★スイカとマンゴーと贈り物
今日から正式に?お盆に入ったらしいのだが、相変わらずの在宅勤務が続いている。
出すべきものを出してこない人たちがいるので、途中で仕事がストップしてしまい、先に進めないところで大方は片付いた。
それはともかく・・・
スイカが好物なのだが、今年はまだ食べていない。
食べたとしても、寿司のデザートに2キューブ?とか、イタリアンでスイカのグラニタとか、その程度だ。
去年も結局、まともには一度も食べていない気がする。好物なのに食べられないスイカって・・・
家人の同僚にもスイカが好きな人がいるらしいが、「1000円以下にならないと買わない」のだそうである。もちろん、1個まるごとの値段だ。
10年前ならそれも可能だったかもしれないが、少なくともうちの近所では、980円のスイカを見かけることはもはやない。
それどころか、1280円もない。1480円ならかろうじてあるかもしれないが、先日見たのは1980(税込2138!)円であった。
とても買えない。
それでもしばし考えたが、やっぱり買えなかった。このままでは、数年連続で好物のスイカを十分には食べられないということになりそうだ。
いったい、なんのために生きているのか。
いや別に、スイカを食べるために生きているわけではないし、2000円くらい、その気になればもちろん何とでもなるんだけれど、「1000円以下にならないと買わない」人と同様、なかなか手が出せないのである。
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スイカは買わないと決めて他の果物とかを眺めていると、マンゴーが目に入った。
スイカと違い、おそらくは去年まで食べたことのなかった高級果物である。
マンゴー味のジュースやらは好きだが、マンゴーそのものは食べたことがないので好物かどうかすらわからなかった。
そのマンゴーを、去年、知り合いから送っていただいて、たぶん初めて食べた。
心をこめて選りすぐってくださったものだったからだろう、まったりと濃厚で驚くほどおいしく、即座に大好物となった。
スイカには失礼だが、やはり格が違う。
それまで、高くてとても買えなかったので(というか今でも買えない)、一生食べられないところだった。
そのマンゴーをスーパーの店頭で見かけたのだ。
もちろん、送っていただいたものと比べればかなり落ちると思うのだが、それでも値段はスイカと変わらなかった。
重量あたりでいえば、スイカの十数倍の価格ということになる。スイカでも買えない我が身、もはや絶対に買えない。
そんなマンゴーを今年も送ってくださり、やはり喜んでおいしくいただいた。
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徒然草の第117段に「よき友、三つあり」として、その一つに「ものくるゝ友」というのがある。
時代が違って物は豊富にあるし、個人的に贈答文化は持っていないし、なんだか身も蓋もないし・・・で、 徒然草にしては共感できない記述だったのだが、マンゴーに限らず、近年、たまにではあるが物をいただく機会があり、遅まきながらその意味がわかりはじめたような気がする。
ものをくださるから「よき友」なのではない。
よき友だから「ものくるゝ」のだ。
兼好がどういうつもりで言ったのかはわからないけれど。
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コメント
これを書いた数日後の週末、京都府南山城村の道の駅で税込み1000円ちょうどのスイカを購入しました。
いわゆる小玉スイカではないふつうのスイカだと思いますが、直径はせいぜい18cm。これくらい小さいと、今でも1000円で買えるんですね。
投稿: Wind Calm | 2020.08.21 12:58