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2024.08.17

★今年はポルトガルへ その3 ──関空への道

 去年ニュージーランドに行ったときには、伊丹→成田→オークランドと飛んだ。伊丹にはモノレールだけでアクセスできるので、まあ楽だった。
 ただし、帰りはオークランド→成田→(バス)→羽田→神戸だったので苦労させられた。成田から羽田へのバスも高かったし、神戸からは、ポートライナーとJRを乗り継ぎ、最寄り駅からはタクシーということになった。安い航空券の弊害である。

 今年は関西空港なので、タクシーで最寄り駅まで行き、そこからリムジンバス・・・のはずだった。

 しかしなんと、関空行きのバスが運休中だというのだ。コロナで客がいなくなって運休したまま復旧していないようである。これだけインバウンド客が訪れているのに・・・と思ったが、うちの最寄り駅などに来る外国人客はごく限られている。
 それに、物価高と円安とで、アウトバウンド(って言うのかな)もぐっと減っているらしい。われわれだって、格安の航空券が手に入らなければ行かなかった。

 けれど、それよりなにより、原因は運転手不足ではないかと思いあたった。

 やはりというか、先日、大阪府交野市で京阪バスが路線バスを一部廃止するというニュースがあった。「通勤、通学で利用者も多く、廃止は衝撃的」(交野市議会)というような路線である。
 いつもだいたい空(す)いていた関空リムジンバスなど、走らせている場合ではないのもわかる。
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 さて、バス会社の都合に納得していてもしかたがない。どうやって関空まで行くか。

 最寄り駅まではタクシーを利用して、そこからJR大阪駅に向かい、乗り換えて関空快速というのが通常のコースだ。初めからそうするつもりで行ったことも(たぶん)あるし、渋滞でバスが遅れそうだからとそちらに切り替えたこともある。

 でも、タクシーを呼んで近距離のために大荷物を運んでもらうのは気を遣うし、大阪駅で乗り換えるのも面倒くさい。
 費用だって、往復2人でざっと9000円くらいかかる。

 それくらい払うなら、いっそのこと駐車代に充ててはどうかと思いついた。車で関空(近く)まで行って、旅行中は駐車しておくのである。
 荷物の煩わしさを気にしなくていいのが何よりありがたい。

 かつて2〜3回、午前の便に乗るために前泊した際、旅行の間そのホテルに無料で駐めさせてもらったことがあった。ふつうに宿泊費を払うだけで、2週間とか駐めさせてくれるのはとてもありがたかった。

 今回はその手は使えないし、期間も長すぎる。関空かその周辺に駐める方法を調べると、以下の4つに大別できた。

1.関西空港島の公式駐車場に駐める。
2.空港ターミナル前で担当者に自分の車を預ける。
3.空港対岸に駐車して、関空まで送迎してもらう。
4.空港対岸に駐車して、自力で空港へ向かう。

 1は高い。
 2と3にはいろいろな業者がいて鎬を削っているが、料金面や条件の揃ったピンとくるものがなかった。
 4にしようかと探してみたが、愛用している akippa は2週間以上先は予約できないし、Times などを調べても、どうも食指が動かなかった。24時間500円とかもあるので、仮に20日間駐めても1万円ですむのだが、もともとそういう利用を想定していないようだし、何となく不安がある。駐めた駐車場から最寄り駅までは、スーツケースを転がして歩くことになるし。
 関空近くまで車で来て1週間とか2週間とか駐める需要は確実にあると思うのだが、誰かそれ用の駐車場を作ってくれないだろうか。

 考えた末、結局1にした。決め手になったのは、KIX-ITMカードというのを無料で作れば、駐車代が25%引きになることである。それでも高すぎるのだが、お得感にも惑わされ、ぎりぎり許容範囲かという気がした。

 このKIX-ITMカード、当初はクレジットカードかと思っていて、もう有り余るほど持っているし、今から作ったのでは間に合わないのではないかと気にしていなかった。
 しかし実際は、即日作成可能なポイントカードのようなもので、ネットで申し込んでおいて90日以内に空港で受け取ればいいということなので早速申し込んだ。
 誰でもすぐに作れるそんなカードで駐車料が25%オフになるのなら、最初から25%引いた料金を設定しておけばいいのにと思う。

 ホテル日航関西空港のサービスで関空島に車を駐めさせてもらったことはあるが、青空駐車場だった。自分で高いお金を出して関空の公式駐車場に駐めるのは初めてだが、今回は建物の中なので直射日光はあたらない。

 ただ、予約できないのにはちょっと憤慨した。駐車期間が20日間までの場合しか予約できず、今回はそれを微妙に超えるのである。
 まあ、空(す)いているようなので大丈夫なのだが、どうしてそんなつまらない制限をつけるのだろう? たとえば短期滞在を超える3か月以上はダメとかならまだわかるんだけれど。
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 ・・・薄々?わかっていたのだが、車で行って必要になるのは駐車場代だけではない。ガソリン代はともかく、往復の高速や関空連絡橋の料金がばかにならない。
 でも、今のままだと、生きたお金を使えないまま、お金を払えばしなくてすむ苦労を背負い続けつつ、一生を終えてしまうような気がしはじめたのである(ちょっと大袈裟だが)。

 この40年以上でもっとも安い航空券にこだわっている男の言うことではないのかもしれないけれど。

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コメント

旅行の大きな楽しみの一つである「計画立案行為書き込み」にのめり込んで、ニタニタとほくそ笑んでいらっしゃる様子が伝わってきますし、もちろんのこと、読んでいる小生も楽しませていただいております。
旅の途中、それから帰ってからの反省日記(笑)もよろしくお願いいたします、どうかご無事で。

投稿: tanuki | 2024.08.18 13:21

 ありがとうございます。
 いえいえそんな・・・煩わしいことと杞憂(になることを願う)ばかりで、なんかあんまり行きたくないような微妙な感じです。キャンセルがすべて無料ならやめてしまうかもしれません。
 まずは関空に着いて荷物を預けたとき、次は飛行機が離陸したときに、やっと旅行に出てよかったかなという気がしてくると思います。
 そして、いつもながらレンタカーの傷チェックがどよんとした気分にさせてくれます。
 それらが済んで走りだし、最初の高速に乗ってリスボン湾(だと思っていましたが、いま調べるとテージョ川の河口)をまたぐ橋を渡り、高速を降りて田舎道を走りだしたときに、たぶん楽しくなってくるのではないかと思っています。

投稿: Wind Calm | 2024.08.18 20:25

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