。留め具が木ネジで止まっていたので困ったが、仕方なくネジ穴に木工用ボンドを流し込んで再度取り付け直す。

 次に、本体側についている金具を3つとも取り外し、ネジ穴を木工用ボンドと木材(箸だ)で埋め(計9箇所)、再度木ネジで固定した。
 9本の木ネジのうち、3本も行方不明になっているのが変だが、在庫のネジで代用する。念のため、金具にもボンドを塗る。

 日曜の作業は以上。取り散らかしたまま、金具が完全に固定されるまで放置。

 月曜夜、家族3人で力を合わせ、苦労して扉を取り付ける。ヒンジの金具同士を元のようにうまくかみ合わせるのがとても大変だった。

 が、かみ合わせに成功すると、奇跡的に扉の位置がピタリと決まる。一番上をほんの少し外に出しただけで、ほとんど調整せずに綺麗に収まった。
 ___

 その後、風呂掃除と流し台掃除。諦めていた頑固な汚れが、土曜日に買った「速効ヌメリとり」を使うことで実に綺麗になる。結局は塩素系漂白剤なのだが、名前を変えて販売を伸ばしているのだろうか。
 例によって「まぜるな危険」の表示があるが、まぜなくても十分危険であった。窓を全開にして換気扇も回していたのだが、目がチカチカして呼吸が微妙に苦しく、鼻から肺にかけて違和感が生じる。今もちょっとヘンだ。
 ペットの文鳥は避難させたので無事。

 日付が変わるころから積み残した仕事をメール残業などで片付ける。

 記録のためにこれを書く。

 さて、今日はまったく娯楽がなかった。もう夜中の1時近いが、何かちょっとだけでも楽しいことをしてから床につきたい。

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2007.11.11

●果報は寝て待て

 私程度のバードウォッチング初級者でも、ふだん行くような場所で新しい種を見られることはもはやほとんどない。

 今日はそういう、ほとんどない幸運に恵まれた。
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 これまで、「珍しく○○が見られるかも・・・」と言われたり期待したりして、実際に見られたこともまずない。

 が、何の期待もしていないと、予想もしない鳥が見られたりするのだ。

 今思い出すだけで、キジ・トラツグミ・アオゲラ・コマドリ・ゴジュウカラ・カヤクグリ・ソウシチョウ・チョウゲンボウ・タマシギ・タンチョウ・ムギマキ・キクイタダキ・ニュウナイスズメ・サンショウクイ・クイナ・ウソ・ヤブサメ・コジュケイ・カンムリカイツブリ・チュウヒ・・・
 ___

 今日はヒクイナ。そんなものがこの辺にいるとは、風の便りにすら聞いたことがなかった。

 人生における僥倖も、次々と訪れてくれればいいんだけど・・・

 何の期待もしてませんから。

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2007.11.10

●一汁二菜 うえの

 もう何年も前から行こう行こうと思っていたが、敷居が高くて行けなかった和食の店。

 ぐずぐずしているうちに、ますます敷居は高くなった。
 店名の由来である1500円の昼メニュー「一汁二菜」はなくなり、夜は3500円からだったのが5800円からになっている(サービス料5%で実際は6090円)。

 うー、1500円と3500円が食べたかった。

 それはともかく・・・

 まあ、北摂(大阪北部)では超有名店だし、その名に恥じずおいしいし美しい。店員も行き届き、ご主人も穏やかな笑みをたたえた紳士である。

 というわけで?、あえて苦言を3つ。

1.狭い店内なのだから全面禁煙にしてほしい。

 現在は全面喫煙可、である。隣でタバコなんか吸われたりすると、繊細な日本料理が台無しだ。
 おいしいサンマご飯にスダチや山椒をかけてその香りを楽しんでいるときに、タバコの煙が臭ってくるのだから論外である。

2.カウンター席の椅子の間隔が狭すぎる。

 すぐ横で他人が食べているのはかなり苦しい。少なくとも、席を一つは少なくすべきであろう。

3.カウンターの木材がいかにも安物である。

 これはまあ、店を改装するまでは仕方がないが、この価格帯のすごく繁盛している店のカウンターではない。

 ご主人は、心あるかたと拝察した。少なくとも1と2は、今すぐにでも改善してほしい。英断を望む。

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●食器洗い乾燥機修理中

 修理の担当者がやってきて、火花が飛んだ食器洗い乾燥機を修理中である。腰の低い穏やかな方のように見える。

 やはりというか、すでに何例もあったらしく、「長期にわたって無償修理の対象となっている」という。
 修理代を払えとか言われたらどうやって闘おうかと思案していたので、ほっと一安心である。杞憂の多い人生だ。

 寿命だから買い換えろと言われたら、涙をのんで ^^; そうするしかないような気もするのだが、発煙・発火するような家電製品に修理代は出せないし、出すべきではない。

 そういえば、古い扇風機は発火する可能性があるので、廃棄して買い換えてくださいと呼びかけているというのをニュースで見た。

 その時に家電メーカの担当者が発言していた内容には驚いた。

 扇風機は5年から7年ぐらいで廃棄して買い換えるべきもの

なのだそうである。

 世間のことは知らないので何とも言えないが、うちの家族や親戚なんかにそんなことをしている家はないと思う。だいたい、扇風機が壊れたということ自体、記憶にない。
 昔実家にあった、戦前から使っているのかという感じのする扇風機はさすがにもうないが、あれは壊れていないのに捨てたのだろうか。

 うちにある扇風機ですら、古い方は20年以上前に買ったものである。デザイン的にはやはり昭和のにおいがするものの、まだまだきれいだし、何の問題もない。
 あれを買い換えろと言われたら、ものすごく抵抗がある。

 あ、何年前だったか、掃除機が発煙して焦げ臭いにおいを出したことがあった。今ある掃除機のラベルに「2003年製」と書いてあるので、たぶん、10数年は使っていただろう。
 不思議に、修理しようとは思わず、廃棄してすぐ新しいのを買った。感覚的に、そろそろ寿命かな、と思ったのかもしれない。
 発煙したのだから、無償修理してくれたかもしれないが、今回の扇風機騒動(メーカはリコールなどしないのはもちろん修理も受け付けず、廃棄して買い換えてくれと言っている)を見ると、その可能性は低そうである。

 今回発火した食器洗い乾燥機の配線は、新しいのに取り替えられる。見たところ同じ部品だし、根本の原因は取り除かれないままなので、また同じことが起こりそうな気もする。修理に来た方も、部品に改良が加えられているかどうかはご存じないそうだ。

 だがまあ、今度火花が飛んだときにはさすがに買い換えの時期だろう。火事になったケースは「ほとんど」ないというが(「まったく」とは言わなかった!)、うちがそうなる可能性は遠のいた。

 でも、↓のエントリは生きてます。10年後?、もしうちの台所から出火したら食器洗い乾燥機が原因かもしれないので、心に留めおいてくだされば幸いです ^^;

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2007.11.08

●火花飛ぶ食器洗い乾燥機

※リアル社会で私をご存じの方は、最後の方に重要な ^^; ※
※ご依頼がありますので、ぜひ最後までお読みください※

 システムキッチン?に付いているビルトイン型の食器洗い乾燥機が火を噴いた。

 というのはちょっと大袈裟かもしれないが、ボンッ!と音がして火花が飛んだのは確かだ。焦げ臭いにおいもする。
 正面扉右下のヒンジのあたりからだ。

 問題は、スイッチすら入れていない、ということである。最後に使ったのは丸一日前だ。

 コンセントはどこにあるのかわからないが、利用者(私だ)から見える場所にはない。だからこそのビルトインなのである。

 安全のため、取り外してコンセントを抜いておこうとしても、説明書には「絶対に分解したり修理・改造を行わない」ようにと書いてある。そういうことをすると「発火したり」することがあるのだそうだ。

 もう発火してるんですけど・・・

 というわけで、コンセントを抜くことすらできない。またいつ火花が飛んで、それが火事につながらないとも限らないし、これでは今夜眠ることさえできなくなる。

 一応、サービスセンターに電話してみるが、当然のごとく営業時間外だ。が、なんと!殊勝なことに「緊急のご依頼は以下の番号へ」という案内があり、そこへ電話するとすぐに人間が出た。大したものである。

 しかしながら、感心したのはそこまで。「ここには技術の分かる者がいないので何とも申し上げられません。明日朝、サービスセンターからお電話差し上げます」などとわけのわからないことをいう。

 明日の朝でいいんなら、明日の朝電話するんですけど・・・
(それに、明日の朝は仕事で家にいない)

 緊急対応の電話がこれでは、キレる人も出てくるのではなかろうか。

 スイッチを切っていても火花が飛ぶんだから、今夜寝ている間に火事になって焼け死ぬかもしれないのだ。そうですよね?
 うちの場合はブレイカーを落としたからおそらくは大丈夫だと思うのだが、一般的に言ってそういう対応でいいとお考えなのか?

 その旨、あくまでも穏やかに言うと、急に態度が変わり、「何とかしてみます」という雰囲気になる。
 今から来られても・・・と、それはそれで微妙に困ったのだが、杞憂であった。

 しばらくして別の人から電話がかかり、「明日お伺いします」という。

 だから、明日でいいなら明日電話するのだ。何のための「緊急対応」なんだよ、と思うものの、もちろん口には出さない。理性ある穏やかな消費者なのだ(笑)

===
 というわけで、私が誰かご存じの方へお願い申し上げます。

 もしここ数日の間にうちが火事になり、一家全滅とか息子だけ助かったとかいうときは、おそらく食器洗い乾燥機が原因ですので、その旨警察と消防に通報していただくとともに、うちの両親とか家内の両親とかに、多額の損害賠償請求をするようアドバイスしてやってください。
 メーカーは、火事になる可能性を承知しながら対応を怠ったことになるわけですから悪質です。

 まあ、万が一にもそんなことにはならないとは思うのですが、念のため。

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2007.11.07

●この辺でけじめをつけたいので・・・

 自由に生きている?人を見た後ではなおさら、別に大したことはなくても仕事はつらい。あらゆることがストレスになる。

 この辺でひとつ、けじめをつけたいので、辞表を提出します。

 皆さん、よってたかって慰留してくださいね。2〜3日で撤回しますから・・・

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2007.11.05

●茶房「読書の森」

 信州は小諸、千曲川を挟んで街の中心市街地と相対する御牧ヶ原台地の上に、茶房「読書の森」がある。

 ジョン・レノンに似たマスターが無口なはにかみを交えて不器用に話す。
 奥さんは文字通り奥の工房で機を織っていらっしゃることもあるのだろうが、その姿を見たことはない。いつもカウンターに出て、明るく大きな声で接客をこなしている。

 小諸出身で京都の大学を出たご主人は、浅間連山を見はるかすこの地に居を構えたいとの夢を持ち、叶えてしまった人だ。

 わけあって、昔、しばしばお邪魔していたのだが、今回、久しぶりに訪れることができた。

 行くたびに何かしら発見があったり驚かされたりするのだが、今回は格別だった。奥さんに無沙汰を詫びるなり、「ユウさんは今、ストロベリーハウスを作ってるんですよ」との言葉。ユウさんとは、もちろんマスターのことである。
 「ストロベリーハウス??」となっている私に、「ほら、あの、アメリカの」と説明してくれるが、何のことかわからない。後で拝見することにした。

 おいしいカフェオレをいただき、外に出てみると、映画でよく見るネイティブ・アメリカンのテントというか、わら?でできた簡易円錐住居のようなものがある。中は3人座れば満員、1人が横になることもできない狭さだ。
 ストロベリーハウスってこれのことか?

 驚いたことに、ロバがうろうろしている。その横には、どう見てもモンゴルのゲルにしか見えないテント。こちらは数人が中で寝られそうだが、まさかこれではあるまい。

 納得できないまま母屋の裏手に回ると、壁を泥で固めた小屋があった。ああ、これがストロベリーハウスなのか・・・(実は、ストローベイルハウス(Straw Bale House)です。藁俵を積んで泥で塗り固め、漆喰で仕上げる家のようです)

 その時はそれでもまだわからなかったのだが、今こうして思い返してみると、昔、アメリカのサンタフェでよく見かけた、プエブロインディアンの住居なんかに似ている(でもアレは日干しレンガだ。調べてみると、ストローベイルハウスはネイティブ・アメリカンとは関係のない、むしろ開拓者の牧場主たちが作った家のようである)。

 しばらく来ないうちに、ロバやらゲルやらストローベイルハウスやら・・・

 相変わらず、近在・遠在の文人や画家・音楽家などのサロンにもなっているようだ。

 くっきりと見える浅間の頂上にはわずかに雪。

 時間がゆっくりと流れる、こんなところでこんな暮らしを・・・と、苦労も知らずに憧れてみても、見果てぬ夢物語である。 

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●信州も寒い

 10月の最終週は、完全に真夏の格好で仕事をしていた。下着の上にシャツだけである。

 「また白馬」の「その3」も書かないうちに信州に行くことになって、同行する方々に「ちょっと大袈裟かなと思うぐらいの上着をお忘れなく。(念のため、大阪の真冬を想定しておかれた方がいいと思います。脱ぎ着しやすいように)」などとお節介なことを言いながらも、例によって自分自身は内心なめている

 初日の夜、訪問先の室内で既に底冷えを感じた。

 2日目の午前、ベストにセーター、上着まで着て歩いても寒いぐらいであった。お昼を食べた蕎麦屋はストーブを焚いているし、泊まった宿の暖炉では薪がパチパチと炎をあげていた。その暖かさが心地よい。
 通された部屋はやはり底冷えがする。

 3日目には、同行した方が、「頭が痛い。風邪のひきはじめかも」とおっしゃる。

 紅葉はもはや終盤の趣だし、この寒さ。やはり信州、初旬とはいえ、11月をなめてはいけない。

 暑いのが嫌いで寒いのはむしろ好きだ。蕎麦屋にすらクーラーのない信州に憧れてもいる。だが、今年初めて感じた本格的な冷えを通して、「やっぱり寒い季節にあったかくするのが一番かな」などと、どうでもいいことを思ってみたりする。

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