■夜のオロモウツ
チェコのオロモウツに来た。ネット環境が悪いので簡単に。
オロモウツは、チェコでプラハに次いで2番目に文化財が多い街だというのだが、夜散歩した限りではその素晴らしさが感じられなかった。
確かに、立派な教会やら市庁舎やら、世界遺産にもなっている三位一体像というのもあるのだが、人通りと明かりに乏しい、やや寂れた街という印象を受けた。
クラクフの後に来ると、そのギャップは非常に大きい。
壁のいたる所に落書きも目立ち、補修を必要としている建物も多く、少々荒んでいる気もする。
一番の中心地である市庁舎前も、9時には多くの店が閉店していて、非常に暗い。
さすがに三位一体像は下部だけライトアップされてはいるが、噴水は出ていないし、第一、人がいない。
開いていた中華料理屋を見つけ、この旅行で初めて東洋の料理を食べていると、なんと、9時半になって、DJのようなアナウンスがあり、市庁舎のライトアップが始まった。
モルダウやら何やら、耳慣れた音楽が流れ、市庁舎が虹色に照らされる。
しかし、9時半からって、一体何をやってるんだよと思った。
この時期、もう8時には暗くなる。人がいなくなってからライトアップして音楽で盛り上げても、下手をするとかえって侘びしさが増してしまうばかりだ。
われわれはたまたま遭遇できたが、観客はぜんぶで10人ほどではなかっただろうか。
だがまあ、暗く沈んだ街とわれわれの気分を盛り上げる効果はあった。まともに昼食をとれなかった空腹も、久しぶりの中華料理で癒された。
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いずれにせよ、昼間見たアウシュビッツの囚人たちと比べれば、ずっと天国で暮らしているのと大差ない。
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