■スリーレターコードは学名か
Webを見ていると、右肩に「ベトナム行くならベトジェット」という、水着美女?が並んだ怪しい広告が出たので、興味本位でクリックしてみた。
当面、ベトナムに行く気はないけれど、なにしろ100円とか書いてあるのだ。いくらLCC(Low Cost Carrier)の超限定価格だとしても、100円とかがありうるのだろうか。
実際にはいくらなんだろうと、試しに路線を選ぼうとしたところで、Ho Chi Minh(SGN) と出たのにびっくりした。
南の大都市、ホーチミンは、ベトナム建国の父である国民的英雄の名前がそのまま名称に使われている。
そのホーチミンのスリーレターコード(空港を表す英字3字の略称:羽田=HND, 成田=NRT, 伊丹=ITM, 関空=KIX)が、SGNなのだ。
これは明らかに、ホーチミンの旧称、サイゴンから作成されたものであろう。それが今も使われているのである。
え!?、だったらサンクトペテルブルクはどうなのだと思って調べると、みごとにLED。
照明に使われている LED(Light Emitting Diode)ではない。もちろん、旧称のレニングラード(LEningraD)であろう。
サイゴン→ホーチミンの例とは逆になるが、レーニンがこんなところに生き残っていたとは。
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鳥の世界で有名な間違い?として、コマドリの学名の最後が akahige、アカヒゲが komadori だというのがある。
これが取り違えに起因することに触れていない図鑑も多く、コマドリの学名が akahige だと書いた本を前にすれば、ミスプリントだと考えるのがふつうだ。
だが、いったん決めた学名を変更すると混乱することから、間違えたまま定着させているのが、コマドリは akahige、アカヒゲは komadori なのである。この場合、図鑑は正しい。
空港のスリーレターコードも、混乱を招かないように最初に決められたものが使われているのだろうか。
いま調べてみると、ヴォルゴグラード(旧スターリングラード)は、VOG であった。
空港ができた時期によるのだろうか、それともスターリンがらみのスリーレターコードは排除されたのか。
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後記:実際に検索してみたところ、関空〜ホーチミン往復運賃の最安値は、受託手荷物なしで2万2340円だった。
ベトナムには行ったことがあるのであまり食指は動かないが、たとえばこれくらいでタイやラオスに行けるのなら、この秋に行ってみてもいいような気もする。
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