●日常を歩いてみるということ
遠い方の職場と縁ができてから30年近くになるが、その周囲に何があるかはいまだにほとんど知らない。
駅から歩いたことも多く、近くを車で通ることも多いのだが、決まった道を歩いたり車で通過したりするだけでは、その地域のことは何もわからないのである。
車が故障して足を奪われたため、職場内で落ち着かない昼食をかき込むよりはと、散歩がてらお昼を食べに出ることにした。火曜日、2週連続である。
先週もいろいろな発見が多かったが、今日、商店街のすぐ近くに大きな広場があるのには驚いた。こんなところにこんな空間が広がっているなど、想像したこともなかった。
線路近くの小径や入り組んだ路地など、初めて、ないし、つい最近発見したところも多い。
ここに勤めはじめてからでも十数年になるのに、今まで一体何をしていたのだろうと思う。
周囲に何があるかどころか、職場の敷地内に何があるかすらほとんど知らないのだ。
___
あてもなく旅行したり彷徨ったりするのは好きな方だと思う。だが、それでもやはり、ほとんどは「名所」的な場所に限られてしまい、何の変哲もないところをぶらぶらすることは多くない。
まして、それが「どこか遠く」ではなく、ごく日常的な場所であればなおさらだ。
今の家に越してから近所を散歩してみるまでにも、十年近くの歳月と、かなり大きなきっかけが必要だった。必然性がなくなってからは、その散歩もしなくなった。
ほんと、人間、用のないところへは行かないものである。
でも、ときおりこうしてふらふらするのは悪くない。メディアを通して見知っている(つもりの)名所よりも、むしろ新鮮な発見があったりもする。
___
散歩の途中、年に1回しか行けない鮨屋の前へ行き、今日はシャッターが開いていたのでおそるおそる中に入り、明日の夕食を予約してきた。先週はシャッターが閉まっていて、そこが目当ての店かどうかすら判然としなかったのである。前回行ってから一年あまりの間にそこへ移転してきているのだ。
今、明日は車(家人のです)を職場に置いて、歩いて行ってみようかと思った。
| 固定リンク | 0
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ●いずこも同じ秋の夕暮れ(2023.11.24)
- ■ニュージーランドで見た鳥(2023.09.19)
- ★ニュージーランドとアイスランドの共通点(2023.08.29)
- ★訃報は突然に・・・(2023.04.07)
- ★半分老後(2023.04.01)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- ■ニュージーランドで見た鳥(2023.09.19)
- ★ニュージーランドとアイスランドの共通点(2023.08.29)
- ★半分老後(2023.04.01)
- ■寒中お見舞い申し上げます(2023.01.27)
- ★モンゴイカはモンゴウイカ(紋甲烏賊)だと思っていた(2022.12.17)
コメント