◆とつぜん人気者に
携帯を iPhone に変えてから、私の番号を知っている人はほとんどいない。
それ以前も似たようなものだったが、今はたぶん、10人ぐらいしかいないのではないだろうか。
もちろん、両親や家族を含んでこの数字である(兄弟もたぶん知らない)。
もともと電話が好きではない上に、人づきあいもよくないため、こうなったのだと思う。
一応家に電話はあるし、ほとんどの用件はメールのほうが便利なので、特に不自由もない。iPhone はもっぱら、携帯情報端末?として使っている。
その iPhone に、先週末あたりから頻繁に電話がかかり始めた。
いずれも見覚えや登録のない番号ばかりで、ほとんどは携帯からである。
だいたいは着信に気づかないし、気づいても放置していることが多かった。
ところが、3度4度とかかってくる人もいるので、試しに出てみた。
こちらが無言だとあちらも無言。いたずら電話かと思っていると、しばらくしてやっと「もしもし」と言った。
ごくふつうの間違い電話のようだった。
そういうのを3回ほど経験して、だれもが同じ相手を目指してかけてきているのだということがわかった。もちろん、私宛ではない。
その後もかかる電話から少しずつ情報を引き出すと、次のようなことが明らかになった。
ある店が出している求人に応募する際の連絡先として、私の携帯の番号が登録されているらしいのだ。情報誌だけではなく、ネットにも!
要領を得ない「応募者」が多いのだが、3人ぐらいから情報を収集して、ネットの求人広告に辿り着く。
そこにはばっちり、私の携帯の番号が・・・ しかも、開店前の従業員募集とかいうことで、他の連絡先は掲載されていないのである。
一番最近かかってきた電話などは、ちゃんと説明したのに、「では、どこに連絡すればいいのでしょうか」などとのたまう始末。
知るかっ!(いえ、もちろん、知らないということを丁寧に申し上げました)。
幸い、「求人広告の内容が実態と違っていた場合」に連絡すればいいという「ホットライン」があったので、そこに連絡した。
電話に出たかたも、後から折り返してきた「しかるべき立場の者」も、たいへん恐縮して謝ってはくれるのだが、いったん「流出」した番号は取り戻せない。
しかも、ネットの電話番号は早速消すが、紙媒体の方はどうしようもないという。
まあそうでしょうね。まさか「回収しろ」とすごむわけにもいかない。
われながら、どうしてこんなに穏やかに、怒りもせずにむしろ笑いを交えて対応できるのかと不思議な気がした。
ひとつには、仕事で携帯電話をほとんど使っていないことがあるだろう。もし使っていたら、損害賠償ものの被害かもしれない。
もう一つは・・・
「着信ナシ」の携帯に頻繁に電話がかかるような「人気者」になったことに、悪い気がしないからかもしれない(笑)
面倒な用件とかは一切ないし。
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