★曇のち晴 または 才能のなさ
夕方から夜にかけて止んでいた雨が夜中にまた降っていて心配したのだが、朝起きると曇り空で、西の方には青空ものぞきはじめていた。
午後あたりから天気も回復してくるだろうということで、ロープウェイで白根山に近づいていく。
標高2000mまで一気に運んでくれるのだが、そこから山頂までは標高差でまだ600m近くあるので、もとより登る気はない。山麓の散策路を歩くだけである。
・・・と思ってなめていたのだが、けっこうな上り下りのあるちょっとした登山のようになった。
先日から息子がトンボに夢中で、広場のようなところに出るとなかなか動けない。
一方で、森林に入るとキクイタダキやらコガラやら、ちょっと珍しい鳥もいて忙しい。
何より、特徴ある声で鈴虫というか蝉というか、昆虫のように囀る鳥の声があちこちで聞こえているのだが、姿がまったく見えない。
いったい何という鳥なんだろうともどかしくて仕方ないのだけれど、わかろうはずもない(とその時は思っていた)。
先達に伺うなりあとでネットで調べるなりするためにと、iPhoneで囀りを録音する。
ずっと後になって、ふと思い立ち、尾瀬で録音したさえずりを聞くと、まったく同じ・・・
それなら、ネットで調べてメボソムシクイだと判明している。
それどころか、2007年の栂池、2008年の志賀高原でも同じようなもどかしい思いをした挙げ句、やっとのことでメボソムシクイだとわかった経緯がある(ブログの記録って便利ですね)。
すごく特徴のある声が頻繁に聞こえていつも気になり、そのたびに答えは出ているのに、同じような状況で同じ囀りを聞いてもやっぱりわからない・・・
バーダーの素質の多くの部分は、鳴き声の弁別ができるかどうかにかかっていると思うのだが、自分にはまったく才能がないことが改めてわかった。
___
散策路の終盤、眺望が開けたところに登ると、白根山が間近に見えた。
朝は雲に覆われていて、そこに山があるのかどうかすらわからなかったのに。
ロープウェイの駅に戻っても、やはりすぐそこに見える。
すぐそことはいっても、山頂付近は森林限界より上のようだ。左の肩にはシカの姿。
やっぱり山は晴れないとなあ・・・
明日は谷川岳に行こうかと思っているのだが(もちろん頂上は目指せない)、天気は下り坂のようである。
宿の方に伺っても、「雨の日は行くところがないんですよねぇ」とのこと。
どうなることやら。
(まさかの朝から本降り・・・2013年8月23日(金)朝記)
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