★雨中ハイク
結局ロープウェイで白根山に登ろうと思っていたのに、山の上は雲の中。
仕方ないので、近くにある丸沼の湖畔を散策することにした。意気の上がらない散歩である。
それなのに、歩き始めてしばらくして雨まで降ってきた。車に引き返そうかとも思ったのだが、引き返しても行くところはないし・・・ということで、傘をさして進む。
丸沼と大尻沼という2連の湖を隔てる丸沼ダムというのが、発電用のダムとしては唯一の重要文化財だというので、そこを一応のゴールに決める。
ところが、到着しても堰堤上は立入禁止だし、ダムの姿はほとんど見ることすらできない。さらに少し進むと湖畔の広場のようなところに出て、そこには昭和一桁のダム建設時に飯場になっていたということで、当時の建物の基礎が残っているのが面白かった。隅の小さな長方形はトイレだろうか。
建物跡の横には手を洗うのもためらわれるほどの冷たい水が引かれていて、80年以上前にはこの水が飯場を支えていたのだろうと想像された。
案内看板によると、その近くから若山牧水にちなんだ「牧水の渡し」という船が出て国道へつなぐことになっているのだが、そんなものはまったく影も形もない。
そういえば、途中、まったく間違った「現在地」を示した比較的新しい看板もあり、観光地としての適格性に疑問を感じる(一応観光地なんだろうな? 人っ子ひとりいないけど)。
そんなことを考えている間も雨は降り続き、引き返そうとすると土砂降りと形容した方がいいような降り方になった。
さすがにうんざりしながら戻りはじめると、ダムのところで団体のハイカーに遭遇した。あまりのことに、当初は何かの間違いかと思った。
年配の方々が、足もとも危うく、大雨の急斜面を次々と降りてくる。その列がいつまでも途切れない。40人ぐらいはいたのではなかろうか。
人のことは言えないが、この天候下の団体ハイキングは中止する勇気を持つべきではないかと思った。
あの後、どこまで行くんだろう?
こちらは駐車場まで引き返すのだが、湖畔なので難所はそこだけで、後はたんたんと雨の中を歩くだけである。ばからしいことに、車に戻るころには雨はほぼ止んでいた。
___
昼食後も雨模様で、行くところがない。仕方ないから日光いろは坂ドライブでもしようと東に向かう。途中で眠くなって仮眠していると、雨も上がって暖かくなってきた。
よし! これなら戦場ヶ原を歩こうと少し戻り、駐車場に車を止めてトイレを済ませているうちにまた雨・・・
とりあえず展望所から湿原を眺め、歩けるところを探して車で移動し、めげずに少しだけ歩く。ペンションのチェックイン時間が迫っていたので車に戻ると、また雨が上がった。
つくづく雨に祟られた日であった。
いや、過去形ならいいのだが、明日の予報も雨のようだ。
明日はどうすればいいんだろう?
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