■「公募校長」が次々に不祥事を起こす原因は・・・
大阪市が鳴り物入りで導入した市立小中学校への「民間人公募校長」だが、900人以上の応募者から選び抜いた精鋭11名のうち、すでに6名が悪い意味で新聞沙汰になった。
まだ半年も経っていないのに、である。
6/11 の衝撃!
どこの職場のどんな職種を取りだしてみても、11人のうち6人に新聞に載るような問題があるなどということが起ころうはずもない。
注目度が高くてマスコミに取り上げられやすいという面はあると思うものの、いくらなんでも、それにしても、である。
ちなみに、大阪市には430近い市立小中学校があり、400人以上の「非公募」校長がいるはずだが、そのうちのだれかが今年度に入ってから不祥事で新聞報道されたというのは寡聞にして聞かない。
仮にあったとしても、たとえば 1/40 の10人以上などということすらありえないだろう。
6/11 には何か原因があるとしか思えない。
3/11 になったときからつらつらと考えていたのだが、私なりの憶測的結論は以下に落ち着いた。
公募校長たち(の多く)が、「橋下の威を借る狐」だからだ。
人間だから、もちろんだれしも聖人君子というわけではない。
しかし、(6人のうち特に3人が)持ち前の悪いところを臆面もなく発揮しているとすれば、「威を借る狐」の浅ましさ・卑劣さ以外に考えられないと思ったのである(上に書いたように、あくまでも憶測です)。
そう考えて、他の方々がどう解釈しているのか調べてみると、また違う分析に出くわした。やや長いが引用する。
この人々がある種の「人間的資質」を共有していたのだとすれば、それは任用者自身の「個性的な人間的資質」を反映していると推論して過たないだろう。 これらのケースを見ると、これら「不適格校長」に共通するのは、「威圧的」「強権的」「暴力的」「性差別的」そして「無責任」ということである。 任用者はおそらくそういうタイプの人間につよい共感を感じるのであろう。 (「公募校長」の資質について 内田樹の研究室)
なるほど。
そうやって選ばれた人たちが、選んだ人の威を借りて傍若無人に振る舞っているのだとすれば、より納得がいく。
選考者にも被選考者にも欠けているもの、それはたぶん、decency とか modesty とかいう資質ではなかろうかと思う。
(なかなか訳しにくいのですが、「品位と慎み」という感じでしょうか。)
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