◆旧市街へは歩いて登るべき
ベルガモの旧市街にはホテルがあまりないせいもあり、宿は新市街に取った。仕事の場所は旧市街の真ん中なので、毎日、ホテルと丘の上とを往復することになった。3日間で都合4回だろうか。5回かもしれない。
とはいっても、遠くもなく便利だ。ホテルの前から10分おきに来るバスに乗り、20分もすれば旧市街に着く。途中のケーブルカー(フニコラーレ)の駅で降りて乗り継いでもいいし、そのまま終点までバスで行ってもいい。3日券が€7(970円)だったので、費用も気にならなかった。
だが、旧市街へは歩いて登るべきである。それが無理だというのなら、せめて下りるときは歩くべきだ。今日試しに下りてみると、フニコラーレの丘の上(旧市街)の駅から下(新市街)の駅まで、写真を撮りながらのんびり下りて、なんと10分きっかりしかかからなかった。
いや、もちろん、時間がかからないから歩けというのではない。その間、大パノラマを見下ろし、城壁の門をくぐり、みごとなカーブを描く石畳の橋を下りていく。左に折れて、高い塀に挟まれた秘密の通路めいた回廊を下る。この先どうなっていくんだろうと思っていると、わりとあっさり下の駅に着いてしまうのはご愛敬だ。
こんな道があると知ったのは、Yahoo!の天気予報の画面からだ。画像がどんどん入れ替わるようで、もうあの美しい写真を見られないとしたら残念だが、城壁の門を出ると、まずこんなところを下りていくことになる。
旧市街へは、ほとんどの人がフニコラーレかバスで来て、駅とバス停とをつなぐメインストリート(ゴンビト通り)を往復して帰ってしまうようだ。有名な広場や教会も、その途中にある。
今日は土曜日だったせいもあり、ゴンビト通りには人が溢れていたのだが、他の場所にはほとんど誰もいなかった。いくら歩き回ってもどんなに迷っても、すぐ見覚えのあるところに出てきてしまうような狭い街なので、ぜひあちこち回ってみるのをお勧めしたい。さんざん歩いても、2時間とかからないだろう。
できればぜひ往復、歩いて上り下りしてみてほしい。フニコラーレの丘の上の駅からは展望がないし(カフェに入ればあるかも)、素晴らしい道を通って自力で旧市街にたどり着き、下に広がる大パノラマを見下ろすのは、おそらく特権的快楽である。
ただ、ふつうに観光で来ると、旧市街には一度登って下りればおしまいということになるだろう。だとすれば、フニコラーレにだって乗りたいと思うのが人情だ。その場合、終点のバス停の先にある、もう一つのフニコラーレに乗って、旧市街を見下ろすさらに高い丘に行くのをお勧めする。もう一つの絶景ポイントだ。あ、あれだって帰りは歩いてもよかったかも・・・
とにかく、少なくとも旧市街からの帰りは歩いて下りてください。ぜったい後悔させません(笑)
フニコラーレの駅を正面に見て、右にある車両進入禁止の道路を下っていくと、3〜4分で城門に着きます。それをくぐり、石畳の橋を下りていき、すぐ見える3本の柱を過ぎたら左折して細い道に入ります。すぐ正面に見えるフレスコ画?のところをまた左折すると、5分ほどでフニコラーレの駅です。
登る場合は、下の駅に向かってすぐ左の階段を上って逆コースをたどります。道なりに進んで突き当たりを右折、すぐに目の前が開けるので、また右折して石畳の橋を登って城門をくぐり、そのまま右前方に登っていくと丘の上の駅に着きます。
登りも下りも、城門の前にある車道を渡る際はくれぐれもご注意ください。
道順を写真に撮ったので、「ここを曲がる」とかやってもいいのですが、ぜひご自分の体と目で、あの雰囲気を体感なさってみてください。
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それにしても『地球の歩き方』とかいいながら、旧市街への歩き方が載っていないのは嘆かわしい。これを載せないでどうするのだ。14年前のだけではなく、航空券を買った旅行会社がコピーしてくれた(いいんだろうか? よくないよね)新しいのにも載っていなかった。
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