◆また近未来?
そのうちそうなることがわかっていても、実際にはなかなかそうはならないということが時々ある。
いや、コンピュータやネットの世界では、かなりしばしばあると言った方がいいかもしれない。
いずれにせよ、そうなることはわかっているのになかなかそうはならないなあと思って忘れていると、もうすでにそうなっていた、なんてことも起こる。
何か新しいサービスを知るたびに、あるいは、何かのデバイスを手にするたびに、そういう感懐を抱いてきた。
今回は、ビデオオンデマンドの話である。私みたいな素人でも、もう20年ぐらい前からそうなると考え、人にも説いてきた。
だが実際、自分のこととして実用的な体験ができたのは、実に昨日のことであった。
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いや、だいぶ前に Apple TV が発売されたとき、とうとうそんな時代が来たのかなあという感は持っていた。
でももう、その時点ではすでに目新しさはなくなっていたし、新たな機器の購入は必要だし、コンテンツも料金も魅力的には見えなかったので、そのままほとんど忘れていた。
だが昨日、新聞でビデオオンデマンドの現況を見て、へぇ、知らない間にそんなことになっているのかと思い、Hulu というサービスをちょっと覗いてみた。
今ある環境に何をプラスすることもなく、パソコンの大画面(iMac なら 27 インチだ)で HD の映画が好きなときに好きなだけ見られるのである。
ケーブルさえ用意すれば、テレビの 50 インチ画面で見るのだって簡単なようだ。
それが1か月980円。
皆さんはそんなこと、とうにご存じだったのでしょうか。わたしはまったく知りませんでした。
毎日ネットにどっぷりつかっているのに、こういう情報を得るのは結局新聞から・・・って、何でそうなるのかとても不思議です。
日本でのサービス開始は、もう1年半ぐらい前のことらしいのですが。
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2週間は無料で試せるというので、早速登録して面白いドラマを見つけ、数話見た。Dlife で録画して喜んで見ているテレビシリーズなんか(たとえば、グレイズ・アナトミー)も、暇さえあれば見放題である。
まさに近未来の到来、ビデオオンデマンドそのものだ。
これでもう、ツタヤとかまったくいらなくなるじゃないか、さっそく解約しなければ・・・と思っていると、やはりというか、まだまだそういうわけにはいかないことに気づいてちょっとがっかりした。
見られる映画は「1,000本以上」をアピールしている。そう聞くと多いようだが、試しにいろんな映画を検索してみると、あまりない〜ほとんどないというのが近い。
現在使っているツタヤディスカス(発売されているものならほぼ見つかる)なら1万以上はあるようだ。
結局のところ、映像ライフを Hulu だけに頼ることはできず、ツタヤも継続せざるを得ない。
そして、そうするなら、見きれないほどの映画やドラマをツタヤと Dlife で見られるんだから、わざわざ新たに Hulu を契約する必要はない・・・
やはり、「実際の」近未来はまだ到来していないのであった。
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