★「ええこと」3
こんなに「ええこと」が重なるなんて😅
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この秋に知り合った若い人が、グライダーに乗っていることを知った。
実生活では、飛行機の免許を持っていることを基本的には人に言わないのだが、そのときは一瞬のためらいの後、「実はぼく、ペーパーパイロットやねん」という話をしてしまった。
相手も飛んでるんだし、何も隠すことはない。
「ええなあ。グライダーって前から乗りたかってん。うらやましい。とにかく、静かに飛べるのがええと思う」
みたいなことを言うと、
「無線がずっとうるさくて、そうでもありませんよ」
というような話だった。
「ふるさと納税すれば乗れる機会があるのでどうですか」と、なかば冗談で勧められもしたのだが、お客さんとして体験搭乗するのなら、グライダーでもパラグライダーでもハングライダーでもそれなりに機会は作れるだろうと思って、あまり食指は動かなかった。
次の週、「仲間に話したら、「今度(の飛行会に)参加してもらえばええやん」という話になったんですけど、いらっしゃいますか」と聞かれたので、一も二もなく「もちろん行く行く」と返事する。
あんまり前のめりなので、相手は「そんなに?」とちょっと引いていた。
さらに次の週、最終的には教官に確認しなければならないが、仲間はみんな歓迎すると言っているので来てくれという話になり、申し訳なさそうに、現地までの交通費は自己負担であること、飛ぶのに料金や保険料がかかることを伝えられた。
交通費がかかるのは当然だし、飛行にかかる費用も、セスナで飛んでいたときのことを思えば、何というほどの額でもない。
問題は、「上がっても、上昇気流がつかまえられへんかったら、──たいていはつかまえられないんですけどね── すぐ降りてこないといけないんですよ。「バッタ」っていうんですけど」というところだが、動力のない滑空機なので、それも仕方ない。
ともかく、ひさしぶりに飛べる、しかも初めて静かに飛べる・・・というのは朗報だ。
たまには「ええこと」もあるのである。
ほんとにたまにだけど。
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