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2013.01.09

■「友だち」の定義

 若い女性から「「友だち」の定義って何ですか?」と聞かれた。もしかすると「友人」だったかもしれない。

 そういうのは、30年以上考え続けてすでに単純明快で絶対的な結論が出ている。
 私の定義は「用がないのに会う人」だ。

 「だとすると、私には友だちがいないことになってしまいます」と彼女は言う。
 「じゃあそうなんでしょう」とかクールに(すみません)言っていると、別の男性が「「用」の定義が違うんじゃないですか」と割って入ってきた。
 なかなか知的な会話である(笑)

 なるほど、シンプルな定義を作っても、その中にもまだ定義の必要な語が残っているのは面白かった(あとは大丈夫だよな? 「ない」「会う」「人」・・・猿は友だちになれない)。
 ___

 それをえんえん考え続ける場でもないので、その辺でおさめようとしていると、また別の女性から、「ネットの友だちはどうですか?」という質問が出た。

 とっさに、「ネットの友だちというのは、基本的に用のない連中ばかりだから、みんな友だちです」といい加減な返事をしてしまった。

 もちろん、ネットに魑魅魍魎が蠢いているのは承知しているし、私自身、実験的にではあるが魑魅魍魎を演じたことは何度かある。その点に対する注意喚起は必要だが、それを別にすると、反射的な答えのわりにはまあまあかなあという気がしていた。

 だが、彼女の聞きたかったのは別のことだったのかもしれないと後で気づいた。
 真意はおそらく、「ネットには顔をあわせない友だちがいるのだが、それは友だちと言えるのか」という疑問だったのだと思う。
 私が、「用がないのに会う人」と答えたからだ。
 ___

 さて、偉そうに「30年以上考え続けてすでに単純明快で絶対的な結論が出ている」と書いたのだが、あっさりと覆されてしまった。

 何十年も顔をあわせていない友だち(30年ぐらい会っていない年賀状フレンドは当然いる)、あるいはまた、一度も顔をあわせたことのない友だちというのがもし私にいるならば、私は自分の友だちの定義を書き換えるべきなのかもしれない。

 たとえば・・・

  ピーちゃんの身元引受人さん伊与田さんkanさんAshgardenさん・・・ 友だちでしょうか???

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コメント

ドキっ
いきなり自分の名前が……

と、ともだちでしょう。
たぶん……
おそらく……
きっと……


用もないし、会うこともない?
(~_~;;

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2013.01.12 07:36

あ、ありがとうございます。恐縮です。
が、猿は友だちになれ・・・\(^^;)

投稿: Wind Calm | 2013.01.13 20:13

こんばんは伊与田です。
友達の定義、確かに難しいですね。

そのままですが「ネット上の友達」ということでいいんではないかと思います。
Facebook上の、面識はあるが知り合いのような友達よりも、ある意味では、より近い関係ではないでしょうか。

投稿: Iyota | 2013.01.14 20:05

ありがとうございます。プロペラ機嫌いのIyotaさんをいつかセスナにお乗せしたかったのですが ^^; できなくなってすみません。

投稿: Wind Calm | 2013.01.15 21:20

こんにちは

本年もよろしくお願いします。

もう何年も前からのお友達の気分でいます。

どこかで偶然お会いしてもWindCalmさんの事(旅行、食堂、ランチタイムの迷走、車のトラブル、バードウォッチング、海外出張、前職の話、映画の話、飛行機の操縦や空から見た景色、世相に対する考え、お子様の教育のことなどなど)は、貴殿のすぐ右斜め後ろから見ながら、私の頭の中には映像で記録されており、ずっと一緒に行動している気がしますので、すっと自然に会話が始まる自信があります。

裏を返せば、貴殿の表現力が高いということでしょう。

これからもお友達としてよろしくお願いいたします。

投稿: Kan | 2013.01.19 12:02

 Kan さん、ご丁寧なありがたい身に余るお言葉をいただき、非常に恐縮しております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 このブログを通して素晴らしい方々と「友人」になれたことに、あらためて感謝しております。
 数はごく少ないのですが(笑)

投稿: Wind Calm | 2013.01.19 22:57

こんにちは。
女性2号です。
「ネットには顔をあわせない友だちがいるのだが、それは友だちと言えるのか」

おっしゃるとおりです。
友達だったのかと不安で、つい五人ものネットの知り合いと、実際に会うことにしました。
(「また遊びにきて」という嬉しいことばをもらって、初めてこの人と友達になれたと、私は思いました。)
私にはやはり「友達=見えて聞こえて触れることができるような存在」です。
もちろん、会う前にお互い本名も住所も所属(大学)も知っていましたが...それでも会わないと不安だというのは、何なんでしょうか。
人間ってお互いの顔を確認して、向き合ってから初めて信用を生じる生き物でしょうか。
そう考えてみましたら動物の間では顔ではなく、匂いで相手を覚えることが多いですね。
人間は匂いを覚えませんので、顔だけが「実際にあの人と繋がりを持った」証拠になるのでしょうか。
そもそも人間は(私は)友達からまず何らかの「繋がり」を求めているのかもしれないですね。

だらだらと書いてしまってすみません、これにて失礼します。

投稿: Zelda | 2013.01.25 14:06

 こんばんは。「女性2号」が何を意味するのかわかりませんが、ここはこういう空間なので、まあ気にしないことにします ^^;
 「会う前にお互い本名も住所も所属(大学)も知ってい」たということで、実際その通りの素晴らしい方々でよかったみたいですが、会う前にどうしてその情報が正しいと信じられたのでしょう? いや、仮に会ったとしても、まさか身分証明書を見せ合うわけにもいきませんよね(それだって偽造とか・・・)。
 「お互いの顔を確認して、向き合ってから初めて信用を生じる」のはその通りだと思いますが、その生じた信用が詐欺とかにつながることもあるかもしれません。
 長年ネットで愛情を培ってきたはずの女性が実はおじさんだったとかいうことすらある世界です(まあ、それは会えば(笑)分かりますが)
 お気をつけください。
 老婆心ながら。

投稿: Wind Calm | 2013.01.27 21:16

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