★「飛び立つママの夢」・・・
「飛び立つママの夢」・・・夕刊トップの見出しである(2010年4月5日朝日新聞大阪本社版)。
NHKラジオでは、男性アナウンサーが「ママさん宇宙飛行士」と呼んでいた。もちろん、スペースシャトル(ディスカバリー)で先ほど地球周回軌道に入った山崎直子氏のことである。
では、国際宇宙ステーションにいる野口聡一氏は「パパさん宇宙飛行士」なのですね。
どうして彼が打ち上げられた時は「飛び立つパパの夢」と書かれ(言われ)なかったのか。
ふだん、男女(女男?)平等を高らかに掲げ、ひたすらこれ、民衆の木鐸たらんとしている?マスコミにしてこのありさまである。
生放送のアナウンサーはともかく、見出しの方はだれか気づいて止めなかったのだろうか。
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かつては、「警察官」と「婦警さん」がいた。それが「警察官」と「女性警察官」に変わり、さらに「男性警察官」と「女性警察官」になった。
「医師」と「女医」は、「医師」と「女性医師」になり、さらに「男性医師」と「女性医師」になった。
マスコミにおける同じような呼称の変更はあらゆる業種に及んでいる。それでもまだ、「パイロット」とだけ言えば無条件に男性を指しているのはおもしろい。率から言うと、女性宇宙飛行士よりも女性パイロットの方が少ないだろうことを思えばまあ当然だろうか。ただ、ぽつぽつと「男性パイロット」という表現も見かけるようになってきている。
これまでになかったような表現まで多用して男女平等に気をつけている(つもりの)マスコミが、「ママさん宇宙飛行士」とか「ママの夢」とか言って馬脚を露わすのはいかにも情けない。
かといって、「パパさん宇宙飛行士」とか「パパの夢」とか言って平等にされても困るんだけれど。
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コメント
今日(2010.4.6)の朝日新聞夕刊「素粒子」
「ママさん飛行士と呼ばないで————シャトルで宇宙へ旅立った山崎直子さんは以前、そう語っていた。パパさん飛行士とは言わないのだから、それも当然」
・・・当然なんだったら、言うなよ。
投稿: Wind Calm | 2010.04.06 18:29