新しいテレビがコンピュータそのものであることは以前書いた。
すぐに自宅の無線ネットワークに繋がり、昔で言うところのビデオ・オン・デマンド(今はなんて言うんだろう・・・ストリーミング配信?)で映画なんかが見られる。
Netflix, Hulu, U-NEXT, dTV などさまざまある(どうしてぜんぶ横文字なんだろう)。
もちろん有料(といっても、500円〜2000円/月 程度)なのだが、1か月無料というのが多いので、半年くらいは無料で楽しめそうだ。
ただ、無料だからといってどんどん映画が見られるわけではない。
ブルーレイやDVD化されている映画でも、新しいものはほとんどないし(自分の見たいような古い映画はほぼ見尽くしている)、期待していたテレビシリーズ(複数)もなかった。以前パソコンで見ていたものまでなくなっているのは意外だった。
それに、見るのには時間も必要だ。時間だけではなく、肉体的・精神的な余裕も。
というわけで、それほど多くの映画を見たわけではないのだが、それでも2度目3度目のを含め、この1か月弱で10本近く見たかもしれない。
貧乏性なのだ。
ふぅ、やっと標題。
昨日、「ワールド・オブ・ライズ」(レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ)を見た。初めてだ。
なぜ今まで存在に気づかなかったんだろう。
貸しビデオが普及しだしてから、相当な数の映画を見ているはずだが、制作者や監督や脚本家やカメラマンなどの名前をいっこうに覚えない。覚えない以前に、知ろうともしない。
俳優ですら、顔はわかっても名前さえ知らない人だらけだ。
批評家的興味がほとんどなく、要するに面白いかどうかという次元の低い鑑賞の仕方をしているせいだと思う。
そんな私でも、「ワールド・オブ・ライズ」を見終わって、「これはよかった」とちょっと感動しているところへ流れはじめたエンドクレジットの名前はよく知っていた。
監督:リドリー・スコット
「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」の、あのリドリー・スコットである(調べました)。
もう亡くなってしまったが、弟は
「トップ・ガン」「クリムゾン・タイド」「エネミー・オブ・アメリカ」「スパイ・ゲーム」の、あのトニー・スコットだ(同上)。
「ああ、やっぱり、なるほど、リドリー・スコット・・・」
才能のない男は、才能ある男の名前を画面に見て、軽くため息をつくだけであった。
(Body of Lies, 2008 U.S.A.)
追記:
この際、リドリー・スコット作品で見逃しているものを冬休み中にすべて見ようと思って Netflix で検索すると、彼の作品は上記の「ワールド・オブ・ライズ」だけであった。これでは契約を見送らざるをえない。
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