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2022.07.25

●いつもとは違う通夜

 先日、父親が入院したあと、いちど病院と実家へ行ってもろもろの用事を片付けた帰り、兄から電話がかかってきたのを車の中で受けた(ハンズフリーです)。

 父親の退院後の生活について相談していると、兄が「○○も末期がんやし、どっちが早いかわからんなあ」というようなことを口走った。

 「え? だれが末期がんやて?」
 「○○や」

 義姉、つまり、兄の配偶者である。私と同い年だ。

 10年以上前に乳がんを発症し、その後も完治とはいかないらしいのは知っていたが、まさか末期だとは知らなかった。

 その2か月ほど前には、遠方から母の四十九日に元気に?来てくれていたのである。
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 きょう、その義姉の通夜を終えた。明日は告別式だ。

 こんなに若い身内を見送るのは初めてである。
 いつもの(まあ順番だから仕方ないよね)感を伴う親戚の集まりではなく、「もっとええことで会えたらよかったのになあ」という定番の軽口をたたく者もいない。

 残された長女が弔辞を読むに至って、葬儀場にはすすり泣きの音がいつにも増して響きわたる。
 現役世代なので、親類ではない弔問客も後を絶たない。
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 理不尽な死である。なにせ、娘を見送る母親が通夜に来ているのだ。

 今年に入って、うちの母親と義姉が亡くなった。父親だって年を越えられるかどうかわからない。

 死だとか生だとかについて、以前にも増して考えるようになった。
 死生観というような大げさなことではないが、なんかそういうものも変化しつつある。

 死者はむろん、何も語らない。
 生きている者が、語りかけられたように感じるだけだ。

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コメント

ご愁傷様です。
Calmさんと同い年、本当に早すぎます。
ガンやコロナで亡くなった親類縁者が幾人かいて、その上、身近な人のお葬式を聞くと、自分自身の生と死について考えちゃいますね。(だからといってなんとかノートはまだ買ってませんが)
せめて一日一日を大切にしていこうと思います。

投稿: tanuki | 2022.07.26 08:18

 ありがとうございます。
 同い年の義姉が死んでも、「せめて一日一日を大切にしていこう」などと殊勝な思いは浮かばず、どちらかといえば「どうせ死ぬねんから、なんかもうどうでもええ感じ」の方に引っぱられる愚かな衆生です😅

投稿: Wind Calm | 2022.07.26 19:30

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