●世界に向けて配信された私
これも先月の話。
兵庫県北部の日本海近く、かつては鉄橋で有名だった余部(あまるべ)にある道の駅で車中泊をした。
翌朝はたまたま、新設されたエレベーター(「余部クリスタルタワー」)の完成記念式典の日だったが、始まる前に移動したので見物できなかった。
エレベーターにも乗れなかったので、仕方なく徒歩で坂道を登り、餘部駅を見学した(駅名は旧字で「餘部」です)。
詳細は割愛するが、鉄橋ではなくなった今も、訪れる価値のある観光地だと思う。
最初は人っ子ひとりおらず、列車や周辺の写真を撮ったり、数時間後には乗れるエレベーターを恨めしく眺めたりしていた。
かなり経って、もう下りようかと思うころ、ライブカメラが設置されていて、24時間365日、そこの様子が世界に向かって発信されているのを知った。
もちろん、その場で iPhone でも確認することができる。試しにやってみると、自分が歩いていき、戻ってくる様子が、リアルタイムで世界に公開されている(今も ここ で見られます)。
ということは・・・
それまで誰もいないと思って自由に振る舞っていた私の行動は、実は全世界から丸見えであったということなのだ。
そのことに気づいて、少しではあるが紛れもなく慄然とし、何かまずいことをしていないか、しばし沈思することとなった。
幸い、いくら考えても問題のある行動はしていなかったのでほっとしたのだが、誰も見ていないと思っていても案外自制心がある自分に、ちょっと意外な感じを持った。
もちろん、世界に配信されていることと、それを誰かが見ていることとは別である。餘部駅にいる私の姿を見たのは、カメラに気づいたあとの私だけだったかもしれない。
それにしても、ほんとに世の中カメラだらけになった。
何かあったときだけにしか映像を確認しないという防犯カメラならともかく、四六時中映像を垂れ流しているカメラというのは、かなり問題がある気がする。これだけ盗撮にうるさい世の中なのに、盗撮して世界中に配信しているのだ。
規制がないのが不思議である。皆さまもお気をつけください ^^;
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