■長足の進歩?
それが、お昼には長足の進歩を遂げ、そこにいる10種以上のシギチ類(という符丁で呼んでおります)がきちんと見分けられるようになった。
シギチ類というのは、基本的に春と秋の渡りの途中で日本に立ち寄るだけだし、特定の場所に出かけなければ観察することができない種が多い。
さらに困ったことに、互いに似ているだけでなく、成長の度合いや季節によって姿を変えるので、同定するだけでも結構難しい。雌雄の色だって違う。
『シギチドリ類ハンドブック』(文一総合出版)なんていうのがあるぐらいだ。そういうのがあるのは、他に、「ワシタカ類飛翔」と「カモメ識別」「海鳥識別」そして「カモ」ぐらいである(調べてみると案外多いんですね・・・)。
これまで、識別を半ば諦めていたし、だからかもしれない、シギチ類にそれほど興味はなかった。
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学習には醗酵期間とブレイクスルーが必要である。
私もバードウォッチャーの端くれ、識別はできなくても、シロチドリ・コチドリ・メダイチドリ・イカルチドリ、ムナグロ・ダイゼン・トウネン、アオアシシギ・キアシシギ、イソシギ・ハマシギ、オオソリハシシギ・チュウシャクシギなど、名前ぐらいは知っている。
それに、それぞれたとえば、脚が青いんだろうとか磯にいるんだろうとか嘴が反っているんだろうとかいうことぐらいは見当がつく(でも、イソシギって磯にいるのかな?)し、姿を見たことぐらいはある(と思う)。
そういう漠然とした経験と知識と名前とが、頭の中で醗酵しているところへ、先達に導かれていくつか識別のポイントを教えていただくと、たった2時間後には目の前にいるすべての鳥を自分で同定できるまでになった。シギチ類十種以上、全部で二十数種だ。
このブログによると、シギチを見に出かけたのは3年ぶりである。
イカルチドリやイソシギなど、特に目指さなくても見かけることはあるが、多くのシギチ類はその気になって出かけないと出会うことができない。
本気でちゃんと勉強しようと思えば、初めてシギチ類を目にしたとしても、半日でそこにいる鳥はすべて識別できるようになる人もいるだろう。
だが、私のような怠け者には、3年の醗酵期間が欠かせないのである。
何ごとによらず、やたらに時間がかかるのだ。人生は短いというのに。
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