◆「お釣り」雑感
日曜日の朝日歌壇に
物買へばお釣りあること知らぬまま幼子育つデジタル社会 (酒田市)朝岡 剛
という歌が掲載されていた。
身近に幼子はいないが、なるほど、いればそうなるかもしれないと感心させられた。
息子がまだ幼かったころ、ガレージの前にある水道から水が出せないのを見てびっくりしたことがある。
カランの栓をひねる旧来のタイプだったのだが、幼いといっても小学校低学年、まさかそんなことができないとは思いもしなかった。
だが、考えてみると、家のほとんどの水栓はレバーの上げ下げになっていて、ひねるタイプはガレージ前と庭だけだった。保育園の水栓もレバーだったのだろうか?
昨秋、自宅の水回りをリフォームした際、キッチンの水栓は自動にした。
これは私自身のことだが、そのせいで、手動の洗面所でも手を突き出して待ってしまうことがある。
今のところ、1秒以内には気づくものの、あっちもこっちも自動水栓がふつうになれば、手動で水を出す方法を知らぬまま育つ幼子も増えてくるかもしれない。
さて、お釣りの話。
最後にお釣りを受け取ったのはいつだろう・・・と考えて、もしかすると昨夏のニュージーランドではないかと思った。
現金が必要な機会が2度あり、キャッシングで現地通貨を引き出した後、残った10NZDを使って土産物を買ったときに受け取ったお釣りの1NZDがそれで、持っている唯一のニュージーランドドルでもあり、大事に机の引き出しにしまっている。
それ以降、お釣りをもらった記憶はない。もしほんとうにそうだとすると、半年くらいお釣りを受け取っていないことになる。
あんまり意識してはいないが、私(たち?)はそういう社会を生きているのだ。
ニュージーランドのコインが生涯で受け取った最後のお釣り・・・ということになればなかなか楽しいエピソードになるのだが、残念ながらそうはなるまい。
そうだ!、今後、現金での支払いでお釣りが出そうなときは、家族に支払わせるようにしようか(笑)
それはともかく、「物買へばお釣りあること知らぬ」「幼子」っていくつくらいなんだろう?
まだ親がすべての支払いをしている年齢か、それともデジタルデバイスで自ら支払っている年齢か。
いずれにせよ、その間に、現金で買い物をする数年間があると思うんだけれど・・・
その際にお釣りの経験を積んでおくことは、意味のあることなのか、それとも、どうでもいいことなのか。
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