●金色の MacBook とクラウドコンピューティング
納品までずいぶん長い間かかった MacBook が手に入った。iPhone に合わせて金色にしたのだが、とうとうここまで来たかというちょっとした感慨がある。
30年前、日常的にパソコンを使い始めたころは鉄板に塗装したベージュだった。
その後、プラスティックのブラックやグレーが主流になり、いつの日からかアルミ素材色のシルバーばかりを使ってきた。
それがゴールド・・・ 鏡面仕上げの林檎マークは美しいけれど。
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新しいパソコンを手に入れると、近年はそれまで使っていたメインマシンの中味を自動でコピーしてきたのだが(信じられないくらい便利だ)、今回は、アプリケーションを新規にクリーンインストールし、データも手動で移行することにした。
メインで使っていた MacBook Air(以下 Air)は、あまりにもたくさんのアプリケーションやデータが複雑に絡み合っているので、いったんここですっきりリセットしたいと思ったのだ。
この3連休のうち2日は予定が入っているのだが、留守の間もパソコンにせっせと働いてもらわざるをえないかと考えていた。
ところが、火水木の夜だけでとりあえずの移行は完了し、今夜はもう特にすることがなくなった。後は折りに触れて少しずつ環境を整えていくくらいですむんじゃないかと思う。
以前と違って、わけのわからないエラーに悩まされたり気むずかしい機械をなだめすかしたりするみたいな作業がほとんどなくなったのは、ちょっと物足りないような気がするほどだが、もちろんうれしい。
気になるのは、新しい「バタフライ構造」と呼ばれるキーボードの、その構造はいいのだがストロークが浅すぎることと、トラックパッドが Air ほど自由自在には使いにくい(これは途中からのような気がする)ことくらい。
キーボードにはすぐに慣れると思うし、目も綾なレティーナディスプレイと、「ここまで来たか」をさらに超えて薄く軽量になったのが素晴らしい。
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そんなわけで、ここ数日間、MacBook Air と MacBook(以下Gold)の両方(+ちょっとだけ MacBook Pro)を使っていたのだが、それで今さらのように気づいたのが、「クラウドコンピューティング」のことである。
データを Gold に移行した後は、常にそちらで作業をしないと整合性が面倒になる。
だが、一気にすべてのデータを移せるわけではないので、Air を使う場面も残る。
たとえば最初のころ、仕事のファイルは Gold で作り、移行が面倒そうだったメールは Air を使ったりしていた。
ところが、私が好きではなく、信用もしていないクラウドベースの作業(たとえばこのブログを書くのがそうだし、facebook や twitter なんかももちろんそうである)は、どちらでもふつうにできるのである。
データは外部のサーバにしかなく、私は一人しかいないのだから、そのデータをどちらのコンピュータから触ろうとも問題はない。
それどころか、iPhone や iPad からでも。
なるほど、クラウドコンピューティングってこういうことなのか(今更だけど・・・)。
もしすべてのデータがクラウド上にあれば、手元のマシンは単なるシンクライアント(Thin Client:必要最小限の機能しか持たない端末)に近づいていき、ストーレージも処理能力もそれほど必要でなくなっていく。
高いスペックが要求されるのは通信速度だけだ。
「シンクライアント」などという言葉を耳にしはじめた数年前?、そんな馬鹿げたシステムは嫌だとか思っていたのだが(基本的には今もその気持ちは変わらない)、なるほど、やっぱり近い将来の姿はそこにあるんだろうなあという気は(やっと)してきた。
何ごとも自分で具体的に経験してみないとわからない。
相変わらずである。
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