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2014.09.30

■これが日本の「全力」か

 昨日召集された第187臨時国会において、所信表明演説に先だって御嶽山の噴火に触れた安倍首相は「救助活動に全力を挙げる」と述べた(sankei.jp)。

 だが、救助活動は遅々として進んでいない。

 いや、噴火活動や天候が救助・捜索活動を許さず、待機せざるを得ないのは仕方ないのかもしれない。
 また、困難な環境の中、現地で働いている人たちは実際にほとんど「全力」で取り組んでいらっしゃるんだろうと思う。

 だがたとえば、今日初めて投入され、結局飛べなかったチヌーク(大型輸送ヘリ)は、どうして、一昨日や昨日に使わなかったのだろうか。その2日間なら飛べたはずだ。
 あるいはまた、昨日搬送に使われたブラックホーク(救難ヘリ)。結局、1日で8人しか運べなかったようだが、どうしてなのか(後記:これとは別に、少なくとも7人の生存者を運んでいるようです)。

 今日投入された(けれども環境が許さず飛べなかった)チヌークは2機だそうである。
 調べてみると、昨日はブラックホークが3機使われたらしい。

 昨日例えば救難ヘリを6機とか10機とか飛ばしていれば、そしてチヌークを補助的に使っていれば、もしかするとすでに発見されている人たちは全員運べたかもしれない(後記:岩に挟まれたりしている人たちなどがいるので、それは難しいようです)。
 昨日だって、噴火から2日後だったのだ。準備して投入するだけの猶予はあったはずである。
 もっとも気になっているのは、報道のヘリに対して座り込んだまま手を振っていた人だ。あの人は救助されたのだろうか。

 素人目には、とても「全力を挙げ」ているようには見えない。自衛隊は陸海空で計100機以上のブラックホークと数十機のチヌークを保有しているはずで、もちろん今は、どことも戦争しておらず、ほかに救助すべき大災害も国内にはない。
 燃料や人員の調達に困難もあろうが、「全力」を出すなら何の問題もないはずだ。

 繰り返すが、現場で汗を流している人たちには本当に頭が下がる。
 しかし、最高司令官である安倍首相を始め、救助を司令する立場にある人たちは、果たして「全力」を出す気があるのだろうか。現在の救助活動が日本の「全力」なのか。

 あるいは、コストがかかりすぎるから、最小限の装備しか使っていないのか。「昨日は救難機3機だけ、今日は(「全力」と表明したから??)大型機2機追加」というのでは、ほとんど最小限にしか見えない。
 もしそうなら、あるいは、最小限ではないにしても大幅にセーブしてるなら、軽々しく「救助活動に全力を挙げる」などと大見得を切ってほしくない。
 被害に遭った人たちや待っている家族のことを思うと、いたたまれなくなる。

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2014.09.25

■iPhone 6 Plus

 思いがけず、iPhone 6 Plus が早く手に入った。中旬の連休が明けてからおもむろに予約したので、おそらく10月に入るまでは手に入らないかと思っていた。

 家人が使っていたソフトバンクのガラケーからMNPして、私の使っていた iPhone 5 を家人が使うことになったので、互いの電話番号が入れ替わった。
 息子は私が以前使っていたガラケーの電話番号を iPhone 5 で使っている。
 それでも何の不都合も起きない、秘密のない家族である。いいことなんだかどうなんだか。

 たぶん6年以上使ったガラケーを2万4千円!で下取りしてくれたのは望外のできごとだった。皆さんも、念のため、下取りを打診してみることをお勧めする。

 さっき、データの移行が終わって、めでたく iPhone 6 Plus がちゃんと使えるようになった。IP電話やらLINEやらもそのまま使えた。時間は少しかかったが、こんなに簡単だとは・・・

 偉いぞ、Apple。

 取り急ぎ、備忘録に。

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2014.09.15

■謎の旋回

 今ごろになって今年6月以降のGPSデータをパソコンにコピーした。
 旅行などに出た際、自分の通った軌跡がわかるように、デジカメの機能を使って記録しているものだ。

Photo 軌跡を Google Earth 上に再現すると、イタリア出張に行った際の帰りの飛行機が奇妙な軌跡を描いているのを発見した。
 ドバイから関西空港に帰る途中、タクラマカン砂漠の上で3回も360°旋回をしているのだ。

 まっすぐ飛ぶべき航路のど真ん中で、こんな無駄な飛行をする理由がちょっと思いつかない。

Detail 高度処理かとも思ったが、空港の近くならともかく、こんな何もないところであれば、まっすぐ飛びながらでも十分可能なはずだ。
 砂漠上だから、避けるような雲もないはずで、万一あったとしても、針路を右か左に振るほうが理にかなっている。それに、3回もぐるぐる回った後、もとの針路で飛行を続けているのだ。

 進むべき空域への連絡がうまくいかず、入域許可を待たされたのだろうか。中国(新疆ウイグル自治区)の国境はすでに越えているのだが。

 まさか、何かの陰謀とかスパイ行為とか(笑) それにしても、何もない砂漠の上・・・

 どなたか、この謎の答をご教示ください。

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2014.09.08

■冷蔵庫もコンピュータ

 念願の?冷蔵庫がやっと来た。

 来るまでまったく知らなかったのだが、もはや冷蔵庫もコンピュータである。
 まあ、炊飯器なんか昔からコンピュータだし、当たり前と言えば当たり前なのだが、24年前と19年前の、ダイヤルを回して抵抗値を変えることで冷え方を変えるような冷蔵庫(だと思っているのだが違うのかな)を使っていた者にとっては、ちょっとした驚きだった。

 扉の前面にタッチパネルがあって、それで操作する。また、そこら中にセンサーもあり、たとえば冷凍庫の一つなどは、バラバラに置いた食品の温度を感知し、それぞれを適切に冷やすという。
 それが本当にできるのかどうかはともかくとして、少なくともそういうことをやろうとしているのは事実らしい。

 これで消費電力も少ないというんだからいいんだけど、あのタッチパネルが四半世紀故障しないとはちょっと思えない。
 なるべく触らないようにしようと思う。本末転倒なのだが。

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2014.09.04

■輪島塗礼讃

 旅行に行っても、あんまり・・・というよりほとんどお土産とかは買わないのだが(たとえば6月のイタリア旅行では一切何も買わなかった)、先日輪島に行った際にはカップと箸とを買ってしまった。

 輪島塗というか漆塗り、英語でずばり japan というものにはほとんど興味がなかった。いや、今もとてもあるとは言えない。
 塗り物というと、重箱と汁椀、あとはせいぜいお箸くらいしかイメージしないが、重箱は不要だし漆の汁椀は昔買ったのがあるし・・・となると、購入の可能性があるのは箸くらいだ。
 実際、輪島の朝市における観光客向けのメインアイテムは完全に箸であった。それも、200円と500円が主流である。そんな値段の箸、輪島で買う意味があるとはとても思えない。下手をすると、プラスティックにエナメル塗装の外国製とかではないだろうか。

 だが、1500円も出すと、まともな「本乾漆」「輪島本塗り」と書いたお箸が買える。「思ったより安いな」というのが印象だった。

 もうひとつ、8千円くらいでかなり気に入ったカップが見つかり、私にとっては高価なのでいったん見送ったのだが、やはり気になって再度店を訪れ、縁があれば買おうと思っていた。しかしながら、仕上げに一部不満の残る現品しかなく、背中を押すものもなくて結局買わなかった。

 あちこち覗くが、気に入ったデザインのものがない。「別に買わなくてもいいや」と思ったころ、最後に入った店で、「まあこれなら」というのが見つかった。外側の色目に若干の不満はあるものの、まあいい感じだ。値段も先ほどの半額の4千円。これなら・・・と眺めていても、特に欠点が見当たらなかったので、購入した。

 これがいい。いや、箸もいいのだが、このカップはなかなかのものだ。
 まず軽い。それに、熱いものを入れても冷たいものを入れても外側の温度がそれほど変わらないし、したがって結露もしにくい。以前、真空二重チタンの高価なカップを買ったが、性能は落ちるにしても、それらと似たような効用がある。
 そしてなにより、口当たりが優しくていい。微妙なカーブと表面の漆が醸し出す唇への感覚は、どこか官能的でさえある。

 飲み物を入れるのは、どうしてグラスか陶器か磁器なんだろう? 漆器はどうして重箱と汁椀だけなんだろう? お茶碗ですら、漆器のものを使っている人はまずいない。

 実際、「漆器」でイメージ検索すると、出てくるのはほとんど重箱と汁椀とお盆である。だが、「カップとかがあれば買うのに」と思って「漆器 カップ」で検索すると、気に入ったのが見つかった。
 「おお、これなら買ってもいい」と思って見ると、15万円・・・

 その後いろいろ調べてみると、コーヒーカップで数万というのが、いい漆器の相場らしい。磁器なら数千円でけっこういいのがあるから、この価格差が致命的なのだと思われる。

 だがそうすると・・・

 私の買った4千円のカップは、果たして本当の輪島塗なのだろうか。店の人は欅(けやき)だと言っていたが、まさか「プラスティックにエナメル塗装の外国製」とかじゃないだろうな・・・

 「まあいいや、気に入ってるんだから・・・」と思っても、鑑識眼に自信のない者には不安が残る。「これ、本物の輪島塗ですか」とか聞かなかったし。

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2014.09.01

■冷蔵庫購入

 昨年度末に購入するきっかけができた冷蔵庫をやっと購入した(モノはまだ到着していない)。また虫の鳴くような異音がし始めたと思ったら、ちょうど後継品が発売される時期になっていて、最後の在庫を安く買えた。

 数年前から買い換えを意識していたが、具体的に買おうかと思い始めてからでも5か月が経過したことになる。
 今見ると、買ってからちょうど19年のようだ。あっという間である。

 もうひとつある、24年ものの小さな冷蔵庫もこの際処分することにした。家人は最後まで収納力を不安がっていたが、今度買う冷蔵庫1台だって、3人家族には大きすぎるくらいなのだ。現状、3か所にも及ぶ冷凍庫がどうしてあんなにいつもいっぱいなのか、いくら考えてもわからない ^^;

 これで劇的に電気代が下がるのを期待している。
 その言い方がケチくさいなら、節電に貢献することを通して、化石燃料の消費や地球温暖化の進行を少しでもくい止めることができればと思っている(この言い方はウソくさいな)。
 ___

 うちは搬入経路の幅の関係で候補の機種が簡単に絞れたのだが、いざ店頭で見てみると、家電各社から多種多様な冷蔵庫が発売されているのを知って驚いた。冷蔵庫にこんなにたくさんの種類が必要だろうか。
 一方で、メーカは違っても、基本的な構成や機能はほとんど同じである。よくもまあ、これほど画一的になるものだと思う。大きな冷蔵室の下に2つに分かれた冷凍室があり、右がチルド、左が氷。もうひとつ下も冷凍室で、一番下が野菜室。それぞれの大きさ(割合)も似たり寄ったり。
 2リットルのペットボトルと缶ビールがたくさん収納できるように設計されているのも同じ。うちはどちらも必要ないのだが、そういうのしか売っていない。

 子どものころの冷蔵庫は、冷凍庫が必ず上だったはずだが、洗濯機が2槽式から全自動に、さらにドラム式に変わったように、冷蔵庫にも流行があるのだろう。また20年後くらいに買い換えるときはどうなっているか、今から楽しみにしておこうと思う。

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