« ●競争原理主義者 | トップページ | ●7月も終わり »

2008.07.30

●あっ、間違えた

 家でトイレに座るときは、新聞や本を読むのが日課である。

 今私が読んでいる文庫本を家人も読んでいるらしく、私が使っている栞(文庫によく折り込んである広告)とは別の栞(文庫本来のもの)が挟んであって、それも移動している。
 私のよりちょっと先にある感じだったのだが、今日は追いつきそうになっていた。

 トイレを出るときになって、いつものように読み終えたところまで栞を移動しようとして、家人の栞の方を動かしてしまった。

 瞬間、「あっ、間違えた」との呟きが声になって出た。

 もはや家人の栞がどこにあったか、しかとはわからないものの、適当に見当をつけて戻そうとしていると・・・

 なんと!

 栞の裏には「あっ、間違えた運 大吉」と大書してあったのである。

 これは「よくある偶然」とはいえず、相当変わった偶然であるように思える。

 解説?には、「人違いから出会いが生まれたり、間違って買ったものが意外なほど優秀だったり……。間違いが、なぜか吉と出る暗示」とある。

 占いなどもちろん信じないが、悪くいわれるよりは良くいわれたほうが気分はいい。
 まして、今回のような偶然があると、ないとはわかっていても、「もしかして・・・」という思いがよぎる。

 だが案の定、いいことは何もなく、今日も終わろうとしている。

 まあ、悪いことが特に起こらなかったことが、いい一日の証なのかもしれない。

 いずれにせよ、これからは「あっ、間違えた運」という変な言葉が折に触れて思い出されることになるだろう。

| |

« ●競争原理主義者 | トップページ | ●7月も終わり »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

なかなか含蓄のある記事ですね。
そのシーンを想像すると笑っちゃいますが……

そうそう、何もなかったことが幸せなんです。
僕も、今日は奥さんから怒られなかった。
いい一日だ。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2008.07.31 10:16

 うーん、「悪いことがないこと」が幸せの定義なのには忸怩たるものがありますが、贅沢を言ってはいけませんね・・・

投稿: Wind Calm | 2008.07.31 23:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ●あっ、間違えた:

« ●競争原理主義者 | トップページ | ●7月も終わり »