●セントアンナの奇跡
例によって、まったく何の映画か知らずに借りた。しかも、借りた理由が何だったのかも思い出せない。スパイク・リーの監督だったからかな?
だからぜんぜん予想していなかったのだが、これは上質な後日譚付きの戦争映画だった。全編これ、イタリアのトスカーナ地方にいたアメリカ黒人部隊の兵士たちやパルチザンや村人たち、そしてナチスの映画である。
それが、映画冒頭の事件とその結末のサスペンスを解く、長い長い伏線になっているのだ。
スパイク・リーの作品らしい社会性も豊かだ。だがむしろ、声高に黒人差別を告発するよりは、人間を描くことに重点が置かれているように感じた。
原作者であり脚本も書いたジェームズ・マクブライドという人がどんな人か、とても気になった。
文句なしの名作である。
(Miracle at St. Anna, 2008 U.S.A., Italy)
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