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2020.08.20

★「第2波まっただ中」感染症学会理事長 政府は明言せず

 政府のことを書こうとすると、のべつ怒っていなければならなくなるので避けてきたが、久しぶりに書きたくなった。
 日本(政府)の病根が宿っている事例がまたぞろ出てきたからである。

 本日付の朝日新聞朝刊(大阪本社版)によると、

新型コロナウイルスの国内の流行状況について、日本感染症学会の舘田一博理事長は19日、東京都内で始まった学会の学術講演会で「『第2波』のまっただ中にいる」と述べた

そうである。
 「6月以降の感染者数は今春の「第1波」の2倍以上にのぼる」のだから当然だ。

 ところが、「政府側はこの日、「第2波」とは明言しなかった」という。

菅義偉官房長官は「4月の緊急事態宣言当時とは状況が異なっている」(7月30日)
加藤勝信厚生労働相は「必ずしも定義があるわけではない」(8月19日)

 そして、安倍晋三首相はといえば、議員が要求する国会召集に応じないという憲法53条違反を犯しつつ、国会の閉会中審査にも一度も出席しないばかりか、記者会見もほとんど行わず、数少ないQ&Aの答も、あらかじめ用意した(おそらくは)官僚の作文を読み上げるだけである。

 これほど明確に第2波が来ているのに(日本感染症学会の理事長でなくとも、グラフを見ればだれだってわかる)、どうして政府は頑なにそれを認めようとせず、「最高責任者」を自認する首相は逃げまわっている(ように見える)のか。

 たとえば
 「第2波は来ているが、第1波の時とは状況が違う」
 「第2波は来ているが、適切に対処している」
 「第2波は来ているが、重症者や死者は減っている」
とか言うならまだわかる(後半の事実はどうか知らないが)。

 だが、第2波が来ていること自体を頑なに認めようとしないのはいったい何なのか?

 個々の戦闘による敗北さえも認めようとしなかった「大本営発表」を思い出さざるをえない。
 戦後75年も経っているのに、相変わらず同じようなことを繰り返している。

 よくなったのは、「第2波まっただ中」と明言しても特別高等警察(特高)に逮捕・拷問されたりする心配がなくなったことだろうか(それはほんとにありがたいけれど)。
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 第1波をほぼ完璧に押さえ込み、ごく平常の生活に戻っていたニュージーランドでは、少数の市中感染者が出ただけですぐにロックダウンに踏み切って、第2波を押さえ込もうとしている。

 いや、ニュージーランドの政策に必ずしも賛成というわけではない。感染防止と経済活動を両立させるための方策などを考えると、まったく素人の一個人としては、どういう政策が正しいのかは「わからない」としか言いようがないからだ。

 ただ、確かなことは、現在の日本の状況で第2波が来ていることを認めないというような愚を、ニュージーランド政府なら(他の多くのあまり感心できない政府ですらも)犯さないということである。

 第2波が来ていることを認めなければ、いつの間にかコロナ禍は神風によって吹き払われるとでも思っているのだろうか。
 ちょうど大戦末期に、「負けることを認めなければ勝てる」と考えていたように。

 歴史からも経験からも学ばず、事実すら認めようとしない政府を持たされている者は不幸である。

 いったい誰が選んだんだよ。

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2020.08.13

★スイカとマンゴーと贈り物

 今日から正式に?お盆に入ったらしいのだが、相変わらずの在宅勤務が続いている。

 出すべきものを出してこない人たちがいるので、途中で仕事がストップしてしまい、先に進めないところで大方は片付いた。

 それはともかく・・・

 スイカが好物なのだが、今年はまだ食べていない。
 食べたとしても、寿司のデザートに2キューブ?とか、イタリアンでスイカのグラニタとか、その程度だ。
 去年も結局、まともには一度も食べていない気がする。好物なのに食べられないスイカって・・・

 家人の同僚にもスイカが好きな人がいるらしいが、「1000円以下にならないと買わない」のだそうである。もちろん、1個まるごとの値段だ。
 10年前ならそれも可能だったかもしれないが、少なくともうちの近所では、980円のスイカを見かけることはもはやない。
 それどころか、1280円もない。1480円ならかろうじてあるかもしれないが、先日見たのは1980(税込2138!)円であった。

 とても買えない。

 それでもしばし考えたが、やっぱり買えなかった。このままでは、数年連続で好物のスイカを十分には食べられないということになりそうだ。

 いったい、なんのために生きているのか。

 いや別に、スイカを食べるために生きているわけではないし、2000円くらい、その気になればもちろん何とでもなるんだけれど、「1000円以下にならないと買わない」人と同様、なかなか手が出せないのである。
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 スイカは買わないと決めて他の果物とかを眺めていると、マンゴーが目に入った。

 スイカと違い、おそらくは去年まで食べたことのなかった高級果物である。
 マンゴー味のジュースやらは好きだが、マンゴーそのものは食べたことがないので好物かどうかすらわからなかった。
 そのマンゴーを、去年、知り合いから送っていただいて、たぶん初めて食べた。

 心をこめて選りすぐってくださったものだったからだろう、まったりと濃厚で驚くほどおいしく、即座に大好物となった。
 スイカには失礼だが、やはり格が違う。

 それまで、高くてとても買えなかったので(というか今でも買えない)、一生食べられないところだった。

 そのマンゴーをスーパーの店頭で見かけたのだ。
 もちろん、送っていただいたものと比べればかなり落ちると思うのだが、それでも値段はスイカと変わらなかった。
 重量あたりでいえば、スイカの十数倍の価格ということになる。スイカでも買えない我が身、もはや絶対に買えない。

 そんなマンゴーを今年も送ってくださり、やはり喜んでおいしくいただいた。
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 徒然草の第117段に「よき友、三つあり」として、その一つに「ものくるゝ友」というのがある。

 時代が違って物は豊富にあるし、個人的に贈答文化は持っていないし、なんだか身も蓋もないし・・・で、 徒然草にしては共感できない記述だったのだが、マンゴーに限らず、近年、たまにではあるが物をいただく機会があり、遅まきながらその意味がわかりはじめたような気がする。

 ものをくださるから「よき友」なのではない。
 よき友だから「ものくるゝ」のだ。

 兼好がどういうつもりで言ったのかはわからないけれど。

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2020.08.10

★macOS Catalina 10.15.x で、ScanSnap 1500 などが利用可能になりました

 遅まきながら、macOS Catalina 10.15.x で、ScanSnap S1500/S1500M/S1300 が利用可能になったそうです。

 ScanSnap S1500M が使えないので、長い間 Catalina へのアップデートを控えていたのですが、諦めて最新の iX1500 を購入し、Catalina にした経緯は以前に書きました

 対応するドライバをもう少し早く出してくれていたら、iX1500 を購入する必要はなかったことになります・・・

 まあ、iX1500の性能は素晴らしいので、怒っているわけではないのですが、別に S1500M でも必要十分だったような気もします。

 ともあれ、ScanSnap S1500 とかのせいで Catalina へのアップデートを遅らせていた方には朗報ですね。

 意味はないかもしれませんが、検索の便のために
   → #富士通 #Fujitsu #PFU #ドキュメントスキャナ

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2020.08.08

★水出し緑茶

 世間はお盆休みに入ったようだが、来週はまだ仕事が山場だ。まあ、再来週はのんびりできるかもしれないし、とりあえず今日から三連休ではある。

 長い間(半年くらいか)入院していた母親が退院したという連絡が父親からあった。

 90歳が85歳の面倒を見るというのに、心なしか声がうれしそうなのが不思議だ。

 退院したといっても、体よく病院から追い出されたに過ぎず、歩くことすらできない。

 病院から「人と会うことは控えよ」と申し渡されているそうで、会いに行くとしても、こちらがしばらく人と会わない生活を続けてから後のことになる(未来にこれを読む方のために。新型コロナウイルスによる感染症が蔓延している?せいです)。

 まあ、幸い元気そうだというので(歩けないけど)、このまま会えないで終わるということもないだろう。
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 それはともかく・・・

 先日、新聞に「水出し緑茶」の記事が出ていた
 ちょうど飲み残した茶葉があったので、「これでは足りないなあ」と思いながらやってみた。
 麦茶なんかを冷やしておく冷蔵庫ポット(というらしい)に浄水器の水を入れ、茶葉を放り込んでひと晩冷蔵庫に入れておくだけである。

 これがびっくりするくらいおいしかった。

 安物の茶葉である。なんなら(若者言葉)変色しかかっていた。

 にもかかわらず、フルーティとでも形容するしかないような、なんともいえない甘みが出ており、苦み渋みを抑えた素晴らしい飲み物になっていた。

 長い間生きてきて、どうしてこんなものが簡単に作れることを知らなかったのだろう。
 熱いお茶を自分なりに丁寧に急須で入れるよりも、明らかにおいしい。

 何でもそうかもしれないが、お茶というのは値段に正直である。
 お茶屋でアルバイトをしているという知り合いに聞いたことがあるが、「ほんとうにおいしいお茶というのは100gで3000円以上くらいでしょうか」とか言うので、「やっぱりね、そうだよね」と、ため息をつくしかなかった。

 スーパーで茶葉を買っている時点で、おいしいお茶は望めない。

 それが、この水出し緑茶なら、十分においしいと言えるようなお茶が簡単に作れるのだ。

 「もうこの夏はこれにしよう」と決めたのだが、麦茶の残りを使い切ってしまわないと・・・という理由で、まだ2回目が作れていない。もう2週間くらいになるんじゃないだろうか(後記:実際には1か月近く経っていた・・・光陰如箭)。

 いつになったら麦茶がなくなるんだろう。

 その前に夏が終わってしまわないことを祈る。

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