★ Made in Japan
念のため、夜のウォーキングには防犯ブザーを携行している。
先日ふと、「これって、鳴るのか?」と思って確認ボタンを押すと、ほんの一瞬、頼りない音が出ただけで沈黙してしまった。
確か、去年ウォーキングを始めたころには立派に鳴っていたはずだ。
まあ電池が切れたんだろうと思って、深くも考えず、リビングに置いていた。
今日になって電池を替えようと思い、「分解」してみた。悪漢が簡単にはブザーを止められないように、ドライバーでネジを2つ外さなければ電池を交換することができない設計になっている。
ネジを回しながら、ふと、「こんな作業、したことないなあ」と思い当たった。
少なくとも、息子が小学校に入ったころには持たせていた記憶があるので、もう15年くらいは経っている。
開けてみると、意外なことに単四電池が1本だった。漠然とボタン電池だと思っていた。
なるほど、こんな単純な仕組みになっているのか・・・
しかし見覚えはなく、やはり開けたことがないのは確実のようだ。
中には、National ULTRA ALKALINE と書かれた、くたびれた電池が鎮座している。外装の一部が剥がれかけ、マイナス端子に若干の粉吹きが見られた。
「この電池が15年以上もがんばっていたのか」と思って取り外し、お尻を見ると、「88-05」の刻印。
ここにはふつう、推奨使用期限が書いてあるはずだ。「2005年の・・・ でも、88って何だよ。8月8日じゃないよなあ・・・」
そう、電池の使用期限が1988年5月なのである。もしかしたら製造年月かもしれない。
いずれにせよ、この防犯ブザーは、買ってから少なくとも25年以上が経ち、その間一度も電池を替えたことがないのだ。
もちろん、幸いというか、一度も役に立ったことがないので、電池はほとんど使っていないことになる。
だが、去年、何度か試しに鳴らしたことはある。すでに使用期限?を25年近く過ぎていた電池の力で、けたたましい音が鳴り響いたものだ。
防犯ブザーの表面には懐かしくも誇らしげなナショナルのロゴがある。裏には Made in Japan の文字。電池には、「〄387054 JAPAN MABI」の表示。
新しい電池に入れ替えると、防犯ブザーはその機能を甦らせた。今度の電池の使用期限は2019年となっている。
___
さて、今日届いた Panasonic の TFTカラー液晶テレビドアホンセットは、Made in Vietnam であった。
こいつはこれから25年経っても使えるだろうか。
1980年代って、ほんと、日本の黄金時代だったんだよなあ(当時はわからなかったけど)・・・と感慨にふけってしまう。
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