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2011.04.29

★水漏れ修理奮戦記

 夕食を挟んで水漏れの修理。洗濯機の水道栓から漏れているのと、ウォシュレットのストレーナーから漏れているの。
 もう何週間も放置していた。これぐらいのことでも、連休にならないとなかなか取りかかれない。
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 未来の自分(と、もしかしたら他のどなたか)のために結論。

・2階のウォシュレットのストレーナーは、固くてもめげずに反時計回りに捩れば外れる。
  ・大小2本のOリングが必要。
  ・大は、呼び径16mm 太さ2.4mm、小は呼び径12mm 太さ1.4mm
  (後記:小は経年変化で延びていたようだ。↑の規格は売っておらず、径10mm 太さ1.9mm のものを買ってきて使用した(20110507))
・洗濯機の水栓のスピンドルは、プライヤで外す。
  ・スピンドルを締め付けすぎるとカランが回りにくくなる。
  ・コマは今回通常のもの(黄銅にゴム)に変える予定なので、今後はそれでOK。
  ・しかしながら、やはり現物をばらして確認してから買いに行くのが本来の姿。
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 洗濯機は、水の方が蛇口から漏れていたのだが、「元栓と湯のカランも締めてから」と思って取りかかると、湯のカランのところからも水漏れした。

 まずそれを修理ということで、パッキンを取り替える。
 スピンドルと呼ばれているらしい、カランの根元の部分がまん丸で、縦に溝は切ってあるもののとっかかりがなく、どうやって外すのかがわからない。
 最初、パイプレンチで動きかけたのだが、やはりというか、すぐ滑る。次に、瓶のふたを開ける道具を試したが、それもダメ。結局、プライヤでつかんで外した。

 水の方はコマの交換が必要なので、開けたついでに湯の方のコマを念のため確認すると、見慣れた黄銅とゴムのやつだった。
 買い置きのあった、スピンドル部分のワッシャとパッキンを取り替えて湯の方は終了・・・と思ったが、カランの動きがやたらに固い。よく見ると、パッキンの形が違うではないか! だが、結局それは関係なく、スピンドルを締め付けすぎていたのが原因であることがわかった。
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 さて、コマのパッキンの買い置きはあるが、もともと白いシリコン?ゴムが黄ばんでいて、いかにも10年ものという感じがする。ウォシュレットのストレーナーのOリングも家にないので、近所のコーナンに買いに行くことにした。
 営業時間は9時まで。8時40分ごろに到着。

 帰ってきて洗濯機の水の方の水栓を外し、愕然とする。

 なんと、今まで見たことのないようなプラスチックのコマで、パッキンの形状も違う。せっかく夜にわざわざ買いに出かけたのに・・・
 しかも、コマ付きのパッキンを買おうかどうかちょっと迷ったのだが、地球環境のことを考えて(いや、ほんと)パッキンだけにしたのだ。あっちにしておけばよかった。
 あらためて部品を買うまで諦めるしかない。

 気を取り直してウォシュレットのストレーナーの方に取りかかる。
 どうにも固くて外れそうにないのだが、ネットで調べても「ストレーナーを外して」ぐらいしか書いていない。どうやって外すか書いてあれば確信を持って力を入れられるのだが、変に力を入れると壊してしまう可能性がある。
 仕方なく取扱説明書を取り出してみると(初めからそうすべきだったのだろう(笑))、やはり固くなっていただけのようで、布を噛ませてプライヤで挟み、反時計回りに回すとあっさり緩んだ。
 取説には器具を使うなと書いてあったが、私の力では緩まなかったのだから仕方がない。

 ストレーナーを外してみて、またしても愕然・・・

 前回、2003年に取り替えたとき(ちゃんと記録があるのだ)の詳しいメモに、われながら偉いと思っていたのだが、Oリングが大小2種類必要なことを、明示的には書いていない。
 わざわざ買ってきたのは大きい方だけで、小さい方がない・・・
 仕方なく、大きい方だけ交換した。

 結局、悪戦苦闘して、どちらも完全には修理できなかった。またあらためて買い物に行かねばならない。

 この轍を踏まないよう、記録としてここに残すものである。
 やはり実際に現物をばらして確認してから部品を買いに行くのが鉄則だ。しかしそれにしても、同じ場所の水栓でコマが違うとは・・・

 (ついでに、金属磨き(ピカール)で水栓周りを磨いた。細かい部分まではなかなか手が回らなかったが、全体としては新品のようにぴかぴかになった。)

 (後記:2011年5月7日(土)、再度修理した。洗濯機のところは、結局、スピンドル部分のワッシャとパッキンは両方(ただし、買い置きの部品で古い)、コマは水の方だけ替えた。ウォシュレットのストレーナーは、呼び径16mm 太さ2.4mmと呼び径10mm 太さ1.9mmのOリングに交換した。これで直っていれば一件落着である。)

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★まさかのコイカル

 「■まさかのタンチョウ」以来の「まさか」だった。
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 先日、大阪城公園にバードウォッチングに出かけた。

 本当は、前日に、実家の近くで両親と一緒の鳥見を予定していたのだが、あいにくの雨でその次の日となった。

Img_12430_32 結果的にはそれでよかったのだと思う。歩き始めてまもなく、キビタキやオオルリの姿。枝垂れ桜が咲き、センダイムシクイやエゾビタキが鳴く。

 その後も、クロツグミコマドリなど、おいそれとはお目にかかれない鳥が次々と現れる。

 これが実質上初めての鳥見なんて、両親は何と恵まれているのかと思う。ちょっと遅すぎるスタートではあるけれど。
 ただ、母親の方は双眼鏡をうまく使えず、歩くのもけっこう大変そうで、それなりに気を遣わされた。
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 一緒に住んでいたころはお互いに遠慮のない言葉を投げつけていたのに、もう四半世紀、喧嘩した記憶がない。
 それでも、気を遣ったりいたわったりするのにはどこか違和感が伴う。もう確かに、もっと大事にしてあげなければならない年齢なのだが。
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 ともかく・・・

 地面にシロハラがいてシメがいて・・・と見ていると、イカルもいるようだったが、見ているとかなり変わったイカルだ。たぶん数秒の後、我知らず、コイカル!と叫んでいた。恥ずかしながら、実物を見るのは初めてである。
 家人が「見たことないのによくわかったね」と言っていたが、前から図鑑で見て、いつか見たいと思っていたのだ。

 図鑑には、「こんな鳥、ほんとにいるのか?」というようなものも多いが、コイカルのような「そのうちに出会えるかも」というような鳥もいる。

 それでも、バードウォッチャーのバイブル?『フィールドガイド 日本の野鳥』(2007)で調べてみると、コイカルには●も○も△もついておらず、無印であった。つまり、「観察頻度が高いと思われる種」には含まれていない。
 キクイタダキゴジュウカラには●、ハイイロチュウヒキバシリでも○がついているのに、だ。

 これまで私が見た無印の鳥って何がいるんだろう。

 タンチョウ・マナヅル・ナベヅル・ライチョウにはついていないことを確認したが、これらはいずれも、北海道や九州や、あるいは信州の高山に出かけて初めて見られた鳥だ(そして、それ以来一度も見ていない)。

 連休中、暇があったら無印の鳥を何種見たことがあるか、数えてみようかとちょっと思った。

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2011.04.27

★単二の乾電池を見つけた&シェーバーの外刃を変えた

 今夜、いつものイオンで買い物をしていると、単二の乾電池があるのを見つけた。エボルタとアルカリ。マンガン電池はないようだった。
 アルカリを1パック(2個入り)だけ買った。

 単一は相変わらず払底している。そろそろ出てもいいと思うのだが・・・
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 電気シェーバーの外刃を変えた。直接のきっかけは落としたことだが、破れたりしそうもない柔軟な薄い金属の外刃が破れたのだ。

 5年以上使ったし、安いものなので本体ごと買い換えようと思っていた。
 しかし、職場間移動の途中で電器屋に寄ってみると、本体の半額以下で外刃だけ買えるので、そちらにした(あ、せっかく電器屋に行ったのに、電池があるかどうか見もしなかった)。

 敗れた外刃はやはりくたびれていたのか、新しいのに変えると剃り心地がかなり違う。

 ただ、そろそろ充電池がダメになるころかもしれないので、そうなるとこの買い物は失敗である。

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2011.04.23

★ハードディスクレコーダー初期化・・・

 ハードディスクレコーダーが不調で、録画したものを再生していると頻繁に途切れがちになったりするようになった。画像がおかしくなったとき、30秒飛ばしとかで先へ進んでやるとしばらくは正常に再生されるのだが、またすぐ同じようなことになる。

 さらに、録画予約していた番組も、「録画に失敗しました」とか言われる。

 失敗って・・・

 残り録画10時間未満ぐらいでずっと使ってきたので、同じ場所に何百回?も書いておかしくなっているのだろうと思われた。まだ購入して3年ほどなのに。
 修理しかないかなと思ったが、考えるだけで気が重い。念のためにマニュアルを見ると、ハードディスクの初期化で改善されるかもとのこと。

 初期化すれば当然すべてを失う。HDD上には、息子のビデオが41巻+α、消したくない番組も少なくはない。
 しかし、デジタルチューナで録画したものは、ダビング不可の鍵マークがついている。移動ならできるかと試しにやってみたが、それもダメだった。DVDがCPRMに対応していないからかとも思ったが、何だかもう、考えるのも面倒になってきた。
 第一、数年前に5回ぐらい?コピーできるような制度に改善されたんじゃなかったっけ?

 息子のビデオのバックアップを調べると、1〜11巻は1セット、12〜40巻は2セットのDVDをすでに作っていたので、1〜11だけ2セット目のDVDを作っておいて、HDDは初期化することにした。

 惜しい番組はあるが、この際、すっきりゼロから出直すのも悪くない。

 1〜11までのDVD作成はうまくいった(と思う)。作成してから飛ばし飛ばし再生すると、最後まで大丈夫のようだった(月並みな表現で恐縮だが、幼い息子は天使のように可愛く、ほんの少しずつ飛ばし見しても、笑みや笑いや涙がこぼれる)。

 だが、次に、DVDをまったく作っていなかった41巻をダビングしたら、ダビング自体はファイナライズまで正常に終了するのに、できたディスクは途中から再生できなくなったり、初めから「このディスクは読めません」と言われたりするようになった。

 メディアの側の問題かと違うディスクで試したりして、結局、4枚のDVD-Rを無駄にした。
 4枚目など、PSXに挿入してもマウントさえされないのだが、MacBook Pro では正常に再生できたりして、何のことかよくわからない。

 その後、さっきまで普通に再生・ダビングできていたHDD上のファイルも再生できなくなったりしてきた。

 ともかく、だんだん壊れ方が激しくなってきているような気がしたので、未練をたっぷり残しながらも、きれいさっぱり初期化することにした。
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 いちばんハードボイルドな「全部削除」を選んで初期化。ものすごく時間がかかるのかと思ったが、十数秒?ぐらいで終了。あんまりあっけないので念のためもう一度やっておいた。

 あの時間だと、ファイルアローケーションテーブルに00でも書き込んだだけだと思う。そんな手抜きのフォーマットで、本当に直るのだろうか・・・

 まあ、どうなるかは、まもなく明らかになる。

 オリジナルテープしかなくなってしまった41巻目以降(43までと、44がビデオカメラの中に入っているようだ)のバックアップを早めに作っておかねば。

 ビデオカメラはちゃんと動くんだろうな・・・

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2011.04.22

★バドミントン、女子のスカート義務化「観客にアピール」

 さっき記事を読んだのだが、にわかには信じられなくて、何か落とし穴やトリックがあるのか、はたまた、エイプリルフールなのかとちょっと考え込んでしまった。

 タイトルは、asahi.com の見出しそのものを拝借した。記事は次のように始まる。

世界バドミントン連盟(BWF)は21日、世界選手権やスーパーシリーズなどのグランプリ以上の格付け大会で観客にアピールするため、6月からは女子選手のスカート着用を義務付けると発表した。
「女性差別にならないように」スカートの下に短パンを履くのを認めるとか書いてあるが、そういう問題なのだろうか。

 第一、「観客にアピールするため」って何だ? 女性は別にスカートを履いてほしいとは思ってないだろうから、これは要するに、いやらしい目で選手のスカートがめくれる様子を堪能してくださいと、男性にアピールしたいということなのだろう。

 一部の選手からは早速反発が広がっているという。「慣れていない」と言っている選手もいるが、確かに腰のあたりでひらひらされたのでは、慣れるまでにしばらくかかるだろうとも思う。

 しかし、世界レベルのスポーツの規則が、「観客にアピールするため女性はスカート着用すべし」とは・・・

 21世紀が始まってから10年以上も経っているというのに。

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2011.04.19

★ここ何か月かで見た映画

 なんという手抜きのエントリだろう・・・

 どれもお勧めです。

 文学・芸術・(クライム・サスペンス)系

  ・セラフィーヌの庭(Seraphine, 2008 France, Belgium, Germany)
  ・ボローニャの夕暮れ(Il Papa di Giovanna, 2008 Italy)
  ・瞳の奥の秘密(El Secreto de sus Ojos, 2009 Argentina, Spain)


 文学・クライム・アクション・サスペンス系

  ・クロッシング(Brooklyn's Finest, 2009 U.S.A.) 

  (これは特に傑作。邦題は忘れて鑑賞すべし)
  (後記:ただし、人が次々とあっさり殺されていくし、全編ほとんど救いのない暗さです)

 サスペンス・文学・不条理系

  ・リミッツ・オブ・コントロール(The Limits of Control, 2009 Spain, U.S.A., Japan)


 クライム・アクション・サスペンス・(SF)系

  ・インセプション(Inception, 2010 U.S.A.)
  ・ナイト&デイ(Knight and Day, 2010 U.S.A.)
  ・ソルト(Salt, 2010 U.S.A.)


 分類するまでもないテレビドラマ

  ・24(Twenty-four) Final Season

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2011.04.17

★1年ぶりのオオルリと数年ぶりのカワガラス または 少しは精進しなくては

 お花見もそろそろ終わりかと思いながら、山間部だから期待できるかもと鳥見に出ると、予想以上の満開で好天にも恵まれた。

Dsc06250_32 野生種のエドヒガン。ソメイヨシノより小振りの花が、より密集して咲いている感じ。

 新緑、青空、アクセントの桃の花。まさしく春爛漫である。

 夏鳥も、もう渡ってきている。
 残念ながら、今日はツバメとオオルリぐらいだったが、「青い鳥」との出会いは格別である。
 あ、センダイムシクイもいた。

 センダイムシクイなんて、見るぶんには何ということもない地味な鳥だと思っていたが、近くで見ると、えもいわれぬ色彩である。下尾筒(下腹部)が綺麗な黄色であることにも初めて気づいた。

 図鑑を見ると「下尾筒は黄色味が強い」とか「日本で繁殖するムシクイ類の中でいちばん黄色味がある」とか書いてある。持っていてもほとんど読まないので、今日まで知らなかった。これからは少しずつ精進しようと思う。
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 帰り、何となく気が向いて、遠回りすることにした。
 いつもけっこう疲れているので、こんなことはたぶん初めてである。山道を走ると名残の桜でも見られるかと思ったのだ。

 途中、十数人が大砲のような望遠レンズを構えているところを通りがかった。どうしようかと思いながら通り過ぎたが、ちょうど車を駐められるところがあったので、そこに車を置いて歩いて引き返す。
 もしかしてとんでもない鳥がいるのだろうかと期待したものの、やはりというかそれほどのことはなく、ふたたびオオルリだった。

 車に戻る途中、カワガラスを見つける。このあたりにいるのは知っていたが、見るのはたぶん数年ぶりである。
 近い距離を岩から岩へ跳ね回り、水の中を泳いだりしている。カワガラスにしてはやけに色が薄くて茶色いし、時に尾羽をピンと立てたりして、ミソサザイっぽいやつだなあと思ったが、カワガラスには違いない。
 水に潜れる小鳥は、カワガラス以外にいないのだ。

 無駄にシャッターを押し続けていると、もっと色の濃いカワガラスが現れた。こいつは、滝登りまでして水中の虫を捕まえ、色の薄い奴にやったりしている。
 なるほど、オスがメスにエサを与える求愛行動なのかなあと勝手に納得しかけていた。

 そこへちょうど通りがかった方が、「今、エサやってるの、撮れた?」と話しかけてきて、あれは親子なのだと教えてくださった。なんと、どこの巣からいつ巣立った個体だということまで把握していらっしゃる。
 なるほど、巣立ちビナだったのか。それにしても、こんな時期に、もう一人前に泳ぎながら採餌行動をしているとは・・・

 家に帰って図鑑を見ると、まさしく幼鳥の写真やイラストとぴったりである。それに、「繁殖期は早く、冬に始まる」とか「繁殖期がふつうの小鳥類より早く」とか、ちゃんと書いてある。
 そんなこと、ぜんぜん知らなかった、というか、考えたこともなかった。それに、雌雄同色だという。それを知っていれば、すぐ親子だとわかったのだ。

 やっぱり、これからは少しずつ精進しようと思った(できないと思うけど)

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2011.04.15

★過去へ逆戻り

 予備校へ通うことになった息子が通学定期を買ってきた。

 阪急電車の通学定期はものすごく安いのに、息子は阪急ではないのでものすごく高い。

 が、それはまあいい。昨日調べてわかってはいたのだが、ほとんど驚愕すべきことがあった。

 大阪モノレールで千里中央まで行って北大阪急行に乗り換えるのだが、定期券が2枚になるというのだ。いわゆる「連絡定期券」が買えないのである。

 30年前!、私が大学へ通い始めたころですら、国鉄!と阪急を乗り継いでも定期券は1枚ですんでいたし、自動改札だってそれで通った。

 30年経って、利便性が後退しているのである。いったい何なのだろう?

 もう一つ驚いたのは、定期券がIC対応ではないことである。改札がICに対応していても使えず、わざわざ定期券をとっかえひっかえ出してきて例のスロットに差し込まなければいけない。

 2枚になっても、同じところに入れておいてピッとやればすむからまあいいかと思っていたのだが、甘い幻想であった。

 それにしても・・・

 初めて定期券を使う当の息子はそんなものだと思って納得しているようであるが、2011年にこれほど時代遅れなのはほとんど信じがたい。

 いったい、どこのバカが制度設計?をしているんだろう。それとも、鉄道事業者の都合ばかりが優先されて、旅客の利便性は2の次、3の次なのだろうか。

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★あきれた「専門家」

 「学問・研究」みたいなカテゴリがないことに今ごろ気づいた。まあいいや。

 昨日の朝日新聞の夕刊を見ていたら、かつて大手建設会社で原発の耐震設計をやっていたという、有名大学の教授の記事が載っていた。

原発は耐震性が高く、津波にも耐えると思っていた。建屋の耐震性はわかるが、原子炉や配管などすべての安全性は知らなかった
のだそうである。正直なのは美徳だが、あきれてものもいえないほどのこんな低レベルの「専門家」たちが、「原発の耐震性は大丈夫です」などと言いたててきたのだろう(念のため、一人の専門家にすべての耐震性を把握しておけと言っているのではありません。そういうことを考慮に入れてすらいないことに啞然としているのです。また、この教授ご自身が原発の耐震性を言いたててきたかどうかはわかりません)

 一方、原発の専門家でもなく建築の専門家でもない地震学者(石橋克彦神戸大学名誉教授)は、

建築技術者が強調する原子炉建屋の耐震性の高さはあまり意味がない。いちばんの問題は、配管・弁・ポンプ類や原子炉そのもの、制御棒と ECCS などだろう。耐震設計の違いによる原子炉建屋とタービン建屋の揺れ方の違いが配管におよぼす影響、地盤の変形・破壊や津波(低くても)が運ぶ砂によって海水の取水・放水ができなくなる恐れなども無視できない。
と述べている。1997年10月に発表された文章だ。

 そういうことをトータルで考えて「原発の耐震性は万全だ」と言っていると、素人は当然考える。まさか、愚かな「専門家」が、原子炉建屋の耐震性だけをもってそう発言しているとは夢にも思わない。

 なぜなら、建築の専門家を名乗るほどの人物がそれほどバカだとは想像もできないからだ。いくら何でも・・・

 だが、石橋先生始め原発に警鐘を鳴らしてきた本物の専門家たちは、「原発耐震神話のからくり」をよくご存じだったようだ。

 そのからくりに荷担した「専門家」たちのほうは、「いや、私が言っていたのは原子炉建屋だけの耐震性の高さであって、原発全体の安全性については知りません」とでも言うのだろうか。

 まあ、実際のところそうなのだろうとは思う。
 であれば、原発全体の耐震性にお墨付きを与えるべきではなかったし、そのために利用されていたことには抗議すべきであったのだ。

 今さら何を言っても詮ないが、「原発反対派」の人たちが言っていたことがこんな形で証明されてしまったのは、ほんとうに残念だと思う。

 正しいのは愚かな「専門家」たちの方であってほしかった。たとえ「原発反対派」がいわれのない非難を受け続けていたにしても・・・

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2011.04.11

★「偉人伝」の罪

 子どものころ、偉人の伝記というのを読まされた人は多いと思うが、あれはどういう教育意図でやってるんだろう。

 私が子どものころに人気があったのは、エジソン・キュリー夫人・野口英世などであった(今、他にもいなかったかなと思って家人に聞くと、この3人をこの順で挙げた。よほどの定番だったのだろう)。

 なぜアインシュタインやガンディがいなかったのか不思議だが、マザー・テレサなんかはまだ有名ではなかった。
 あ、ヘレン・ケラーを忘れていた。

 いずれにせよ、そんなものを読んだって、99.99%(フォーナイン)以上の人は、その足もとにも近づけない。
 このクラスの人に「近づく」だけでも、純金の中に不純物を探すようなものなのである。

 お手本にして精進せよということなのかもしれないが、あまりにも現実離れしている。才能だって努力だって(それに幸運だって)、凡人ががんばって何とかなるレベルではない。
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 それほどのことはないのだが、朝日新聞の土曜版(青be)には、毎週、偉人の記事が一面トップに載る。

 「フロントランナー」と題するこの記事は、毎週、一面の記事のすべてを占めるとともに三面の半分を使ってその続きが掲載されている。

 これも、一体何のために連載されているんだろう。

 先週と先々週は、たまたまなのか、女性経営者が続いた。経営者とはいっても、サラリーマン社長・重役である。
 優秀だったのだろう。2人とも、年齢は50代半ば、1人は岡山高島屋の社長、肥塚見春氏、もう1人はシャープ執行役員の岡田圭子氏である。

 実は、このエントリは、肥塚氏の記事だけ読んで書こうと思っていた。ぐずぐずしているうちに、次の週も女性経営者が取り上げられることになった。
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 言いたいのはこうである。こういう「フロントランナー」像を提示して、朝日新聞はいったい何がしたいのか。

 「あなたもこれら経営者の顰(ひそ)みに倣(なら)って、立派な社会人になってください」と女性に呼びかけたいのだろうか。
 まさか、「世の中にはこんなに立派な人もいるんですよ、それに比べてあなたは・・・」と説教したいわけではあるまい。

 しかしながら、呼びかけられても99.99%の人は、彼女たちのようにはなれない。

 それでも、エジソンやキュリー夫人とは違って、少しは近い存在に感じられるかもしれない。東大だって出ていない。

 だが、だからこそ、罪深いと思うのだ。

 私もこんなふうになりたい、あるいはなりたかった、という女性は、おそらくたくさんいるだろう。
 能力だってあった、努力だってした、一流大学を出て一流企業に勤めた・・・ 同じ時代を同じように生きてきた。それなのに・・・

 彼女たちと私との違いは何なの?

 上司(同僚)に恵まれなかった、結婚(出産・育児)が障害になった、夫(両親・舅姑)に理解がなかった、夫の仕事の都合があった、両親の介護が必要になった、法律(時代)が味方しなかった、そして、自分の能力(努力)が足りなかった・・・

 〜〜〜

 たとえば岡山高島屋社長の肥塚氏は、3人の女の子の母親である。
 高島屋に「入社6年目」「病に倒れた母の看護と育児が重なった」。
 「疲れ切った頃、夫の海外赴任が決まった」。
 「悩んだ末」「辞職した」。

 それでどうして、その会社の役員になり、子会社の社長になれるのだ?

 「惜しむ上司が奔走し、2年後」「再雇用制度適用の第1号として復帰した」からである。

 それでも当然、「同期の社員と比べ、昇進は遅れ気味になった」。そんな中でも3人いる「娘たちの弁当も10年以上、欠かさず作り続けた」。
 「横浜店の販売部長時代」には「部内でクレジットカード情報の流出が発覚」し、「クビも覚悟した」。

 百貨店業界全体が、慢性的な不振に喘いでいる。そんな時代、強力な地元のライバルも存在する「2期連続の赤字店」を任され、黒字転換にめどをつけた。岡山へは、もちろん単身赴任である。

 〜〜〜

 おわかりだろうか。

 「偉人」のキャリアは、そうなりたい(なりたかった)女性に一切の言い訳を許さないのである。

 結婚して子どもを3人育てながら母親の看病もする会社員生活。夫の海外赴任まで重なったためにさすがに諦めて辞職しても、また復帰。
 その後も、毎日子どもたちの弁当を作り続けながら会社で出世し、夫と仲良くやっていく。そして、子どもは3人とも立派な社会人と大学生に育て上げる。
 子育てがほぼ終了すると、単身赴任で社長となり、不振店の業績を回復させる・・・

 このぐらいでないと「フロントランナー」にはなれないのだ。

 岡田氏は肥塚氏ほど波瀾万丈ではないのかもしれないが、「オフィスのど真ん中で上司に」「給料泥棒。辞めてしまえ」と怒鳴られたりしながら、「今のような産休制度」がない中、結婚して子どもを産み育て、シャープ初の女性本部長、女性執行役員となっている。

 こういう話は、そうなりたい人には「私には無理」と思わせ、そうなりたかった人には「結局、私の能力と努力が足りなかったんだ(私ってだめな人間)」と思わせないだろうか。
 そして、どちらでもない人は、「こんな偉い人もいるんだなあ(私には関係ないけど)」と思うだけであろう。

 こんな記事を読んで明るく前向きになれる人がいるとしたら、よほど才能に恵まれているかよほど脳天気かのどちらかである。

 罪ばかりで益少なく、だれも幸せにしないこういう「偉人伝」は、一体何のために盛んに繰り返し提示され続けるのだろうか。

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2011.04.10

★同じ種類の危うさを感じる

 東京都知事選では現職の石原慎太郎氏が圧勝。
 大阪府議会では橋下徹知事が率いる大阪維新の会が過半数。
 大阪市議会と堺市議会でも、維新の会が第一党になるという。

 どういう人が蝟集してるんだろう? 同じ種類の危うさを感じてしまう。

 後記:府議選各選挙区の開票結果を見た。ほぼすべての選挙区で維新の会の候補がトップ当選している。候補者が誰かはまったくどうでもいいみたいだし、こんなふうに雪崩を打つ現象は、いかにもな気がして気味が悪い。
 いつぞやの選挙で自民党・社会党・民主党・・・を勝たせたのと同じ人たちが、今度はうちそろって維新の会、なのだろうか・・・

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★ヌメ革のブックカバーは無事

Dsc06214_169 ヌメ革のブックカバーも、まな板と相前後して購入した。

 本代とカバー代がほぼ同じ。
 カラーとはいえ、このサイズの本としてはかなり高く、カバーは「最上級国産牛ヌメ革」使用のオーダーメイドとしては相当安いと思う。

 革の品質がどうなのかは実際のところわからないが、素人目にはあの BREE の革とまったく同じに見える。

 今後ちょくちょく何かを買ってしまいそうな予感。

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★新品のまな板に黒染み

 ちょうど5年ぐらい前(調べた)に購入したまな板(青森ヒバクラフト)が、かんながけ失敗等の曲折を経た後、いよいよだめになったので、新しいイチョウのまな板(双葉商店)を購入した。

 ヒバのまな板も、時々ちゃんと削り直せば10年ぐらいは持ったのだろうが(いや、今からでも削り直せばまだ使えるだろうが)、今どき、まな板にかんなをかけてくれるところが近所にあるとも思えない。

 双葉のまな板はいつでも無料でかんながけしてくれるというので、長く使えればと思う。
 ときどき大阪のデパートに来ているようなので、その時に持って行こうと思っている。滅多に街に出ないので、そういう機会を作って都会の空気を吸うことにする(実行できるかなあ・・・)。

 大事に使おうと思っていたのだが、使用2日目の今日早速、黒々とした染みをつけてしまった。

 甘夏(みかん)の酸に冒された包丁の鉄分が着いたものだ。一生懸命こすっても取れない。もう黒カビが生えたみたいになってしまっている。

 柑橘類と包丁の組み合わせには注意すべきだったのだ。

 この年になるまでそんなことにも気づかなかった春。

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2011.04.06

★放射性物質の拡散予測・・・ではない

 ドイツの気象庁?だとか、イギリスの天気予報サイトだとかが、放射性物質の拡散予測に見える画像を流していて、話題になっているようだ。

 たとえば、こんな。

Germany_2Britain_2

 これらの図はいずれも、気象条件によってどんどん変化するので、見ていると、ひろく日本全国、さらには朝鮮半島や台湾、中国やロシアにまで放射性物質が拡散しているかのような印象を受ける。

 日本でも、「気象庁がようやく放射性物質の拡散予測をホームページで初公開」(toyokeizai.net)だそうである。

 だが、これらはまっっったく、放射性物質の拡散状態を表したものではない

 福島第一原発から放射性物質がものすごく大量に空気中にばらまかれた場合、気象条件からみるとこういうふうに拡散していくであろうというシミュレーションにすぎない。
 しかも、実質的にはゼロの場所にもひろく色が塗られたりしている。

Japan 気象庁が出している図の単位を見るとよくわかるが、福島原発から1ベクレルの放射性物質が出た場合に、いちばん外側の部分で10京分の1ベクレル/㎡となっている。

 10京分の1ベクレルって何だ?

 食品衛生法による暫定的規制値だと、水や牛乳で1キロあたり300ベクレルだというから、10京分の1ベクレルというのは、あまりにも小さすぎて何のことかわからない。

 逆?に考えてみよう。上の図で、1ベクレル/㎡の放射性ヨウ素がたとえば広島に降下するのは、福島第一原発で3日間にどれほどの量が放出された場合か。
 答は、100ペタベクレル(わかりやすく?言うと、1億ギガベクレル)になると思う。

 実際に出ているのは明白にそれ以下なので、まったく無視できるという計算になる(はずだ)。(注:↓「さらに後記」参照)

 こんなものに「放射性物質の地上への降下量」などという馬鹿げたキャプションをつけて流す報道機関の気が知れない(単にバカだからだろうか)。

 たとえば関西の場合、福島第一原発から、数千兆ベクレルの放射性物質が・・・みたいな報道が始まった時に、初めて「もしかするとちょっと来るかも」と思い始めてもぜんぜん遅くはない(と思う)。
 それでも1ベクレル/㎡にすらならないのだ(「カラダに良くて、飲泉可能な杉村温泉は、(1リットルあたり?)700ベクレル」だという。もちろん、本当に体にいいのかどうか、私は知らないし、ベクレルでは身体への影響は直接語れないにしても)

 こういう図を流すと、誤解する人の方が圧倒的に多いだろうから、(内外とも)メディアはもっと考えてから行動してほしい。

 (なにぶんまったくの素人なので、間違い等ありましたらご指摘くだされば幸いです。ただ、現時点ではほとんど公表する意味のない(というより公表すべきでない)シミュレーションであるのは間違いないと思いますが。)

 後記:2011年4月7日(木)のNEWS23で、上記イギリスの図(カラフルな方)が危機感を煽るように使われました。直後に、韓国でも放射性セシウムが検出されたという報道。
 微量の検出自体は事実なのかもしれませんが、報道の仕方は明白に間違っていると思います。

 さらに後記:2011年4月12日(火)、今回の原子力事故が評価尺度レベル7に引き上げられました。「放出された放射性物質の総量」は「放射性ヨウ素換算で37万~63万テラベクレル」と推定されるそうです(asahi.com)。
 これは、37〜63京ベクレル、370〜630ペタベクレルに当たります。
 無茶を承知で(気象状況は刻々と変化しているので、4月上旬の3日間だけとこの一か月全部では意味がまったく違うでしょうから)、この数値を上記気象庁の図に当てはめると、広島で 3.7〜6.3 ベクレル/㎡、大阪で 370〜630ベクレル/㎡ということになります(実際は、期間が10倍の間の総量なので、もっと拡散して少なくなっていると推定されますが)
 広島は安心ですが、大阪はちょっと心配し始めた方がいいのでしょうか・・・ いや、実測値では関西はずっと平常値のようですので、少なくとも現時点まではやはりまったく心配する必要はないと思います。

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2011.04.03

★Cancel IFR

 先日の出張から帰る際、伊丹行きの飛行機が欠航になり、関空行きの便へと振り替えられた話の続き?
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 飛行機が行き先を変更することは、通常、ダイバート(divert)と呼ばれている。
 フライトプラン(飛行計画書)には、目的空港に降りられなかったときのダイバート先をあらかじめ記しておくように求めらる。

 ただ、エマージェンシー(緊急事態)を宣言した時はもちろん、その他の場合でも、適宜地上と交信して降りる空港を変更することも可能だ。

 いずれにせよ、あの時はそういうのとは違い、離陸する前からもう伊丹に行かないことはわかっていた。だから、伊丹便を欠航扱いにして、まったく違った便名のついた関空行きの臨時便を出すという。機材(飛行機)もクルー(乗員)もまったく同じなのだが、そういうことになるらしい。

 伊丹行きのフライトプランは取り下げて、新たに関空行きのフライトプランを提出することになったのだと思う。
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 さて、そのようにして関空に向かったJAL便。

 名古屋上空あたりで副操縦士から説明があり(機長は日本語の苦手な外国人のようだった)、全速力で関空に向かっていること、時間節約のために可能ならIFR(計器飛行方式)をキャンセルしてVFR(有視界飛行方式)で降りる旨の説明があった。

 Cancel IFR !

 私のそれほど多くはない旅客機経験において、おそらく初めてである。

 まあ、ほとんどの場合、多少の遅れを別にすれば、私の乗った旅客機は平凡に離陸して着陸する。ダイバートもミストアプローチ(着陸進入のやり直し)もゴーアラウンド(着陸のやり直し)も経験ない。それが幸福なことなのだろう。

 VFRで(目で見て判断して)降りることが、安全性を担保した上で時間と燃料の節約になるのならば、ふだんでもどんどんやればいいと思うのだが、「トラフィックが少なければ」という副操縦士の口ぶりからは、通常は飛行機の数が多すぎて許可されないのだろうという感じがした。

 実際にVFRで降りるかどうかの説明はなかったが、飛行経路から見てそうだったのは間違いない。

 関空の南西側に進入したのでそのまま北東に機首を向けて06Rへ降りるのかと思ったが、南風が吹いていたのか、通常とは逆の24Lに降りることになったようだ。
 そのためには、トラフィックパターン(場周経路=滑走路の全体を長辺の一部とする長方形)をぐるっと一周しなければならない。

20110403runway

 何だかこれでも無駄の多い飛行のようだが、IFR(計器飛行方式)だと、このリンク先の下の図における点線の経路(のどれか)を通らねばならない。それと比べれば、ものすごく近道である。

 さて、この、滑走路と平行に飛んでいる間(海に浮かぶ関空が綺麗に見えた)から、どうも高度が低いように思っていたのだが、あれで正常なのだろうか。
 ファイナルアプローチに入ったときは、こんなに低くて大丈夫なのかとちょっと心配になったほどである。

 案の定というか、下がりすぎる高度を維持するべく、途中、小刻みに何度もパワーが入る。
 客席では速度は知りようがないが、速すぎるんじゃないかとちょっとひやひやした。

 結局、いかにも、「低い高度をパワーで無理に引っ張って滑走路の端まで辿り着きました」みたいな着陸になった。位置エネルギーを(空気抵抗に対抗するための)運動エネルギーに変換することで、ほとんどパワーを使わなくてもスムーズに一定の角度で高度を下げていくというのが本来の着陸である(と思う)。

 旅客機の着陸でちょっとでも恐い思いをしたのは、タッチダウン前に限っていえば初めてであった。

 もしかして、免許取得後はVFRによる着陸など訓練でも実際にもほとんどしたことがなく、だからこんなに下手なのかと考えたりもしたが、指定高度や指定速度の数値ぐらい確認したはずなので、以上は私の思い過ごしなのだろうか。
 だれか旅客機のパイロットなんかに聞いてみたい気がする。

 ともあれ、結果的にまったく何の問題もなかったことからすれば、楽しくも貴重な経験ではあった。

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2011.04.01

★「ルビをふる文字列を選択してください」

 あまり需要はないのかもしれないが、空白(スペース)に振りがな(ルビ)をつけたくなるときがある。

 たとえばこんなふうに

    ゆ う う つ
  (         )

 学校の先生とかだったら、経験があるのではないだろうか。それとも一太郎をお使いだろうか。
 ___

 Windows版のワードでこれをやろうとするとできない。「できないからやり方を教えてくれ」というメールでそれを知った。
 Mac版のワードだと何の問題もなくできるので、ふつうにやるだけだと(ウソです、丁寧に説明しました)返事を送ると、その通りやってもできないとの返事。

 BootCamp で Windows の Word を立ち上げてやってみると、なるほどできない。曰く、

 「ルビをふる文字列を選択してください」

 こういうバカなダイアログを見ると、本当に頭にくる。それ以上どうしようもないし、ヘルプとかを見てももちろん役に立たない。
 「困ったときのインターネット」すら、役に立たなかった。

 というわけで、回避策を提示する。

 さらに後記(だけど、こちらのほうが面倒も問題もなさそうなので、先に記しておきます):
 機種や文字コードに依存しない方法として、まったく別の方法を考えました。面倒なことは抜きにして、このファイル↓をダウンロードし、適宜他のファイルにコピー&ペーストしてお使いください。
「20110402RubyforWinWord.doc」をダウンロードする

 ーーこのエントリ終了ーー

 (以下は上記の方法とまったく別ですがご参考までに)

1.空白の代わりに表示(印刷)されない文字列を入れる
2.それにルビをつける

 最初、色を白にすればいいかと思ったが、それだと振り仮名まで白になってしまい、別々の色は設定できないようだった。

 なので、↓をコピペして使っていただければと思う。空白部分の長さは文字を増減すれば適宜伸縮できる。
 たぶん、これでうまくいくと思うんだけど、プリンタの機種とか文字コードとかの関係で何か印刷されてしまったらすみません(Shift JIS だと大丈夫なようです)。

 後記:Windows版 Firefox だと、↓がすべて()のように表示されていると思います。Internet Explorer をお使いください。
 また、マックだと変な文字「€」が表示されるようです。もっといい文字を探した方がいいかもしれませんが、Windows で IE と Word を使う限り、これで問題ないのではないかと思います。

  (€€)
  (€€€)
  (€€€€)
  (€€€€€)
  (€€€€€€)
  (€€€€€€€)
  (€€€€€€€€)
  (€€€€€€€€€)
  (€€€€€€€€€€)

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