◆『竹富方言辞典』
こういうエントリを書くことはほとんどないのだが、ちょっと宣伝したくなったので・・・
『竹富方言辞典』というのが発売されるそうだ。日本最南端の出版社、石垣島にある南山舎が出す。
観光で有名だからご存じの方も多いかと思うが、竹富島というのは石垣島のすぐ南西にある、周囲9キロ、人口320人ほどの小さな島である。
竹富町というのは西隣の西表島などを含む人口4200人ほどの行政区らしいのだが、ちらしを読む限り、この方言辞典は竹富島だけを対象にしているらしい。
人口、320人・・・
それでいて、収録語数は1万7710語。本文編だけで1323(全1560)ページもあるという。
島を囲む海に劣らぬ、豊饒な言語の海が想像される。
人口320人が使用する方言の「大辞典」。ただ、使用するとはいっても、もはや家庭ですらほとんど使われておらず、それを惜しんだ市井の元小学校長の努力、周囲の協力でここまでこぎ着けたらしい。
この偉業を言祝ぐ方法の一つは、定価26,250円(先行予約特別価格19,800円:送料無料)のこの大著を購入する(←クリックしても即購入とはなりません。ご安心ください)ことだろう。
だが、金額もさることながら、私の手元に眠ることになるのも関係した方々に申し訳なく感じてしまう。
ここは一つ、全国の方言研究者と図書館関係者にぜひ購入をお願いしたい。
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