2023.09.19

■ニュージーランドで見た鳥

 ニュージーランドはけっこう鳥が豊富だった。街場でも公園でも野原でも、その辺の野山に入っても、日本の探鳥地より明らかに鳥影が濃いと感じた。
 朝食時などにも、宿の窓からいろんな鳥を観察することができた。

 ニュージーランドの鳥といえば、なんといってもKiwi(キーウィ)が有名だし、飛べない鳥が多いというような誤った?イメージがある。

 『地球の歩き方』にも、「New Zealand Bird」というページが巻頭特集にあり、飛べない鳥を中心に9種が紹介されている(うち3種はペンギン)。
 「ニュージーランドで見られる珍しい鳥たち」と銘打っているのだが、その中で見られたのは Pukeko(セイケイ)のみであった。

 もうひとつ、見開き2ページで「ティリティリマタンギ島でバードウォッチング」という特集もあるのだが、これは極端に言えば「舳倉島でバードウォッチング」のようなものである。まあ、オークランドからそれほど遠くはないのだが。
 (なんのことかわからないかたのために解説すると、珍しい鳥が集まっている特別な島にわざわざ出かけてバードウォッチングをする、ということです。)

  その計3ページで紹介されている、ほとんど見られない鳥ではなく、実際に旅行者がよく出くわす鳥も(いや、鳥こそ)紹介してくれればいいのにと思う。
 小鳥から猛禽に至るまで、けっこう多種多様な鳥がふつうにいる。

 というわけで、特に鳥を見にいったわけではないのだが、2週間ほどの間に自然と観察できた鳥の一覧を以下に記す(図鑑掲載順)。
 すべて飛べる鳥で、すべて写真も撮れた。
 (後記:すみません、8番のハヤブサだけ写真がありません。お詫びして訂正いたします。)
 28番のカモは、おそらくマガモとGrey Duck(マミジロカルガモ)との交雑種。

 1 Black Swan コクチョウ
 2 Canada Goose カナダガン
 3 Feral Goose ハイイロガン
 4 Paradise Shelduck クロアカツクシガモ
 5 Black Shag カワウ
 6 White-Faced Heron カオジロサギ
 7 Swamp Harrier ミナミチュウヒ
 8 New Zealand Falcon ニュージーランドハヤブサ
 9 Pukeko セイケイ
10 Spur-Winged Plover ツメバゲリ
11 Red-Billed Gull アカハシギンカモメ
12 New Zealand Pigeon/Kereru ニュージーランドバト
13 Rock Pigeon カワラバト
14 Eastern Rosella ナナクサインコ
15 Welcome Swallow リュウキュウツバメ(亜種オーストラリアツバメ)
16 Silvereye ハイムネメジロ
17 Tui エリマキミツスイ
18 Bellbird ニュージーランドミツスイ
19 Fantail オウギビタキ
20 Starling ホシムクドリ
21 Australian Magpie カササギフエガラス
22 Tomtit ニュージーランドヒタキ
23 Blackbird クロウタドリ
24 Song Thrush ウタツグミ
25 House Sparrow イエスズメ
26 Chaffinch ズアオアトリ
27 Yellowhammer キアオジ
28 Wild Duck sp. カモ sp.

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2023.08.29

★ニュージーランドとアイスランドの共通点

 ここを長い間更新していない。最後に書いたのが義母の訃報で、それがずっとトップになっているのもあんまりだ。

 義母の初盆は無事終え、両親と義姉の一周忌も滞りなくすませた。
 お盆には(ついでのようで申し訳ないのだが)誰のあとにも続かずに両親(と父方の祖父母)の墓に参った。

 そろそろ両親の忌も明けたことだし・・・と思ったわけではほとんどないのだが、ニュージーランド旅行に来ている。

 ここは更新していなくても、twitterは随時更新しているので、ぜひご覧いただければ幸いである。
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 ニュージーランドを1週間ほど回って、アイスランドとの共通点が多いことに気づいたので思いつくままに整理しておく(随時追記)。

0.治安が良い。どちらも世界トップ5とかに入っている。日本より安心なくらい?

1.ごくふつうに英語が通じる。まあニュージーランドに関しては当然なのだが。

2.車が少なく、信号がほとんどない。工事中の片側通行を除けば、1週間でせいぜい数か所か。

3.人口密度が圧倒的に低い。アイスランドより高いニュージーランドでも、日本の71%の国土面積に4.2%ほどの人口しかない。

4.土地の多くが牧草地で羊が多い。ニュージーランドは近年牛が増えているそうで、確かに目立つ。

5.火山国であり、温泉がある。

6.レストランに入ると、黙っていてもお水が出てくる。しかもおいしくてもちろん無料。

7.チップの習慣がなく、内税で、完全明朗会計。

8.カード一枚でほぼ出費をまかなえる。アイスランドは完全に、だったが、ニュージーランドでは今までに2回現金が必要だった。

9.道中に何もない道が続くことがある。北島の中心に位置するタウポから東海岸のネイピアまでの130kmあまりの間にカフェは(たぶん)1軒のみ、トイレも1箇所だけで、ガソリンスタンドはゼロ。

10.物価が高い😢 まあ今回のニュージーランドに関しては円安の影響も大きいだろう。

11.制限速度も高い。ニュージーランドでは、郊外に出るとどんな道でも基本は100km/h。かのアイルトン・セナでもその速度で走るのは無理だと思ったりする。アイスランドは未舗装路!の制限速度が80km/hだった。

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2023.04.07

★訃報は突然に・・・

 朝、義母が病院に搬送されたといって家人に起こされた。

 高齢者住宅に入ってはいるものの、ふつうに立って歩けて食事に文句を言い、時々は卓球に興じるくらい元気であった。
(卓球をしている後ろに常に介護士が立っていることの意味を図りかね、「なんでいつも後ろにおるんやろ?」と当初は訝っていたくらいである。)

 「まあ病院に行ったといっても、またすぐ出てくるだろう」くらいの気持ちでいたのだが、朝食も摂らずにかけつけた家人から来た最初のLINEは「心臓マッサージ中」で、ほどなく、亡くなったと連絡があった。

 儚いものである。


 義母が高校時代に卓球をやっていたというのは知っていたのだが、戦後まもなくの国体(国民体育大会)で優勝!したというのを知ったのはほんの数年前だった。
 「え? それならオリンピックにも出られたのでは?」と思って調べると、当時、卓球はオリンピック種目ではなかった。

 今でも半信半疑だが、Webで検索すると、義母の名前が旧姓で出てくる。

 1月に卒寿を迎えたが、コロナのせいで祝えなかったため、義弟が中心になってお祝いの手紙やら色紙やら花束やらを孫たちも巻き込んでプレゼントしていたのはよかったのだが、5月の連休に予約を終えていた祝いの席には間に合わずに逝ってしまった。

 仕事に追われていた家人にも時間ができ、これから一緒においしいものでも・・・と考えていた矢先だった。


 昨年、両親と義姉を相次いで亡くし、今年こそはいい年になりますようにと願っていたのだが、なかなかうまくはいかないものである。
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 今日は旧暦で閏如月17日、満月は昨日の午後2時だ。閏(うるう)とはいえ・・・

  願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ

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2023.04.01

★半分老後

 4月1日、新年度が始まった。

 幸い、今年は最初が土日で、ちょっとほっとしている。

 この新年度は、少し今までとは違う。
 昨年度末(きのう3月31日)で家人が退職して、きょうから晴れて?無職となったのだ。

 3月下旬は実質的にほとんど仕事はなく、職場から持ち帰った大量の荷物を中心に、ずっと家の片付けをしていた(にもかかわらず、まだぜんぜん終わっていない)。
 ただ、別にいつまでに片付けなければならないという期限もないので、仕事をしていたときのように忙しいということはない。

 ある休日、「今からドライブがてら、和菓子でも買いにいけへん?」と誘うと、すぐにOKが出た。
 これまでなら、ほぼ100%、「無理」という返事だった。

Dji_fly_20230329_170110   いつからか恒例になっている年度末の花見旅行も、毎年必ずひとりで出かけていたのだが、今年は初めてふたりで行くことができた。
 かつてひとりで回ったルートを、ガイドしながらもう一度なぞるような旅になった。
 違うのは、ひとり一泊3000円の宿ではなく、7500円くらいのホテルになったことくらいである。

 そうそう、2017年に私が「発見」した(笑)新種のクマノザクラは、今年はもうすっかり散り果てるどころか、葉が青々と生い茂っていて、ちょっと残念だった。

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 土日ですらまず遊びに行けなかった家人だが、今日からはほとんど予定というものがなくなったので、どんな生活になるのか、ちょっと想像しにくい。

 ともあれ、どこかに一緒に行こうと誘えばあっさり行けるというのは、何十年ぶりだか見当もつかないくらいである。

 私自身は、休みの日に仕事が入ることはそう多くないので、家人の老後にあわせて半分老後のような生活ができるのではないかと期待している。

 そんなにうまくいくのかどうかわからないが、ともかくひとつの新しいスタートではある。

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2023.02.27

◆狂犬病か恐水病か

 以前、ERだったかグレイズ・アナトミーだったか、医療系のアメリカドラマで、"rabies" を「恐水病」と訳していて、何のことだかわからなかった経験をどこかに書いた。

 そのときは ポリティカル・コレクトネスの問題かと思っていたが、朝日新聞のbe「サザエさんをさがして」で「狂犬病」が大きく取り上げられていた(2023年2月25日)。

 「サザエさん」(1947年3月7日)では、狂犬病の犬(だと勘違いしたヤギ)に追いかけられて池に飛び込む男性の姿が描かれているのだが、それを解説した記事では、なぜこの男性が池に飛び込むのかにはまったく触れられていないし、恐水病の恐の字も出てこない。ずっと一貫して「狂犬病」である。
 おそらく、狂犬病に罹った犬が水を恐れること自体、記者は知らなかったと思われる。

 「狂犬病」が別に問題のない言葉だとすると、冒頭のアメリカドラマの翻訳は、狂犬病を知らない若い?翻訳者が、特定の辞書を引いただけでそのまま訳語を採用した可能性が高いのだろうか。

 その回の鍵概念・キーワードだったので、「恐水病」がわからなくて興味半減、何のことかと再生停止して調べたりした。

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『ランダムハウス英和大辞典』第2版(小学館)

ra·bies [réibiːz]

n. 〘病理〙 恐水病,狂犬病(hydrophobia):犬や猫,その他の動物のかかる伝染病; ラブドウイルス群のリボ核酸(RNA)ウイルスが病原; 人間は主に感染した犬にかまれて発病する.

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2023.01.27

■寒中お見舞い申し上げます

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寒中お見舞い申し上げます。

水曜日に引き続き、また本日積雪に見舞われるとは思っておりませんでした。
家の中まで冷気がひしひしと伝わってまいります。

年末年始は息子がコロナになり、ひとり自宅療養となりましたが、お蔭さまで無事回復いたしました。

昨年は両親・義姉の他界などいろいろとありましたので、今年からはよい年になるよう祈っております。

みなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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2022.12.17

★モンゴイカはモンゴウイカ(紋甲烏賊)だと思っていた

 先日和食店で食べたイカがもっちりねっとりとしておいしかったので、「お造りのイカは何イカですか?」と伺ったところ、「モンゴイカです」という答だった。
 モンゴイカなら子どものころはずっと食べていて、イカと言えばモンゴイカだったので、「ああ、やっぱり」という感じの答え合わせになった。

 今日ふと気になってモンゴイカを調べてみると、標準和名がカミナリイカだというので驚いた。そんなイカ、見たことも聞いたことも食べたこともない(のではなくて、正確には「聞いたことがない」だけだが)。
 モンゴイカは方言で、モンゴウイカ(紋甲烏賊)が標準和名だと漠然と思っていた。
 実際には、後者は西日本の「市場名」であるらしい。

 魚介類にはこういうことはよくあって、あるお寿司屋さんで食べたハリイカと別の寿司屋のスミイカがどちらも標準和名コウイカだった・・・という経験もある。
 その辺にまで配慮して名前を教えてくれる寿司屋というのは少ないが、ネットで簡単に調べられるようになったのは福音である。
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 鳥の世界にも似たようなことがあり、「カラスやハトという鳥(種)はいないが、ツバメやスズメはいる」とか、「シラサギというサギはいない」とか、いろいろある。
 カラスやハトというのは種名ではなくグループ名(≒総称)、シラサギというのもそれに近いだろう。

 でも、方言や市場名がやたらに豊富な魚介類とは違って、そんなにバリエーションがあるわけではない。
 昔からそれぞれの地方でほぼ独立して重要な食糧とされてきた魚介類と、それほどは関心を持たれなかった鳥類との違いであろうか。

 そういえば、サルという猿もいなければ、ゴリラというゴリラもいない。チンパンジーはいるが、オランウータンは総称。
 キリンもゾウもサイもいないのかと思ったら、キリンだけはいる(アミメキリンやマサイキリンは亜種だそうである)。


 そんなどうでもいいことを調べていると、どんどん時間が過ぎていく冬の昼下がり・・・

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2022.12.03

★喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます

 いつも年始のご挨拶は欠かしていないと思うのですが、喪中につき(と言いつつぜんぜん喪に服している感じではありませんが)年末年始のご挨拶を失礼させていただきます(決まり文句ですが、年始はともかく、年末のご挨拶って何なんでしょうね。お歳暮? それなら毎年失礼してるし、もしかして「よいお年を」のことでしょうか。それなら先日、「ちょっと早いですが」と言いながら、もう言ってしまった気もします😅)。

 このブログにも書きましたが、3月に母親を、7月に義姉を、8月に父親を亡くしました。両親は高齢ですが、義姉は同い年でした。

 両親も、まだあと数年は・・・という感じもあり、大往生というふうには受け止められていません。
 私自身も信じられないような年齢になってしまいましたが、これまでに近しい血縁者を亡くしたのは祖母2人のみで、それも十数年おきくらいでしたので、1年に3人はそれなりにきついものがありました(義姉とは血縁はありませんが、何しろ若いのがこたえます)。
 今年はその他にもつらいことがあり、まあ相変わらず平凡な日常を送り続けられてはいるものの、そのことに感謝できるような心境ではありません。

 そんな今年もまもなく終わり、新たな年がやってきます。
 来年こそはよい年であるようにと、毎年決まり文句のように繰り返していた言葉が、今年は少しだけ実感を伴って身に沁みます。

 ウクライナの受難(に限らず世界中でさまざまな戦争・紛争・テロ・飢餓など)やコロナ禍もあり、また、そうでなくとも、今年もさまざまな人々が亡くなりました。ただ、その中に身内が複数含まれていることが例年とは異なり、死や、むしろ生について考えさせられる年でした。

 兵士の母に向かってプーチンが「人は誰でもいつかは死ぬものだ。問題はどう生きたかだ」と語ったというのですが、(その非道さは別にして)問題はもう一つ、「いつ死ぬのかだ」と思います。「いつかは死ぬもの」ではあっても、「いや、今じゃない」のではないでしょうか。

 母親は、急にものが食べられなくなってきたというので、その対処について話しあうために会いに行くことになっていた日の、前日に亡くなりました。
 父親は、病院を退院して高齢者住宅に移った6日後に亡くなりました。
 義姉は、おめでたい誕生日を迎えることなく亡くなりました。


 自分が「どう生きたか」には自信は持てませんが、もうそれでいいのだと開き直りつつあります。
 「いつ死ぬのか」に関しては、「今でしょ」と思えるときが来るのかどうか、わかりません。とりあえず、父親の年齢を超えるまではそれなりに健康で生きられたら・・・と願うばかりです。

 長くなってしまいました。
 急に冷え込んできましたが、ご自愛の上、よいお年をお迎えください(あ、年末の挨拶をしちゃった😅)。

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2022.11.24

●iPadOS 16 で、ネットワーク速度が遅い問題の解決法

 iPad の OS を16にしてから、ネットの速度が遅いことが気になっていました。

 どうしても何とかしたいというほどではなかったので放置していたのですが、思い立って調べてみました。

 なんと、自宅の環境で 10Mbps を切る速度しか出ていなかったことがわかり、対処法を調べると、以下が有効で、100Mbps 近くまで一気に改善しました。

★「設定」>「Safari」>「履歴とWebサイトデータを消去」の順にタップして、履歴とデータを消去する。

 それで、Safari とは何の関係もないアプリの通信速度も正常に戻りました。

 記憶しているIDとパスワード等は消去されませんが、各サイトには再度ログインの手続きが必要になります。

 iPhone の iOS でも有効かもしれません(私は iPhone 7 Plus なので、iOS 16 にできず、検証できません)。

 Mac で同様のことをしてみましたが、もともと遅くなかったこともあり、結果は微妙でした。

 お役に立てれば幸いです。

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2022.11.13

●ひさしぶりに写真を更新いたしました

 しょっちゅう同じことを申し上げているような気がしますが「ひさしぶりに写真を更新いたしました」ので、ご笑覧くだされば幸いです。

Look ! Up in the Sky(リンク先が新しいウィンドウで開きます)

戸惑う被写体(同上)

 これも「ひさしぶり」にドローン撮影をしたものと、あたらしく買ったカメラで撮影したものです。

 後者は、EOS R7 というミラーレス一眼と RF100-400mm F5.6-8 IS USM の組み合わせです。

 光学系はともかくとして、その他は結局電子回路というかコンピュータなので、この数年の進歩にはすさまじいものがありますね。
 特に、動物(中でも眼!)を追従してずっと焦点を合わせつづけてくれるのには驚きました。

 だからといって撮れる写真に大きな違いがないのは、撮影者の実力不足によるものです ^^;

 400mmのレンズを持つのは初めてですが、これまで使っていた EF70-300mm F4-5.6 IS II USM と比べると、大きさはほぼ変わらず、むしろ75gほど軽量になっています。
 カメラ本体は、一眼レフである EOS 7D Mark II よりかなり小型・軽量(マイナス300gほど)になっているので、トータルでの取り回しがすごく楽になりました。

 何ごとにも飽きっぽい性格ではありますが、まだ購入して数週間ということもあり、家人に笑われるくらいには楽しんでおります。

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