2020.05.06

■はじめて買う低コスト双眼鏡

 実にひさしぶりに双眼鏡に関するご質問をいただきました。

 最初に記事を書いてから15年!あまり、需要が少なく儲けも少なく、したがって進歩も少ない双眼鏡ですが、さすがに「ひと昔」感はあります。

 この間に一番大きく変わったのは、防振双眼鏡の地位が上がった(それに伴い選択肢が増えた)ことと、いわゆる「価格破壊」が起こったことでしょうか。

 15年前には、間違っても7千円以下の双眼鏡はお求めにならないようにと書きましたが、今なら実質7千円程度で買える素晴らしい双眼鏡(YF30-8)も(たぶん)2011年に発売されました(発売当初はそんなに安くはなかったでしょうが)。

 このような状況を踏まえ、ごく低価格(いちばん高価なものでも1万5千円未満)で購入できる双眼鏡のリストを作成しました。

 おもに、はじめて「まともな」双眼鏡を購入なさる方が対象です。

 とはいえ、いちおうはベテランである私も、YF30-8 と 遊 4x10D CF は実際に購入して使用しております。
 特に前者は、3万円5万円の「ふつうの」双眼鏡をお考えなら、それをやめて買うくらいの価値はあります。なにしろ、1万円未満で同等の(としか思えない)性能が手に入るのですから。

 ただ、残念ながら、防振(手振れ防止機能付き)双眼鏡はこの価格帯にはありません。

 低価格防振ですと、5万円前後で売られている 8x20 IS や 10x30 IS II(いずれもキヤノン)がお勧めです。ただ、前者はリチウム電池 CR123A ×1を使用しますので、ランニングコストがかかりそうです。後者なら充電式の単三電池 ×2が使用可能です。
 すでに製造を終了している 8x25 IS(キヤノン)も3万円程度でまだ販売されていますが、これも電池は CR123A です。それほど頻繁にお使いにならないのなら、在庫のあるうちにお求めになるのも一案かもしれません(もちろん、予算に余裕があれば、新製品の 8x20 IS でも)。

 さて、いよいよ本題、「はじめて買う低コスト双眼鏡」のリストです。

 残念ながら?お勧めトップの YF30-8(KOWA)は、先月!YFII30-8 に衣替えし、その新型は現在の実売価格が旧型の倍くらいになっています(それでも1万5千円未満ですが)。

 変更点は、ほぼ色のみです。
 それ以外に、3000円以上するアダプタを使えば三脚が使用可能(プラス、5000円以上する別のアダプタを使えるスマートフォンを持っていれば写真撮影も可能(三脚を使用しないなら旧型でも一応は可能です))になっていますが、対応するスマホを持っていて写真撮影を重視するという方を除けば、それほど意味があるとは思えません。

 色にこだわりのある方(ベテランはこだわるでしょうね・・・)以外は、在庫のあるうちに旧型を買うことをお勧めいたします。
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・オールラウンド:YF30-8(KOWA)
           欠点は最短合焦距離5m。6倍のもあります。

・小型軽量:SV25-8(KOWA)
        コンサート・観劇などにもお勧め。
        10倍のもあります。
     :UP 8x25 WP(ペンタックス)
        同上。10倍のもあります。
     :UP 8x21(ペンタックス)
        子ども用・眼鏡不可

・超小型軽量:遊 4x10D CF(ニコン)
         博物館・美術館などにお勧め。おしゃれ?

・超近距離:Papilio II 6.5x21(ペンタックス)
        花や虫の観察にお勧め。8.5倍のもあります。

・天体(星)観察:BK-7050(ミザール)

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2019.08.10

★「上級シューフィッター」

 途中、もうダメか・・・と観念しかかったこともあったが、今のところ、なんとか旅行に出られそうである。

 履いていく適当な靴がないので、この際、新調することにした。

 振り返れば、2012年にも同様の理由で靴を買った。
 あの時は、靴のために出かけるような余裕がなく、出張先の名古屋のデパートで間に合わせに見繕ったような形になってしまい、「在庫のサイズはこれこれしかないから」というような理由で、ぴったりフィットしているとは言いがたい靴を、それでも私としては大枚はたいて買うことになった。
 その靴が悪いわけではないけれど、今度はきちんと買ってみようと思い立った。

 私は、服装にはほとんど頓着しないが、靴だけはあんまり安物は履かない。服やズボンと違い、靴はそれなりのものを履かないと、健康に悪いような気がするからである。

 そうはいっても、きちんと選んで買うことは稀だし、比較的廉価なものを選ぶことも多かった。
 しかし、一年ほど前に、アルピニストである店員のアドバイスを得て、私としてはちょっとした価格の軽登山靴を買った。それで歩くと、以前より疲れが減るばかりか、腰も痛くならなくなったので、靴の機能を再認識させられたところだ。

 靴を買うのはそれ以来である。
 人生も間違いなく半ばを過ぎ、これからの足腰の健康を考えたとき、靴を適当に選ぶのは間違っていることにようやく気づき、今後はしっかり選択して購入しようと決心した(折しも、#KuToo 運動も盛んである)。

 そこで、ネットでいろいろ調べ、数少ない「上級シューフィッター」のいる靴店にわざわざ出向いた。

 とんでもなくいろいろ計測されたり質問されたりするかと思っていたのだが、あっさりとそれらを終え、店主が出してきたのはミズノのウォーキングシューズだった。

 聞いたこともないような、オランダやドイツのスニーカーの話をネットで読んでいたので、そういうのが出てきて、しかも自分にぴったり!というのを勝手に期待していたのだが、ミズノですか・・・

 ざっくばらんに「まさかミズノだとは思っていませんでした」というような話をさせていただき、シューフィッターの団体がオランダのメーカーに委託して作ってもらったという靴なども履いてみたのだが、結局のところ、最初に出していただいたミズノのウォーキングシューズを素直に買うことになった。

 まあ一応、歩き方なんかも見てもらい、インソールに加工を施してもらったし、もし具合が悪ければ再加工・再々加工も無料だということであった。
 もちろん定価で買ったのだが、帰宅してアマゾンで見ると、同じ靴が5千円ほど安く買える。なにしろミズノだから、型番とサイズさえわかれば、同じものが購入できるのである。

 これまでの私なら、5千円の差額にはちょっと耐えられない思いをしたかもしれない。
 しかし、上級シューフィッターがそのスキルを駆使して見繕ってくれたことや、今後ありうるかもしれない加工のことを考えると、後悔はなかった。
 世話になりながら、「ちょっと考えます」と買わずに帰って、アマゾンに注文するというような非道なこともしたくない。

 自分を納得させるためもあるのだが、特に考えたのは以下のようなことである。

 自分で靴を選んだら、たぶん間違いなくミズノの靴は買わない。
 その靴を、私の足と用途にぴったりだと出してきたのが「上級シューフィッター」である。

 これは、名医が診断して苦い薬を処方したというのと同等ではなかろうか。

 そう考えれば、5千円はむしろ、診察料・診断料ということになる。

 自分も知らない自分の必要なものに導いてくれた専門的知識の行使に、相応の報酬を支払うのは当然のことと言える。
 エキスパートのちょっとした(ことにみえる)アドバイスにも、きちんと敬意を払うべきだ。

 そう考えると、あっさりと「これ」といってピンポイントで出してきたミズノの靴は、上級シューフィッターならではの慧眼による選択かもしれない。

 どんな分野であれ、その道のプロは、複雑な課題にあっさりと回答を出したりする。
 素人が「そんな簡単なことだったらお金を払いたくない」などと考えるのは、expertise(専門家の知識や技術)を評価しない、愚か者の思考だ。
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 まあもっとも、あの靴が私にとってあまりよくなかった・・・というようなことがあれば、また違う話になってしまうんだけれど。

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2018.08.07

★『ノジュール』

 『ノジュール』という雑誌がある

 過去に数回見たことがあった・・・ような気がしたが、書店売りはしておらず、直販だけだというので勘違いかもしれない。
 ただ、バックナンバーならネット書店等でも手軽に買えるようだ。

 その雑誌が今月号で「楽して愉しむ百名山」という特集をやっているのを知ったので、ちょっと食指が動いた。

 いや、そもそも、百名山を追いかけること自体が、心ある方々から冷ややかな目で見られているのも承知しているし、ましてや、自分で頂上まで登りもしないで「楽して愉しむ」などもっての外だというご意見には十分首肯できる。

 それでもなお、私のような運動不足でぐうたらな男が、現実に心を動かされてしまうのはどうしようもない。

 そういう人物が少なくないからこそ、こういう特集が成立するのだろう。
 ___

 さて、これを書きたいと思った動機は、「ノジュール」を "Nos Jours" だとこれまで勝手に思っていたのに、違っていたことである。
 "Nos Jours" だと、フランス語で「私たちの日々」みたいな意味、英語で言えば "Our Days" だ。

 年を取って余裕ができ、日々を前向きに愉しむ人々のための雑誌として、悪くないネーミングだと思っていた。版元も “50代からの旅と暮らしの情報誌” をうたっている。

 ところが、今回の件で、実は "Nodule" だということを知った。「団塊」である・・・

 いやいや・・・
 日本語で『団塊』などというタイトルの雑誌があったとして、誰が買いたいと思うだろうか。

 まあ、他の多くのこの種の雑誌と同じように、確かに団塊の世代をターゲットにしているのだろう。
 だが今や、彼(女)らは「アラ古稀」なのである。1948年生まれが今年70歳だ。

 “50代からの旅と暮らしの情報誌” が「団塊」を名乗るのは、ぜひやめてほしい。

 この手の雑誌のタイトルはフランス語が多いし、そろそろ、 "Nos Jours" に変えてはいかがだろうか。どうせ表紙の題字はカタカナだ。

 「ノジュール」のロゴも気に入らないので、この際あわせてリニューアルしてくれれば、購読を考えないでもない(上から目線ですみません)。

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2018.07.26

●空腹は最良のソース?

 済州島の鱧はともかく、最近、飛び抜けておいしかったものは何か。

 これはもう、何の疑いもなく、自販機で買っていただいたペットボトル飲料であった。

 先日、少しだけ渓流ハイクをした折り、持参した自家製飲料が底をつき、公衆トイレの水道水を入れて持ち歩いていたものの、二口三口飲んだ後はあまりのまずさにその後我慢していた。
 熱中症で倒れるとかを警戒して飲んではみたものの、体を壊しそうな味だったので最低限にしたのである。おそらくは消毒に使っている塩素の臭いだと思うのだが。

 その後車に戻り、最初に目についた自動販売機のある場所で、「ダイドードリンコ ミウ ピーチ&ヨーグルト味」を奢っていただいた。

 この夏としては間違いなく、もしかするとここ数年の間に口にした飲食物の中で、これが一番おいしかったと断言できる。

 五臓六腑に染みわたる、とはまさにこのことかという感じであった。

 酒が飲めないのでわからないのだが、生ビールのために飲み物を我慢していて、一気にぐいっとあおって「ぷはーっ」というのはこういう感じなのだろうと思う。

 空腹は最良のソースだとよくいわれるが、脱水こそが最良であった。

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2017.09.09

■手軽に行けるアルプス的なところ

 このブログのプロフィールにも書いているとおり、アルプスが好きだ。
 本家のアルプスも日本アルプスも、スロバキアアルプス(っていうのかな、ヴィソケ・タトリ)もカナディアンロッキーも。
 行ったことはないが、サガルマータ/チョモランマ(エベレスト)だってデナリ(マッキンリー)だって好きだ。要は、アルプス的な山ということである。

 一方で、体力も気力もないので、とてもアルピニストにはなれない。自力で(と言えるかどうかわからないが)登った3000m超の山は、たぶん乗鞍岳(3026m)だけだと思う。あとは木曽駒ヶ岳(2956m)手前の乗越浄土(2850m)くらいか。

 しょせん、私の「好き」も情熱も、他と同様、その程度のことである。

 だからこそ、というべきか、その程度の人間でも登れる/歩けるアルプス的なところのリストが欲しい。
 そう言いながら、今まで本気で調べたことはないのだが、少なくとも私の感度の悪いアンテナには引っかかってこなかった。『日本百名山』とかそういう本はベストセラーなのに、『あなたも行けるアルプス』的な本は聞いたことがない。まあ、あんまり簡単に行かれて遭難されたりしても困るんだろうけれど、この際自分が知っている範囲をまとめてみることにした。

 今回の信州旅行でかなり残念だったのは、その「行けるアルプス」に行け(か)なかったことだ。

 バイク乗り用の雑誌の特別増大号に『絶景ロード100』というのがあって、そこに乗っていた「黒菱林道」というのに行ったのだが、行ってみると、その終点からリフトを2つ乗り継げば、往復3時間で八方池を往復してアルプス気分を味わえたのである。
 実際に行ったときには、リフトは途中で雲の中へ消えていたし、時刻も夕方だったので諦めたのだが、次の日の天気予報がよければ、その辺にもう1泊して登ってみたかった。またいずれ行くつもりでいる。

 バイク雑誌だから仕方ないとは言え、車道のことしか書いていないのにはがっかりした。「終点からリフトを乗り継げば、往復3時間のアルプストレッキングも楽しめる」とでも書いてあれば、間違いなく主要な目的地になっていただろう。
 書いていること以上の情報を求めようとしなかった私が悪いのだが、求めたくなるような記述は、たった30字ほどで書けるのだ。そのための紙幅は十分ある。

 さて、前置きが長くなった。私が知っている「初心者のあなたも行けるアルプス的なところ」のリストを以下の《続き》に記す。具体的な情報はご自身で収集願いたい。
 場所が場所なので、シーズンは概ね6月下旬から10月中旬くらいまでだ(もっと短いかもしれない)。(木曽)駒ヶ岳に登ったのは11月初めの連休だったが、いくら遅くてもその辺で終了してしまうのでご注意を。

 また、言うまでもなく、下界とは気温がぜんぜん違うし天気も変わりやすく風も強いことがある。雪が残っていることも多いし降ることすらあるし、滑落や遭難の危険だってないわけではない。2000mを超えると高山病の可能性も出てくる。
 登山届が必要な場合は必ず提出し、十分な情報収集と装備の上、自己責任で気をつけて。

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2017.07.30

●バイク&ハイク(たぶんその5:西おたふく山)

 かねての予定が流れた休日、せっかくだからどこかへ行きたいなあと思ったものの、どこへ行っても暑いだろうと考え、久しぶりにバイク&ハイクのために六甲山へ向かった。

 出発は昼前で、逆瀬川までは酷暑だが、川沿いを遡上するころには涼しくなり、山に上がると24℃、温度としては快適である。
 ただ、曇り空で湿度は高く、さわやかというわけにはいかなかった。

 ライダー用ジャケットを脱いで、ときどき訪れる西おたふく山付近を散策。下はライダーズパンツにブーツなので、歩きやすくはない。
 うるさいほどのヒグラシの声に混じって、ホトトギスやソウシチョウやウグイスの囀りが聞こえる。

 いつものように突き当たりまで行って引き返すつもりでいた。
 が、奥の方に、明らかに今までなかった道ができている(と思った)。

 もしかしたら、幻の西おたふく山頂上に行けるかと思い、そちらへと歩を進めた。
 道はほどなく反対方向になり、やはり頂上は幻かと残念だったものの、先がどうなっているか気にかかり、歩き続けることにした。

 猛毒のテングタケを見つけたころだったと思う。人っ子ひとり見当たらないこんなところで、昼食はおろか、チョコレートやキャンディ、さらには一滴の水さえも持っていないということが、ちょっと不安になってきた。
 途中のコンビニで何か調達してから山に上がろうかと迷った挙げ句、最後のコンビニを見送り、「まあ山上でどこかお店に入ればいいや」と思っていたのである。こんな本格的?なハイクをするつもりもなかった。

 幸い、携帯は使えるようだが、「六甲山で遭難」というのは実際たまにあって、その危険性だけではなく、天下に恥をさらすという意味でももっとも避けたい事態である。

 こんなブーツで歩いていて足でもくじいたり、水筒すら持たずに熱中症になったりしたら・・・

 そう思いながらも、昔から「この先はどうなっているのか」が気になる性格なので、引き返すポイントを決められずにずるずると進んでいくうち、大きなカエルを見つけて写真を撮った。

 そろそろ引き返すのか進むのか決断した方がいいと思い、iPhoneのアプリで確認すると、そのうちの一つに今いる道が載っていて、どうも周回して元の場所に戻れるようだった。
 ならばと、ちょっと安心して先に進んでいく。

 ほどなく、古い案内看板が見つかり、やはりここが「周遊歩道」であることを知った。

 何年もの間、少なくとも夏の間はクマザサ?が生い茂って立ち入ることがほとんど不可能になっていたのだが、どうやら道自体は昔からあったようである。ササが刈られて道が現れているのは歩き始めた時にわかったし、そういえば入口に案内看板もあったような気がする。

 看板によると、下に降りて谷筋に入るのは危険だというのだが、バイクの所まで戻らなければならない身、もとより下山するつもりはない。
 遭難の杞憂もやわらぎ、東へと向きを変える。標高にして100m近く下ってきたようだ。ずっと湿気た森の中で今一つぱっとしない「周遊歩道」だったのだが、東側の尾根に出て急に展望が開けた。

 霞んでいてすらみごとな景色である。六甲山に展望ポイントはいくつもあるが、ここはことのほか素晴らしい。
 夜に来てみたいな、と一瞬思った。真っ暗な山道を歩いてきて突然この展望が夜景になって開けたら、きっと感動も大きいに違いない。

 最後はそれなりの急登を経て舗装路へと戻る。急登のところで初めて単独行の登山者を見つけた。

 バイクに戻るまで、歩行時間は1時間あまりか。運動不足の身にはそれなりにきつかったが、また秋になったら来ようかなとちょっと思った。

(つづく)

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2015.07.12

●バイク&ハイク(その1:西おたふく山)

 六甲山系の西おたふく山(西お多福山)山頂(878m)へ行くことは不可能です。
 少なくとも、夏の間は。
 ___

 西おたふく山は謎の多い山である。頂上まで登頂した人はあまりいないのではないか。

 ネットにはそれなりに情報があるものの、そもそもどこを指して西おたふく山だと言っているのかすら曖昧な場合が多いし(現在は Google Map も Yahoo! 地図も Mapion も派手に間違っている)、だいたいの場所は把握していても、「ここが頂上だ」とするもののほとんど?が誤っている(と思う)。

 今日も、通りがかったハイカーに山頂のありかを聞いたのだが、教えていただいたのは六甲無線中継所(国土交通省近畿地方建設局)の鉄塔近くであり、そこは山頂ではないはずだ。
 「行ってみたが三角点は見当たらなかった」とおっしゃっていたのだが、国土地理院の地形図に標高すら記載されていないのだから、三角点があるはずもない。

 だが、多くの方がそのあたりに山頂があると思っていらっしゃるようで、以前は「西おたふく山 867m」と記した緑の板も木に取り付けられていたようだ。
 (後記:なんと、山と渓谷社の「山と高原地図:48六甲・摩耶(2015)」も、この867m地点を西おたふく山頂としている。)

 周囲で一番高いところを山頂とするならば、実際の山頂はそこから北西に100mほど行ったところにある。そこには地形図に「西おたふく山」と記載されており、878mの表示もある(いずれにしても三角点は設置されていないようだが)。

 ところが、そこに至る道がない。
 登頂した方の記録によると、「明確な踏み跡が登っているのか確認できた」とあるのだが、今日は目を皿のようにして見ても、その入口すら見つけられなかった。

 クマザサ?に覆われて、まったくわからなくなっているのである。

 頂上からすぐそこ、標高差も距離もほんの25mほどのところには舗装道路(ただし一般車両通行不可)が走っているのだが、なにせそこから登る道がないものだから、素人にはどうしようもない。

 「藪漕ぎ」を厭わない方であれば直登も可能かとは思われるが、なにせ標高差と距離とが同じ25mだとすると、45°の斜面ということになるはずだから、簡単ではないだろう。

 上記リンク先によると、5月13日と6月10日には登っていらっしゃるようなので、その後植物が生い茂って道がわからなくなってしまうということなのだろうと思う。

 実は、この周辺は「お気に入りの場所」として以前にも何度かこのブログで取り上げたことがある。夜に肝試しに来たような気分になったのもここだ。

 だが、頭の片隅には常にあったような気がするものの、西おたふく山の頂上がいったいどこなのかは、これまで解明せずに来た。

 昨日だか、なぜかふと気になって、一度山頂を目指してみようと思ったのだが、あえなく挫折したわけである。

 本格的なハイキングをする体力はないので、すぐ近くまでバイクで行く。
 どうしようもないような暑さだったが、宝塚市の逆瀬川にかかると少し涼しくなり、山に入るころには26℃、山上では22℃程度と、湿度は高いものの快適であった。
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 あまりにも歩かない生活をしていて、趣味がバイクツーリングだドライブだ旅行だというのではあんまりなので、バイクや車で出かけていって、ちょっとだけハイキングをするというのを思いついた(というか、これまでにも何度かやっている)。

 語呂が気に入ったので、「バイク&ハイク」としてシリーズ化したい。果たして「その2」があるだろうか・・・

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