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2026.01.06

■微かな縁から

 (だらだらとよしなしごとが続きますが、ご容赦のほど)

 もう数年前から、眼の手術をしたいなあと思いつづけていた。

 それほど悪くはないのだが、白内障が始まっていて、どうせいつか手術するなら、若くて?元気なうちにやってしまって、同時に眼鏡ともおさらばしたかったのだ。

 だが、かかりつけの眼科に相談しても、「ここがいいですよ」という感じではなく、「だいたいは○○を紹介してるんですけど」とか「どこでやっても変わりませんよ」というような返事で、なかなか踏み切れなかった。
 一度それなりのところを紹介してもらって行くと、わりとやる気のなさそうな女性医師が「まだ早いんじゃないですか」という感じであまり親身になってくれなかった。
 その後、「じゃあ、××で」と知り合いの眼科を教えてもらったので電話すると、そこは手術はやっていないという。いや、白内障手術の評判がいいから紹介してくれたのではなかったのかと、ちょっと落胆した。

 紹介される病院とは別に、かつて義母が大学病院で手術したときの執刀医で講師だった人が、退職して手術専門のクリニックを開いているので、以前から候補にしていたのだが、院長だったのがいつの間にか理事長になっていた。
 いや、もともと理事長兼務の院長だったのかもしれないが、今は別の院長を立て、医師も増えて分院もでき、Webサイトを見ると、いかにもお金のためにやっている匂いがして、二の足を踏んでいた。
 でも、やっぱり専門の病院がいいよなあ・・・と、消極的ながら年が明けたらそこに行ってみようかという年末を迎えていた。
 ___

 その年末、ブラジルからクリスマスカードをくれた昔の教え子にメールを返したりするうち、ひょんなことから、日本に帰省してくる彼女と30年ぶり!に会うことになった。
 ところが、2日前の22:30ごろになってから、彼女の同級生がひとり「そんなことならぜひご一緒したい」と言っているというメールが来ていた。
 日付が変わってから寝床でそのメールに気づき、店の予約が変更できたら3人で、できなければ食事後に合流しようと返事した。

 幸いなんとか変更できたので、アラフィフの女性2人と3人でイタリアンを食べることになった。

 その、あとから参加した女性が、なんと、大学病院で特任准教授をしていたのである。
 それまでまったく知らなかったのだが、そういう仕事なので、名前を検索するだけでずらずらと関連情報が出てくる。
 昔3年間教えていたときには、口数の少ない優秀な生徒だとしか認識していなかったし、そのまま35年ほど会っていなかったのに、再会する前に(一方的に)百年の知己のような感じになってしまった。
 なにせ、顔写真や論文が出てきたりするのはもちろん、一般向けに書いた文章や講演録などまで読めるのである。

 ブラジル在住の女性は、むかし担任もしていたし、年1〜2回のやり取りも続いていたので、近況もよく知っていた。

 そうすると、どうしても、大学病院の知られざる世界や、自身の身体の不調などが話題になる。
 3人で話しつつ、なるべく話題が均等になるように配慮しながらも、白内障の件ともう一つ、長年の疑問について話を聞いた。

 実はというか、彼女は「もう一つ」のほうの専門医なのだが、とりあえずそちらは病院にかかるほどの不調はない。もしその病気で悩んでいたならすごい偶然の縁だなあと思ったのだが、お互い、そんな縁はない方が幸せだというところで意見は一致した。

 ところが、白内障のほうは、△△△にある眼科クリニックの責任者が医学部の同級生だから、そこに行かれては? と言うのだ。
 帰宅して調べると、最近できた病院で、最新鋭の機器を揃え、医師も一流そうで申し分ないように見えた。
 それまでまったく存在すら知らなかったのだが、初めて、「ここなら」と積極的に動く気が起き、気が変わらないうちにと、その場で年始の予約を取ってしまった。

 そして・・・

 病院に行くと、あっさりと手術の日程まで決まってしまったのである。

 数年間思いわずらっていたことが、1週間以内に解決してしまった。
 いや、もちろん、まだ基本的な検査をしただけで、手術どころか、術前検査もしていない。
 だが、ここまでくれば、言われたとおりに流れに任せておけば、そのうちすべては終わるのだ。
 手術らしい手術は人生で初めてで、若干の不安はあるものの、なあに、毎年百数十万人が受けているもっともありふれた手術なのである。

 いやしかし、こんなことになろうとは、1週間前には(陳腐な表現で恐縮だが)夢にも考えていなかった。

 大昔の微かな縁から、新たにいい縁ができたと思う。
 病院は広くてきれいで機器は(たぶん)最新で、手術の腕こそわからないものの、医師も脂ののった年齢の穏やかで人柄の良さそうな男性だった。近くを見るときに老眼鏡をかけるのはちょっと気になったけれど😅

 もし、これをお読みになっているかたが現実の私をご存じなら、何かとんでもないハプニングがない限り、来月以降にお会いするときには私の眼はまったく別物になっている。

 飛行機も鳥も、よく見えるようになっているはずだ。

 そちらから見れば、眼鏡がなくなったせいでますます年取って見えてしまうだけなのかもしれないけれど。

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2026.01.01

■謹賀2026年

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あけましておめでとうございます

 

これをご覧になっているみなさまの
ご健康とご多幸をお祈り申し上げます

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