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2021.01.23

■「「風」のコペルニクス的転回」の謎解き!

 3年あまり前、はしだのりひこ氏が亡くなった後に、「★「風」のコペルニクス的転回」というエントリを書いた。

 できればぜひお読みいただきたいのだが、要するに、

♪人は誰も ただ一人旅に出て」で始まり、
「そこにはただ 風が吹いているだけ」と続き、
「人は誰も 夢やぶれ振りかえる」で終わる1番の歌詞と、

その流れを引き継いで歌い上げる2番の歌詞が終わった後に、信じられないようなコペルニクス的転回が起こり、3番では

「♪振りかえらず ただ一人 一歩ずつ」
「振りかえらず 泣かないで歩くんだ」という

身も蓋もないとしかいいようのない「前向きな」歌詞が付け加えられていることを初めて知って、愕然とした、という趣旨である。

 なんだこの、「風」の世界観のぶち壊しは・・・と啞然として、冒頭にあげた文章を書いたのだ。
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 そのコペルニクス的転回の謎が、3年余の時を経て明かされた。

 作詞した きたやまおさむ氏自身が語った、「風」の「制作秘話」(本日付朝日新聞be掲載)によると、「きたやまさんが「ただ風が吹いているだけ」と《中略》余韻を残して終わらせようとすると」、作曲した「はしださんが「前向きな終わりにしたい」と抵抗した」というのである。

 そのために、「「振り返らずただ一人 一歩ずつ 振り返らず泣かないで 歩くんだ」を加えることになった」そうだ。

 「なるほど」と、それで腑に落ちるとともに、自分は きたやまおさむさんの感性と共鳴していたのだとわかって、うれしかった。

 きたやまさんと はしださんとは、後に「ある楽曲をめぐって仲たがいし、40年ほど連絡を絶った」という。

 40年・・・

 ただ、それもむべなるかな、私に言わせれば、「風」のときに仲違いしなかったのが不思議なくらいである。

 でも、40年後に「お互いの呼びかけで」はしださんと「再会した」きたやまさんは、今ふりかえる。

 「あの曲は、僕とはしだのきずな」だと。

 「いま人生を振り返っても、そこにはやっぱり、風が吹いているだけなんです」(きたやまおさむ(74))

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2021.01.01

■2021年1月1日

 あけましておめでとうございます。

 (おそらく)生まれてはじめて、親と会わない正月を迎えております。

 ついでというのもなんですが、息子と会わないのもはじめてです。
 まあ、先日も用事で帰ってきましたし、正月は気まぐれで帰ってこないだけですが。

 本年は、みなさまにとっても私自身にとっても素晴らしい年となることを祈念いたします。

 (下の写真がぼけているのはココログの仕様のようです。クリックしてご覧くだされば幸いです。)

20210101

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