★マイナーなポルトガル
自分自身が何も知らなかったくせにこういうことを言うのもあれなのだが、ポルトガルって思った以上に観光地としてマイナーなようである。少なくとも、日本からの旅行者にとってはそうらしい。
楽天マガジンというのを契約しているのだが、「8,000冊以上いろいろなジャンルの雑誌が読み放題!」という謳い文句にもかかわらず、「ポルトガル」で検索すると、観光の記事は1つ!しかない。
しかもそれは、『航空旅行』という、飛行機オタク向けのマイナーな季刊誌(だと思ったが、今年からは年2回のみ発行らしい)が「国際線フライトを楽しむ!」という特集の中で触れているだけなのである。
あとは、サッカー・ラグビー・車・バイク・ワイン・猫!、それに、通訳翻訳と経済財政の関連で言及されているに過ぎない。
昨年行ったニュージーランドなら『るるぶ』が、雑誌丸ごと一冊あったのだが、ポルトガル版の発行は2020年3月が最後のようだ。コロナ以降、復刊されていないのである。いま見ると、ニュージーランドはやはり、2024年3月にも発行されている。
ポルトガルってそんなにマイナーなのかな?
いやまあ、私もこれまで行ったことがなかったから今回行くことにしたのだが・・・
確かに、旧東ヨーロッパや、旧ソ連のバルト三国、それにアイスランドよりもあとになってしまった。
でも、さすがに『地球の歩き方』はあって、2023年12月に出版されている。ただ、これとて「2024〜2025」をうたっており、毎年は発行されていないようだ。
「今、世界も注目している”サウダーデ”の国を徹底リサーチ!」と表紙にあるのだが、サウダーデって何だよ・・・と思った。
しかしなんと、『大辞林』と『大辞泉』には、「サウダージ〖ポルトガル saudade〗」として載っており、それぞれ「昔のことをなつかしく思いだすこと。郷愁。」「遠い昔や失われたものにひかれる気持ち。郷愁。」という語釈がある。「ノスタルジー」とはちょっと違うのだろうか?
ニュージーランドに行ってちょっと残念だったのは、やはり文化や文明の歴史が浅く見えることだった。言葉にはイギリスを感じるのに、街や文化は基本的にアメリカ的だったように思う(もちろん、マオリは別)。
日本に生まれ育った私が、ポルトガルに出かけて郷愁(サウダーデ)を感じるというのもヘンなのだが、これまでの経験からすると、確かにヨーロッパにはそういうものを感じさせる古い伝統・文化・文明がある。
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いま、ふと気づいて調べてみると、かつて栄華を誇った旧西ヨーロッパの国に行くのは、2012年のウィーン(オーストリア)を除けば、なんと20年ぶりだ。えっ!?
あ、違った、2010年にフランス、2014年にイタリアへ、それぞれ仕事で行っている。それでも10年ぶりなのである。
いろいろ面倒で杞憂(に終わるはずのこと)も多く、なんとなく憂鬱だったのだが、なんだか少し楽しみになってきた。
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