●町家の案山子めぐり@奈良県高市郡高取町
もう明日、いや、日付変わって今日で終わってしまうので、今さらここで紹介してもお役に立てないのだが・・・
奈良県高市郡高取町は、土佐街道と呼ばれる通りに並ぶ古い街並みで有名である。近くには西国第六番の壺阪寺があり、山の上には日本一の山城だったという高取城の石垣が残る。
だが、ここもやはり、少子高齢化と過疎化に悩んでいる。大阪市内まで電車でも車でも1時間ちょっとで行けるのに、だ。
少しでも町おこしになるならと有志7〜8人が立ち上がり、周囲の人を巻き込んで協力を得ながら、11月の1か月間、「町家の案山子めぐり」が開催されている。
案山子もさることながら、古い家が残る街並みがいいし、何より、そこここで町の人のお話が伺えるのがいい。
偶然にも助けられて、93歳になるとおっしゃる助産婦の方ともお話しすることができた。年代物の「助産婦」の看板に見とれていると、ちょうどご本人が帰っていらしたのである。
取り上げた赤ん坊は1万人!を超えるという。1935(昭和10)年からこの地で暮らしてらっしゃるということだった。現在でも、育児のアドバイスなんかに関しては現役なのだそうだ。
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天候には恵まれなかったが、雨にも降られぬ紅葉の土曜日に、人出はごくまばらだった。
案山子めぐりは今年が初めてだということだが、「町家の雛めぐり」は既に3回の実績がある。来年は平城遷都から1300年、おそらくは、雛も案山子も今年以上に盛り上がるだろう。
いずれにせよ、当事者たちが楽しめるイベントになっていることが何よりだと思う。
観光客の多寡にかかわらず。
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