●「安くておいしいランチ」
このブログのプロフィール欄にも書いているとおり、「安くておいしいランチ」を「常に探してい」る。
最初からそう書いてるんだから、少なくとももう10年以上は探し続けていることになる。
「おいしい」のほうはまあクリアするところもそれなりにあるのだろうが、「安くて」のほうが難しい。それに、駐車場がなければ困るので、それもまたネックになる。
数年前までは千円の壁があって、それを超える値段は対象外だったのだが、そんなことを言っていると、もはや食べるところがなくなるので、まあ千数百円ならよしとせざるをえなくなってきた。
そうやって、この10年で何とか見つけたのはたぶん10軒もない。やっと見つけたと思ったら閉店してしまったりということも何度かあった。
それを思えば幸運なのだろう。先日のカツサンドの店に続き、今度は邸宅隠れ家レストラン。
ちょっと時間があったので、例によって食べログのランキングを見ていると、たぶん7割以上がラーメン屋である。ラーメン好きの人はほんとに羨ましい。
そんな中、きらりと光る「邸宅レストラン」という文字が・・・ しかも、なんでもない住宅地に埋もれているという。駐車場も3台。
まあしかし、3台では空いていないだろうなあと思いつつ、他の候補も考えながらゆるりと向かうと、駐車場が先に見つかり、しかも2台空いていた。こんなことは滅多にない。幸先のいいスタートである。
そこに車は駐めたものの、肝腎のレストランがどこにあるのかわからない。車の奥はアパートで、まさかそこが「邸宅」レストランではあるまい。
両隣を見たり、向かいを覗き込んだり・・・
ほとんど不審者である。
実際、以前紹介した蕎麦の「あき津」なんかは、歩くような速度で探しながら車で前を通ってもわからなったくらいだから、見つけるのに苦労しても不思議はない。
結局、駐車場の隣の家の長い塀をたどっていくと、小さな銘板のようなものが見つかり、その角を曲がると、意外な派手さが門前を飾っていた。
庭を通り抜けて玄関先で恐る恐る声をかけるが、だれも出てこない。思い切って中に入り、右手のドアを開けながらもう一度「こんにちは」というと、やっとお店の人が顔を出した。
文字通り、ふつうのお宅がレストランとして使われている。
通されたのはリビングと思しき30畳くらいの部屋。なるほど邸宅である。
まあおいしくいただけたランチが1200円。10年以上で10軒も見つかっていないことを思えば、上出来の発見で、しばしの小確幸(©村上春樹)を味わう。
味わう能力が不足しているのが問題だけど。
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