■緊急事態宣言中の伏見稲荷
休暇を取って11連休にしているのだが、晴れた日はなぜか家でダラダラしてしまう。
いや、晴れていなくてもダラダラしているのだが(今日だ)、晴れると「もったいない感」が強く意識されやすい。
昨日は珍しく早く目覚めた上に天気もよく、平日でもあったので、「今日出かけなければいつ出かけるのだ」と思いながらも、なかなか重い腰が上がらなかった。
行きたいところが見つからないのがもっとも大きな問題なのだが、「そうだ、伏見稲荷に行こう!」と思ってからでも、「やっぱりやめようかな」とのせめぎ合いが激しく、結局、家を出たのは正午前になってしまった。
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実はというか、伏見稲荷には長い人生で一度しか行ったことがなかった・・・と書いて気づいたのだが、金閣だって清水だってたぶん2〜3度しか行ったことがない。そのうちの一回は小学校の遠足とか、である。
まあそれはともかく、伏見稲荷に初めて行ったのが昨年のこの時期であった。
なぜかほとんど存在も知らなかったのだが、外国人観光客の人気ナンバー1だとかなんとかいう話をマスコミやネットで知り、しかし人が多いのは苦手なので縁がなかったところ、緊急事態宣言中なら人も少なかろうと足を運んだのである。
当然のことながら、入国を厳しく規制されている外国人観光客はたしか皆無で、そもそも人もほとんどおらず、静かな環境を堪能できた。
人のまったく写らない千本鳥居など、コロナ禍でなければ撮影不可能だろう。
稲荷山の頂上まで行きたかったのだが、家人が一緒だったので却下され、三ツ辻の少し上で市街の展望を見下ろして引き返した。
比較的行きやすいし無料駐車場はあるし・・・ということで、またすぐ来て頂上まで行こうと思いつつ、一年が経ってしまったのである。
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今回は、家人は仕事が忙しいとかで来なかったので、一人だ。
連休中もほとんどずっと家で仕事をしているが、どれだけ仕事が多いのか、あるいはこなす能力が低いのかとあきれるばかりである。
状況は去年とまったく同じ、緊急事態宣言中のゴールデンウィークの平日。
いや、近畿の感染状況は比較にならないほど悪くなっている。大阪の日々の感染者数は、昨春は最大でも100人に満たなかったのだが、現在は1000人を超えている。
それでも、今年のほうが人出は多かった。
とはいえ、昼食に入った蕎麦屋の客は私を含めて3人だったし、相変わらず、人のいない風景を写真に撮ることも可能な程度だったが、去年に数倍する人がいた。
まあそれでも、前後数十メートルに人がいない状態にできるし、2〜3分歩けばだれかとすれ違う・・・という程度で、感染の心配などはほぼ皆無である。
ただ、去年は見かけなかった外国人も数組くらいは見た。言葉から推して、けっこう多様な国籍の人々である。
来日できずに苦労している外国人を何人か知っているので、彼らがどうやって日本に来たのか、あるいは日本在住なのか聞きたかったのだが、そういうわけにもいかない。
頂上までは概ね登りが続くとはいえ、稲荷山の標高はわずか232m、たいしたことはない。
ただ、この年齢に極度の運動不足、さらにマスクが加わると、それなりの苦行である。マスクを外すと、明らかに楽になる。
幸い、人が少ないので、呼吸が苦しくなるたびにマスクを外していた。
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神社仏閣を再訪したいという気になることはほとんどないのだが、この伏見稲荷は例外である。
山全体が境内になっていることがその理由なのだろうが、それなら各寺社の「奥の院」などへ足を運べば同じことのはずだ。
ただ、ほとんどの奥の院は生の自然の中にあり、道のりもそれなりに険しい。伏見稲荷は、連続する鳥居と点在する寺社、それに比較的なだらかな参道が魅力なのだと思う。
キビタキとオオルリが鳴き、センダイムシクイは姿も見られた。
気になったのは、少し蚊に悩まされたこと。これからの季節はちょっと厳しいかもしれない。去年いなかったのは、三ツ辻までだったからだろうか。
今度は季節を変えて再訪したいと思うのだが、さてどうなるか。来年の秋とかだと人出が多くなるかもしれないので、今秋あたりが最後のチャンスかもしれない。
コロナ禍にも利点がないわけではない。
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