■国勢調査雑感
国勢調査の封筒が、ピンポンもなしにポストに入っていた。
コロナ云々もあり、総務省としてはそれで正常らしいが、自治体によって対応は異なるようだ。
回答はネットでおこなった。
日本語を含めて29言語で回答できるのには、ちょっと感心した。
いつぞやのように、家の間取りやら年収やらを聞かれることもなく、あっさりとすぐに終了した。
簡便でいいのだが、今年が国勢調査100周年記念にあたるというなら、もっと大々的にいろいろ聞いてもよかったと思う・・・というのはまあ冗談で、相変わらず氏名を答えさせたりするのには辟易する。
統計調査になぜ氏名が必要なのか。
紙で回答するときは空欄で出したりもしたのだが、Web回答だと先に進めない。
ペンネームでも入れておこうかと思ったものの、面倒なことに巻き込まれたりするのも嫌なので、仕方なく本名を記入した。
なんでも、前回の国勢調査の回収率は9割を切っており、東京ではなんと7割ほどだという。
もっとも数が多くて肝腎の?東京がそれでは、もはや、国勢調査の意義すら疑わしい。
政府が信用できず、プライバシーが侵害されそうな気がするのも一因ではなかろうか。
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それとは別に、許せない質問がひとつあった。
通勤手段を聞いているのだが、「該当するものすべてを選択してください」と書いてあるのに、「徒歩」を選ぼうとすると、「徒歩のみ」しか選べず、あとは一切選択できなくなるのだ。
私は、徒歩で行ったり車で行ったりするので(以前は自転車で行くこともあった)両方選びたいのである。
少し考えてわかったのだが、この設問は「通勤(通学)手段を必ず一つだけ答えさせよう」という意図で作られており、「二つ以上の交通手段」という文言は「自転車で駅まで行って電車を降りてからバスに乗り・・・」などを想定したものなのだ。
「ふだんは徒歩だが雨の日は車」なんていう人もけっこういるはずなのに(なにせ1億人以上に訊いているのだ)、そんなことすら想定していないのかと思った。
設問には「おもな」とか「ふだん」というようなことばすらないのである。
しかたなく「解説」をクリックして開くと、やっと「主に」が出てくる。
しかし、そういう面倒な手続きなしにサッと答えられるように作るのが、4千万世帯1億3千万人を対象にするような調査の定石だと思うんだけど。
それに、「「主に」と言われても、徒歩と自転車が半々なんですが・・・」という人だっているだろう。
頭のいい人たちがさんざん検討して作成しているはずなのに、どうしてこういう頭の悪い設問を作るのだろう?
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コメント
マンションに居住していると、住んでいる階を答えさせられるそうですが、自然数(1・2・3・4・5・・・)でないと弾かれるそうで、「地下に住んでいる人が答えられない」という問題が報道されていました(もしかして、中二階とかに住んでいる人とかもいないのかな?)
これは明らかなミスですね・・・
調査側の想定する回答を記入しないと先に進めず(つまりは提出もできず)、その想定が誤っているというのは致命的です。
(マンションの地階に住んでいる方がそれなりにいらっしゃるというのは確かに驚きでしたが)
投稿: Wind Calm | 2020.09.29 10:40