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2020.10.31

◆何度目かの Sleepless in Seattle

 3年ぶりにどこにも行かない秋休みを過ごしている。

 3年前は、家人が新しく買った車の練習に付き合わされていた。
 一昨年は、ひょんなことから函館に飛び、昨年は富士箱根伊豆を回った。
 今年は、いまのところ、結局どこにも行きそうにない。

 昨日は、家人が近年行っていない場所へ車で行くための練習に付き合わされた。

 今日は快晴なのだが、なんだか出かける気もしないので、Amazon Prime Video で何か見ようとあさっていると、Sleepless in Seattle(めぐり逢えたら:トム・ハンクス、メグ・ライアン) が目に入ったので、それを見ている。
 他に食指の動くものがなかった。

 見ていると、記憶に残っている台詞が多くて驚く。3回は見ていないと思うんだけれど、もしかすると見たのかもしれない。

 今回は、キャストの名前がずらずらと出てくる最初のところでまずびっくりした。

 ロブ・ライナーが出ているのである。今まで知らなかった。

 どこで出てくるのかと思っていると、トム・ハンクスがシアトルに引っ越した後の建築仲間で、デート指南をする太った友人がそうだった。
 cute butt とか Tiramisu とか、印象的な台詞が出てくる場面だ。
 2人が話しながら降りていく坂は、9年前にシアトルに行った時に通った場所だという気もする。

 同じ映画を何度も見る趣味はないのだが、新しい映画を探してがっかりするよりは、名作だとわかっている映画を見直して懐かしむとともに、なにか新しい発見をするのもいいかもしれないと思った。

(Sleepless in Seattle, 1993 U.S.A.)

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2020.10.16

◆『ロープ 戦場の生命線』(原題:A Perfect Day)

 映画はコンスタントに見ています。

 手間を厭ってここでご紹介することはほとんどなくなっていますが、これはどうしても紹介したくなりました。

 『ロープ 戦場の生命線』(原題:A Perfect Day)です。

 この邦題は、例によっていただけません。

 舞台は戦場ではありませんし、発砲も爆発もありません。画面内で人が死傷したりすることもありません(ただし、死体は出てきます)。
 ロープは確かに鍵となるアイテムではありますが、それが生命線という文脈でもありません。

 一方で、原題の"A Perfect Day" にこめられたシニカルなユーモアは、なんともいえないよい味を出しています。

 舞台はバルカン半島のどこか。戦争がいちおう終結したあと、和平協定が結ばれた地域に入って援助活動をするNGOの多国籍チームが主人公です。

 何者かによって井戸に死体が投げ込まれ、村人の「生命線」である水の確保が困難になりました。
 NGOは、ロープを使って引き上げようとしますが、それが途中で切れてしまいます。
 そのため、ロープを探しに出かけるのですが・・・

 なんといっても、シリアスな状況を皮肉な笑いで包みこみながら人道支援をする登場人物たちが素晴らしい。
 その彼ら彼女らが、理想に燃えた美しい存在としては描かれていないところに、えもいわれぬリアリティがあります。

 私の筆力ではとても紹介できませんね・・・

 何はともあれご覧ください。私が今年見た、軽く100は超える映画の中で1番の傑作かもしれません。

(A Perfect Day, 2015 Spain)
(台詞はほとんど英語ですが、多様な言語が飛び交う点もすばらしいですね。)

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2020.10.11

◆マイバッグよりマイバスケット

 マイバスケットというのがあるのをご存じでしょうか。

 適当なバスケットを買ってマイバスケットと呼んでも別にかまわないのですが、ここでいうのは、スーパーが純正?で用意している買い物カゴのことです。

 大きさや形は、スーパーで買い物をしてレジへ持っていくカゴとまったく同じです。色だけが違っていて、マイバスケットであることがわかります。

 そういうものをスーパーが用意していることを知らなかったとき、あれば便利だろうなあと考えて、Amazonやヨドバシなんかでサイズと形状が同じものを探したことがあります。
 しかしながら、あとで述べるように、まったく同じでないとあんまり意味がないので、買ってみるという行動にためらいを覚え、そのままになっていました。

 そうこうしているうちに、何のきっかけだったか、イオンで売っていることを知りました。
 月に3回くらいはイオンへ行くのですが、見かけたことがなく、どこにあるのかと問い合わせると、サービスカウンター前に置いているということでした。
 そんなところにいくことはまずありません。
 ___

 スーパーに「マイバッグ」やレジ袋を持参すると、清算後のカゴからそこに品物を移し替える手間が生じます。
 これが半端ではない。

 レジの人が種々考慮のうえ適切に買い物カゴの中に配置した商品を、またあらためて別の袋に詰めていくのです。

 当然というか、たとえば、カゴの下の方にある商品を袋の下の方に入れるのが合理的です。そうすると、カゴの下から商品を掘り出し、袋に移す・・・ということになります。
 上の方に置かれた軽い商品はいったん取りのけた後に、あらためて袋の上の方に入れ直さなければなりません。

 マイバッグやレジ袋は、スーパーのカゴとは大きさも形も違うので、たいていは、カゴ2つ分を3つか4つの袋に入れ直すということにもなります(うちは週に1回くらいしか買い物に行かないので、荷物が多いのです)。

 それで、その4つの重い袋を家人が(別にハンドバックを持っているので)1つ、私が3つぶらさげて、えっちらおっちら駐車場まで戻る・・・というのがこれまでの平均的買い物でした。

 ところが・・・

 マイバスケットを使うと、劇的に苦労が解消するのです。20201011

 まず、買い物カートの上下段にマイバスケットを1つずつ置き、その上にそれぞれレジカゴを重ねます。大きさも形もまったく同じなので、ぴったりスタックできます。

 次に、カートを押しながらふつうに買い物をします。終わってレジに行った時、重ねたカゴを外して、レジに通した後の商品をマイバスケットに入れてもらうようにします。
 レジの方は、そのためのマイバスケットだとご存じですから、スムーズにすすみます。

 さて、清算が終わると・・・

 プロが考えながら上手に整理して詰めこんだマイバスケットができあがります。それをカートに載せてそのまま駐車場へ向かいます。

 最初にこれを経験したとき、その場で叫びたいくらいに感動しました。

 今までのあの無益な苦労はなんだったのか。

 レジ袋有料化とか何とかとは関係なく、何十年も前、購入した商品を自分で袋に詰めさせられるようになったときに、最初からこうしていれば、人生のかなりの時間や労力を節約し、ストレスも減っていたのに・・・と思いました。

 マイバスケットの価格は、2つで税込796円。しかも、壊れたら交換してくれますし、いらなくなったら返金してくれます。
 実質無料です。

 これほど便利なものを、どうしてみなさん、使っていらっしゃらないのでしょうか。
 今までに見たのはおふたりだけですし、自分が使いはじめるまでは一度も見たことがありませんでした(気づいていなかっただけかもしれませんが)。

 最後になって恐縮ですが、唯一の欠点は、自家用車利用が前提であるということです。
 バイクや自転車なら荷台に積んでネットをかければいいかもしれませんが、徒歩で買い物の場合は、ちょっと苦しいかもしれません。

 自動車でスーパーへ買い物に行くみなさん、マイバッグよりマイバスケット、ほとんど絶対的なお勧めです。

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2020.10.04

◆陸海空を制覇?しようかな

 先日、自動車の合宿免許取得がGoToトラベルキャンペーンの対象になることをネットで知った。
 どうせ取るならこの機会に取るといいなあ・・・と思ったが、取りたい自動車免許はもはやない。

 残念に思っていると、ニュース番組で船舶免許も対象であることを知った。そりゃそうでしょうね。
 でも、船舶免許を取ろうなどと思ったことはほとんどない(弟が持っているため、ちらっとは考えたことがある)ので、思いつかなかった。

 調べると、飛行機で沖縄まで行って取っても、ふだん淡路島で取るより安い感じだ。

 でもなあ・・・免許だけあっても、船がなければどうしようもない。
 今だって、免許はあっても飛行機がないからどうしようもないのだ。

 まあ、飛行機は将来、アメリカとかハワイとかグアムなんかで(ぜんぶアメリカですね・・・)インストラクターを横に乗せて借りて飛ぶとかを考えている(カナダやヨーロッパもいいなあ)。

 船だって借りられないこともあるまい。

 それに、免許なんか使う予定はなくても、沖縄に体験型の観光旅行に行ったと思えば、何とか許せる金額である。

 うん、その考え方はちょっと魅力的だ。

 日本中、わりとどこに行ってももはや感動はほとんどなく、車で走り回って帰ってくるだけの旅行でも何万円もかかってしまう。

 それに!、船舶免許をとれば、自動車・二輪車・飛行機・ダイビング・船と、陸海空を制覇?したことにもなる。
 そんなしょーもないことにちょっとした価値を見いだす愚かな男であってみれば、あながち真面目に考えないこともない。

 どうしようかなあ・・・ 面倒くさいし、その価値があるかなあ・・・

 行けるとすれば連休に絡めてしかないのだが、幸か不幸か、すでにまとめて有休を取っている。

 連休で混んでいるから無理だろうか。
 だとすると、予約が取れなければ縁がなかったと思って諦める、取れれば行く・・・というのもいい。

 こういうどうでもいいような小さな運を、天に任せるのはけっこう好きなのである。

 あ、船酔いするんですが、それは・・・

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2020.10.03

◆下半期がスタートして

 いくつか細かいことを備忘録的に書きたかったのだが、思い出せない。

 とりあえず適当なタイトルをつけて、思い出すままに書きたい。

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 そうそう、ちょうど、加藤陽子さん(東京大学教授)の本を買ったところで(読んでいない)、例の「日本学術会議会員任命拒否問題」が浮上した。
 加藤さんは拒否された6人のうちの1人だ。

 Twitterの方で、さんざん人の褌で相撲を取ったので、ここで詳しくは書かない。
 だが、これがとんでもない大事件だということはあらためて強調しておきたい。

 こんなことをすればどれほどの大騒ぎになるかが予想できなかったこと自体が、この政権がいかにダメかということを雄弁に物語っている。

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 新しいブルーレイディスクレコーダーを購入した。主な理由は、古いのを息子に譲るためである。

 おそらく10年近く経つが、それほど革命的には進歩していない。それでも、4Kチューナを搭載していたり3番組同時録画ができたりする。
 ドラマだけ・映画だけ・スポーツだけみたいな番組リストを自動で作ってくれ、使い込んでいくうちに見たい番組ほど上位にリストアップされる機能なんかもあるようだ。

 あ、いちばん驚いたのは、取扱説明書をいっさい見ることなく、あらゆる設定がほどんど自動で完了したことである。面倒だったのは、自宅のWi-Fiパスワードの入力だけだった。

 うちのテレビは2Kだが、テレビ本体で見るよりも、レコーダーを通して見た方がきれいな(気がする)のも面白い。同じメーカー(SONY)なので、おそらくは、画像処理技術が上がっているのだろう。

 あっ・・・いま、『探偵!ナイトスクープ』の録画予約をし忘れていたことに気がついた(手遅れ)。

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 トランプが、米国史上最低最悪の大統領であることは論を俟たない、という気がしていた。
 いや、ただの人間としてでも、はなはだしく軽蔑・唾棄すべき人物である。
 安倍さんや菅さんがマシに見えるくらいひどい。

 でも、考えてみると、奴隷制度やその後の人種差別を維持し続けた歴代大統領、民間人を対象に絨毯爆撃を指示した大統領、都市への原爆投下を(2度にわたって!)命令した大統領、第二次大戦全体で使われた爆弾の3倍ともいわれる量をベトナムに落とした大統領、ありもしない大量破壊兵器の存在をでっち上げ、一方的に他国を侵略した大統領・・・等々、やったことでいえば、トランプよりはるかにひどい殺人者などはたくさんいる。

 それでもトランプは最低最悪の大統領なのか・・・ 直観は、そうだと告げる。

 簡単に答えは出ないが、他の大統領たちの多くは、人間としてはそこまで悪い人物でなかっただろうことがヒントになるかもしれない。
 彼らに決定的に欠けていたのは、想像力ではないだろうか。

 そういう人たちを当時の時代背景におけば、現在なら「人道への罪」と断罪されるようなことであっても、免罪はされないまでも「あの時代ならありえた」のだという気がする。

 トランプは、現代の(いや、おそらくどの時代でも)大統領としてありえないのだ。だから最低最悪の大統領だと言われるのだろう。


 そのトランプも新型コロナウイルスに感染する。ウイルスは忖度してくれない。

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