2020.12.06

★苦節?半世紀

 苦節?半世紀、とうとうちゃんとしたラジコンを手に入れた。
(いま初めて知ったんですが、「ラジコン」って登録商標なんですね。びっくり)

 ここまでの道のりは長かった。

 昭和生まれの少年にとって、(一般名詞としての)ラジコンは常に憧れの的であった。

 最初に手に入れたのは、レフティRXというもの(任天堂だったんですね)。

 ボタンを押すと直進、離すと「スリリングにカーブを切ります」(TVCM)という謳い文句だったが、要するに動力がなくなってスプリングの力でタイヤが左を向くだけ。
 つまり、左折しかできない車である(だから lefty)。絶妙なタイミングで再度ボタンを押さないと、直角に曲がることすらむずかしい。
 そして、すぐに電池がなくなって動かなくなるのだが、これも「充電は極めて簡単」という謳い文句に嘘はないものの、極めて長い時間がかかるたいへんなもので、イメージとしては、5分遊ぶと1時間は何もできないというシロモノであった(訂正:ネット情報によると、2〜3分遊んで同じくらいの充電時間だったようです)。

 当時の価格で5千円くらいだったと記憶している。
 今の物価だと5万円以上ではないだろうか。
 デパートで大もめに揉めた挙げ句、「1台だとまた取り合いになってケンカばかりするから」という理由で兄の分と2台買ってもらったのだが、よくもまあ、買ってくれたものだと思う。
 にもかかわらず、上記のような事情もあって、うれしかったのは最初だけ。それほど遊ばず放置することになったような気がする。

 小学校高学年になると、「Uコン」というのがはやった。

 これはエンジンを積んだ飛行機で、そこは本格的なのだが、何しろラジオコントロールではなく、主翼の端からワイヤー?を2本引っ張り、その端をU字型のコントローラーの先端に結びつけ、それを持った人間が円の中心にいて、そのワイヤーを半径(10メートル強か)として、人間がぐるぐると回りながら飛行機に円を描かせて飛ばすというものであった(おわかりになるだろうか?)。

 それでも十分憧れの対象だったのだが、これはたぶん高価すぎて、親にせがむということもなく、中高生?が遊んでいるのを見学するという感じだった。
 同級生もたしかひとりだけ持っていたのを覚えている。

 ・・・というような調子で半世紀の歴史を遡っていくととんでもないことになりそうなのでこの辺にしておくが、息子が生まれてからは、子どもをダシにして、(おそらく)車3台、戦車1台、飛行機1台、ヘリコプター1台のラジコンを経験した。
 車と戦車はちゃんとしたラジコン(うち車1台と戦車はけっこうな大きさの本格派)なのだが、肝心の息子はそれほど興味を示さず、私自身もなにごとにも夢中になれない移り気かつ飽きっぽい性格なので、購入当時はそれなりに楽しんだものの、どれもそれきりになっている。

 あ、車のラジコンについて書いたものは、このブログにもあるはずだ。

 飛行機のほうは完全なオモチャで、飛ぶには飛ぶのだが、ちょっとした風でもすぐ流されてしまう。確か初飛行の日に、近所の低層マンションの屋根に乗ってしまったのを必死の思いで回収したのは覚えているが、にもかかわらず、その後遊んだ記憶がない。

 ヘリコプターは、飛行機仲間の忘年会?の景品でいただいた。これも小さなオモチャだが、何しろヘリコプターなので操縦がむずかしく、結局は一度もまともに飛ばなかったと思う。
 ___

 前置きが長くなった。

 苦節?半世紀、とうとうちゃんとした「ラジコン」を手に入れたのである。

 もはやだれもラジコンとは呼ばないが、幼いころから憧れたラジコンの究極形であることは間違いない。

 そう、ドローンというやつだ。

 DJI Mini 2 という、この11月に発売された最新機種。やや値は張るが、買う気が失せるほどではない。その素晴らしさはとてもここでは書き切れないので、メーカーの宣伝を見てほしい。
 これが、あの「レフティRX」と(物価を考えれば)それほど変わらない値段だというのはすごい。まあ半世紀近い時間が流れているのだから当然か。

 相変わらず短い時間(15分ほど?)しか遊べず、すぐに充電が必要になるのだが、初めから電池が3本ついてくるセットがあるのもありがたい。

 iPhoneに代表されるスマートフォンの使用が大前提になっていて、持っていなければそもそも飛ばせないのだが、それにも逆に感心した。
 スマートフォンの可能性をこんなふうに広げるなんて。

 あと、買ってからわかったのだが、これはむしろ、ラジコン飛行機というよりは、コンピュータ制御の空撮用カメラである。
 ちょうど、iPhoneが、電話というよりはむしろ、コンピュータ付きカメラであるように。
(それにしても、みんなカメラが好きなんだなあ・・・)
 ___

 結局手に入れることのなかった、そしておそらくこれから一生手に入れることもない、本格的なラジコン飛行機は、そもそも初心者は飛ばすことすらできない。
 離陸させて空中で種々の機動をさせることならなんとか可能かもしれないが、上手に着陸できなければ、初飛行が最終飛行になってしまうからである。

 ドローンもそうなるのではないかと、ひそかに恐れていた。
 墜落して壊れると、6万円である。
 壊れたら安く交換してくれるという1年保険が6160円で用意されているが、入っていない。

 しかし、それなりに手のかかる理解と手続きを経て、リビングでの初飛行を終えるころには、これなら大丈夫だと安心した(のを後悔しないことを祈る)。

 なにしろ、

1.自動で離着陸できるし
2.何も操作しなければ、同じ場所でホバリングを続けているし
3.まったくの初心者でも操縦は驚くほど簡単

なのだ。

 何という夢のような飛行機・・・

 ただ、これでは操縦の楽しみというものがそれほどないのではないかとも思ったが、なあに、これは飛行機ではなく空撮用カメラなのである。
 カメラとしての楽しみは、けっこうありそうだ。
 ___

 とはいえ、なにごとにも夢中になれない移り気かつ飽きっぽい性格・・・

 苦節半世紀、理想に近いドローンを手に入れても、それは変わらないだろう ^^;

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2020.10.04

◆陸海空を制覇?しようかな

 先日、自動車の合宿免許取得がGoToトラベルキャンペーンの対象になることをネットで知った。
 どうせ取るならこの機会に取るといいなあ・・・と思ったが、取りたい自動車免許はもはやない。

 残念に思っていると、ニュース番組で船舶免許も対象であることを知った。そりゃそうでしょうね。
 でも、船舶免許を取ろうなどと思ったことはほとんどない(弟が持っているため、ちらっとは考えたことがある)ので、思いつかなかった。

 調べると、飛行機で沖縄まで行って取っても、ふだん淡路島で取るより安い感じだ。

 でもなあ・・・免許だけあっても、船がなければどうしようもない。
 今だって、免許はあっても飛行機がないからどうしようもないのだ。

 まあ、飛行機は将来、アメリカとかハワイとかグアムなんかで(ぜんぶアメリカですね・・・)インストラクターを横に乗せて借りて飛ぶとかを考えている(カナダやヨーロッパもいいなあ)。

 船だって借りられないこともあるまい。

 それに、免許なんか使う予定はなくても、沖縄に体験型の観光旅行に行ったと思えば、何とか許せる金額である。

 うん、その考え方はちょっと魅力的だ。

 日本中、わりとどこに行ってももはや感動はほとんどなく、車で走り回って帰ってくるだけの旅行でも何万円もかかってしまう。

 それに!、船舶免許をとれば、自動車・二輪車・飛行機・ダイビング・船と、陸海空を制覇?したことにもなる。
 そんなしょーもないことにちょっとした価値を見いだす愚かな男であってみれば、あながち真面目に考えないこともない。

 どうしようかなあ・・・ 面倒くさいし、その価値があるかなあ・・・

 行けるとすれば連休に絡めてしかないのだが、幸か不幸か、すでにまとめて有休を取っている。

 連休で混んでいるから無理だろうか。
 だとすると、予約が取れなければ縁がなかったと思って諦める、取れれば行く・・・というのもいい。

 こういうどうでもいいような小さな運を、天に任せるのはけっこう好きなのである。

 あ、船酔いするんですが、それは・・・

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2020.05.23

■macOS Catalina と Novel Coronavirus によせて

 先日、遅まきながらメインマシンである MacBook Air の OS を 10.15 Catalina にした。

 Catalina にすると、いよいよ 32 bit のアプリケーションがまったく使えなくなるため、しばらく見送っていたのだ。
 その中でも、ATOK と ScanSnap は痛い。その2つを新しくし、その他にはなんとか目をつぶって、とうとうアップデートした。

 理由の一つは、iPad を2画面目のモニタとして使うには Catalina が必要だとわかったことだ。

 できて当然、だれもが想定するだろうことが、やっとできるようになったのである。
 ただ、実際に ZOOM(ビデオ会議用ソフト)を使いながらやってみると、MacBook Air の負荷が大きく、無音が美点のノートパソコンのファンが唸りを上げ、うるさくなって熱を持つので、ちょっと常用に耐えない気がしている。

 それはともかく・・・

 macOS Catalina の名前の由来と、そのデスクトップピクチャが、カリフォルニア州ロサンゼルス沖のサンタ・カタリナ島であることは知っていた。
 パソコンの画面写真を見ると、島というよりは、海から突き出た岩山である。どう見ても無人島に見える。

 初めて島の姿を知って、ふと、こんなところに空港があるのだろうか、という疑問がわいた。
 ___

 さて、タイトルをお読みになって、macOS Catalina と 新型コロナウイルスに何の関係があるのかと訝しくお思いになったかもしれない。

 先日、尊敬する先輩と山道を歩いていて、コロナ差別が話題になり、「そういえば、そのものズバリ、「コロナ」というトヨタの車がありましたよね」という話になった。

 うちの父親が初めて手に入れた車がコロナであり、私にとっても初めての自家用車(とはいっても運転したことはない)だというのに、その時まで、コロナ(車)のことを忘れていた。
 むしろ、「トヨタのカローラ(車・花冠)の語源はコロナ(ウイルス)と同じだよなあ」とか思っていた。どうしてコロナ(車)のことを思い出さなかったのか不思議でならない。

 そして、Catalina に触発されて、忘れるはずのないもう一つのコロナを思い出した。カリフォルニア州のコロナ市にある空港である。
 アメリカで飛行機免許を取ったとき、もっとも離着陸回数の多かった空港が、このコロナ空港だった。燃料も、いつもここで入れていた。

 本拠地は少し北のチノ空港だったのだが、コロナはノンタワー(管制塔なし)のいわば野良空港なので、気軽に使えて便利なせいか、よく訓練に利用していた。
 Catalina という名前がその時のことを想起させ、「そうそう、あれもコロナじゃないか」と思い出したのだ。

 なぜ、Catalina がコロナを思い出させるのか。

 それは、Catalina 空港と Corona 空港で使われる航空無線の周波数が同じで、距離もそれほど遠くない(いま調べると100kmくらいだ)ことから、Corona で飛んでいると Catalina の無線が聞こえてくるからである。

 こちらが "Cessna 77R now on final, runway 25 Corona"(セスナ77Rは現在コロナ空港滑走路25に向けてファイナルアプローチ中)などと言っていると、同じように、"Cirrus 55T now on final, runway 22 Catalina" のような無線が入る。

 "Runway 25 Corona" や "Runway 22 Catalina" は、ファイナルに限らず、何度もレポートされるので、今でもはっきりと耳に残っている。

 ・・・といいつつ、Santa Catalina 島の写真を見て、「こんな岩山のどこに空港が・・・」と思うまでは、Corona(空港)のことはすっかり忘れてしまっていた。

 オーストラリア人のコロナ君がその名前のせいでいじめに遭っていて、新型コロナ感染症にかかったトム・ハンクスが、コロナ君からお見舞いにもらった手紙に返事を書いたというのは有名な話だが、カリフォルニア州のコロナ市も、町ごと差別されたりしていなければいいんだけれど(まさかね。でも、からかいの対象とかにはなっているような気がする)。

 コロナ(車)もコロナ(空港)も、忘れるはずのない思い出深いものなのだが、これだけコロナが騒ぎになってもすっかり忘れていたのが不思議だ。
 もちろん、いったん思い出すと、思い出は後から後からいくらでも湧いてくる。

 オーストラリア人でなくても、今どきのことだから、日本人にだってコロナ君とかコロナちゃんはいるかもしれない。
 いま、新しい ATOK で変換したら、胡呂那と頃奈が出た。おそらくは人名ではなかろうか。

 願わくは、再開した学校で、コロナ君/ちゃんがいじめられたりしないことを。
 そして、あらゆる誹謗中傷や差別がなくならんことを。

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2020.01.01

■2020年初春によせて? ──Ghosn with the Jet

 あけましておめでとうございます。
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 2010年の時にも同じようなことを書いたかもしれないが、まさか2020年が来るとは思っていなかった。

 これが2000年なら、「どんな未来になっているんだろう?」と、子どものころからいろいろ想像をめぐらせていたのに。

 2000年には、空飛ぶ車で街を飛び回ったり、どこか月以外の天体に出かけたりしているはずだったのだが、2020年になっても、とんとそんな気配はない。
 ライト兄弟が砂浜でたった数百メートルの飛行に成功してから、人類が月に降り立つまで、わずか66年しかかかっていないのだが、それから50年以上経った現在でも、人類は火星にすら到達できていないのだ。

 予想されていなかった?未来としてドローンのようなものがあるが、機械工学的な進歩は、何らかのブレイクスルーがない限り、なかなか難しいだろう。

 一方で、電子工学的な、あるいは情報工学的な進歩は凄まじく、昔は誰も未来として想像していなかったインターネットの存在は、われわれの生活だけではなく、地球そのものも変えたし、今後さらに変えていくと思う。
 ドローンを可能にしたのも、機械的な進歩というよりは、姿勢制御に関する情報処理技術である。

 年末に、竹宮恵子の『地球へ』を読み返していると、自由な星間旅行を実現しているほどの設定で、コンピュータの描写が、まだ磁気テープリールや紙の穿孔テープなのには驚いた。そちら方面に想像力を発揮するのはそれほど難しいということかもしれない。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が描いた未来は、すでに5年前の2015年だと思うが、そこに描かれているテクノロジーが現在でもほとんど実現していない一方、まったく描かれていなかったインターネットは、2000年にはすでにかなり普及していた。
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 こんなことを書こうと思って書き始めたのではなかった。

 この年末年始最大のニュースは、何と言ってもカルロス・ゴーン被告の海外逃亡だと思う。

 そう思っていたら、新聞の一面トップは、統合型リゾート(カジノ)事業をめぐって、既に逮捕されている秋元司容疑者以外に、5人もの国会議員に現金の賄賂が贈られていたというニュースで、これはこれであきれ果てるしかなかったのだが。

 さて、ゴーンである。

 すでにいろんな人がいろんなことを言っていると思うのだが、やはり少しは言っておきたい。

 まず、彼のような被告人が海外逃亡するというのは、許されざるものであるということは最初に確認しておく。

 その上で、こういう形で日本の司法制度が海外から注目され、批判されるのは悪いことではないと思う。
 長年、国連や先進諸国から「中世の暗黒裁判のようだ」と改善を求められてきた日本の人質司法がひろく白日のもとにさらされて、一般にもその異常性が知られるのは、こんな機会をおいてない。
 国際的な批判をかわすためだろうか、せっかく異例の保釈をしたのに、その被告人に逃げられたのは何とも皮肉なことではあるけれども。

 次に、国としては15億円もの収入(保釈金の没収)があってよかったのではないかと思う。
 手間暇かけてゴーンを裁いて刑務所に入れても、経費がかかるだけである。逆に15億もうかったと考えた方がいいのではないか。こんなことなら50億とか100億とかにしておけばよかったのに、という気すらする。

 逆に感心しないのは、お金と人脈があれば、ゴーンほどの目立つ有名人でも簡単に国外逃亡できたという事実である。
 いちおうは平等や公正や正義が損なわれていないとされる国においてすら、刑事被告人の沙汰が金次第というのは、いかにもまずい。
 少々の罪を犯しても、結局はカネと人脈で何とかなる、あるいは、カネがそれほどなくても権力と人脈でなんとかなるというのは、この国を深く蝕んでいる病巣みたいなものだと思うのだが、国家側でもその反対側でもそれが同じなのだと思うと、それらを持たない者としてはなんともやりきれない。

 最後に・・・

 これはまあ冗談みたいなものだが、今回もっとも可哀想なのは、正月休みがなくなってしまった関係者だろう。
 当事者にとってはたぶん笑いごとではない。特に検察関係者などが「ゴーン憎し」とさらに燃えるのは避けられまい。

 だがまあ、日本が犯罪人引渡条約を結んでいる国が2つしかない以上(ほんとなのかな?)ゴーンほどのカネと人脈を持った者が国外に逃亡すれば、もはや日本の司法の出番はないだろう。
 外交力の乏しさは言うまでもない。

 正月返上の奮闘も、おそらくは無駄になる。お気の毒に。
 ___

 末筆ながら、本年もみなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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2019.09.12

■セスナ172Pも軽かった

 昨日計算したボーイング787-9の軽さが衝撃だったので、自分が乗っていたセスナ172Pについても計算してみた。

 全長が8.2m、最大離陸重量(燃料満載・大人4人乗り程度)が1086kgらしい。

 全長を基準にして、この飛行機がスズメ(14cm)の大きさだったとすると・・・
 スケールは約1/58.57となる。
 したがって、重量は約1/20万0936である。

 すると重さは・・・やはり約5.4gということになった。
 787-9のほうが軽いのは、炭素繊維強化プラスティックなどの複合素材を使った最新鋭旅客機の軽量化がそれだけ進んでいるということだろう。

 スズメの大きさで5.4gというのは、おそらくはスズメの体重の1/4以下である。

 飛行機というのはそれくらい軽い。

 よく「鉄の塊が空を飛べるはずがない」などという言い方をするが、材質はジュラルミンやら複合素材やらだし(大昔は木枠に帆布だった)、内部は空洞だしで、実際には鳥よりはるかに軽いのだ。

 飛んで当たり前である。

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2019.09.11

■飛べるはずだ

 ディアゴスティーニが「隔週刊 JAL旅客機コレクション」の発売をはじめたのを知った。

 あの「だれが最後まで買うんだろう?」感 満載のシリーズの一環である。

 今、Webページを上から下までざっとぜんぶ見たけれど、結局何号まであるのか、ぜんぶ買うといくらかかるのかの情報はない。

 それでいて定期購読に誘い込もうと必死である。
 申し込んでしまうと、断るのが面倒でずるずると買ってしまう人がいるのを見越しているんだろう。
 それでも、この種の定期購読を最後まで続ける人は1割もいないだろうとか言われている。

 詳しく調べてみると、第1号が990円、第2号以降が3036円で第80号まで予定しているということなので、ぜんぶ購入すると、値上げがない前提でざっと24万円あまりということになる。

 それだけのお金を出すのも、1/400スケールの飛行機を80機もどこに置くのか(冊子もついてくる)も、かなりの問題だ。

 それはともかく、ネットで第1号のダイキャストモデル(Boeing 787-9)の評判を見ると、すこぶるよさそうだ。
 飛行機好きの端くれとして、990円なら・・・と、第1号だけ購入することにした。

 届いた機体は評判に違わずけっこう立派だ。
 右水平尾翼下の胴体下部にちょっと塗りムラのようなものがあるが、細部の作りも悪くなく、細かい文字のプリントもしっかりしている。
 主脚はちょっと単純すぎる感じがして、車輪も回らないが、このスケールでは仕方ないだろう。

 1/400のダイキャストモデルを手にするのは初めてだが、ちょうど手のひらに乗るくらいの大きさで、ずしりとくる重厚感も悪くない。
 ___

 だが、そこで ふと考えた。

 「この重さではとても空は飛べないよなあ」

 このモデルプレーンが、仮に相当な出力のエンジンでジェット噴射できるとしても、絶対にと言っていいほど飛べないと思う。

 この重さで実機の大きさになると、どれくらいの重量になるんだろう?

 測ってみると、モデルは152.5gであった。スケールが1/400だから、重量は400の3乗倍、つまり6400万倍になる。
 計算すると、9760tだった。

 一方、実際の787-9の最大離陸重量(燃料や貨物・乗客満載)は、ボーイング・ジャパンの公式サイトによると、545,000 ポンド(247,208 kg)≒247.2tということなので、このモデルは実際の飛行機よりも40倍近く重いことになる。

 「これは飛べない」という私の直感は、当たり前だが正しかった。

 そこで、ちょっと気になった。
 787-9をこのスケールに落とし込んだ場合、本来のというか、正しい比率の重量はいくらになるんだろう?

 247,208 kg の 1/6400万だから、約3.86gということになる。

 この大きさ(156.6×153.5×42.3mm)で4g足らず!!!
 燃料・貨物・乗客を満載して・・・ですよ。

 スリムだが、長さでいえばちょっとした小鳥くらい(スズメより約1cm長い)なのである。
 うちの文鳥はスズメより小さいと思うが、それでも20g以上ある。
 日本でいちばん小さくて軽い鳥(キクイタダキ)が体長10cmで5gほどと言われている

 その1.5倍の長さで、それより軽いのだ。

 なんと、ボーイングの中型飛行機が鳥より軽かったとは・・・

 飛べるはずだ

 ※(もし計算間違い等あればご教示ください。)

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2019.09.07

■スリーレターコードは学名か

 Webを見ていると、右肩に「ベトナム行くならベトジェット」という、水着美女?が並んだ怪しい広告が出たので、興味本位でクリックしてみた。
 当面、ベトナムに行く気はないけれど、なにしろ100円とか書いてあるのだ。いくらLCC(Low Cost Carrier)の超限定価格だとしても、100円とかがありうるのだろうか。

 実際にはいくらなんだろうと、試しに路線を選ぼうとしたところで、Ho Chi Minh(SGN) と出たのにびっくりした。

 南の大都市、ホーチミンは、ベトナム建国の父である国民的英雄の名前がそのまま名称に使われている。
 そのホーチミンのスリーレターコード(空港を表す英字3字の略称:羽田=HND, 成田=NRT, 伊丹=ITM, 関空=KIX)が、SGNなのだ。

 これは明らかに、ホーチミンの旧称、サイゴンから作成されたものであろう。それが今も使われているのである。

 え!?、だったらサンクトペテルブルクはどうなのだと思って調べると、みごとにLED。
 照明に使われている LED(Light Emitting Diode)ではない。もちろん、旧称のレニングラード(LEningraD)であろう。

 サイゴン→ホーチミンの例とは逆になるが、レーニンがこんなところに生き残っていたとは。
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 鳥の世界で有名な間違い?として、コマドリの学名の最後が akahige、アカヒゲが komadori だというのがある。

 これが取り違えに起因することに触れていない図鑑も多く、コマドリの学名が akahige だと書いた本を前にすれば、ミスプリントだと考えるのがふつうだ。
 だが、いったん決めた学名を変更すると混乱することから、間違えたまま定着させているのが、コマドリは akahige、アカヒゲは komadori なのである。この場合、図鑑は正しい。

 空港のスリーレターコードも、混乱を招かないように最初に決められたものが使われているのだろうか。

 いま調べてみると、ヴォルゴグラード(旧スターリングラード)は、VOG であった。
 空港ができた時期によるのだろうか、それともスターリンがらみのスリーレターコードは排除されたのか。
 ___

 後記:実際に検索してみたところ、関空〜ホーチミン往復運賃の最安値は、受託手荷物なしで2万2340円だった。
 ベトナムには行ったことがあるのであまり食指は動かないが、たとえばこれくらいでタイやラオスに行けるのなら、この秋に行ってみてもいいような気もする。

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2019.09.01

■Over the Baltic States ──バルト三国ドライブ情報

 シートベルトサインが消えたので、とりあえずパソコンの蓋を開けてタイトルを書いたが、特に何を書くという目的があるわけではない(副題は後でつけた)。

 飛行機は南に向けて離陸し、180°右旋回して北に向かっている。ちょうど右下にヴィリニュスの街が見えるはずなのだが、与えられた席は左側で残念がっていると、湖上に浮かぶトゥラカイ城が見えてちょっと感激した。

 そうだ、せっかくバルト三国をドライブ旅行したのだから、今後同じことをやろうという方にとって役に立つ(かもしれない)情報をいくつか記そうと思う。

1.旅程は南から北にすべし。

 私たちは、いちばん北のタリン(エストニア)から入ってラトヴィアを経由して順次南下し、最後にヴィリニュス(リトアニア)に至るという計画を立てた。
 その問題点がおわかりだろうか。愚かな私にはわからなかった。

 もちろんまっすぐ南に向かうわけではなく、東西に進路を振るにしても、これは要するに、ずっと太陽に向かってドライブしていくということを意味する。夏とはいえ、緯度の高いバルトの太陽は低い。常に前方から光を浴びせられるのは、景色を逆光で見ることにもなるし、目だって疲れる。

 そんなこと想像もしなかったけれど、旅程は南から北にすべきである。

2.ドライブ事情全般

 「海外でドライブ旅行をしてみようかな」と考えるような人にとっては、楽勝だと言えるだろう。大都会を除いて交通量はごく少ないし、大都会などというのは数か所しかない。今回の旅行において、街中を車で走った都会は、リーガ(ラトヴィア)とカウナス(リトアニア)だけであった。

 初めての海外ドライブは、左側通行で英語国のオーストラリアやニュージーランド、それにイギリスなんかが推奨されるが、右側通行であることを除けば、道の狭いイギリスより運転しやすいんじゃないかと思う。

 エストニアに関しては、運転マナーもすこぶるよかった。ドイツの次くらいになるんじゃないだろうか。
 ただ、残念ながら、南へ下がるほどマナーは悪化し、リトアニアの都会に関しては、大阪なみというしかなかった。
 まあそれでも、道路事情が日本ほど混沌とはしていないので、名古屋や大阪あたりを運転するのにそれほどためらいがない人なら問題ないと思う。

 あ、そういう意味では、南から運転を始めるのはどうかなという面もある。ヴィリニュス・カウナス間の高速道路では「煽り運転」がふつうだったうえに、街中ではスキール音(キキキキキッ)を響かせる車も珍しくなかった。
 もっとも、高速では右側車線をおとなしく前の車について走っていれば問題ないし、街中の移動にはなるべく車を使わないようにすればいい。

 そうそう、飛行機に乗り降りする最初と最後の都会では車に乗らないのがコツである。空港から直接田舎に出ると楽だ。
 たとえばフランスを一周する場合、パリの空港から直接郊外に出て、最後にまたパリの空港に車を返してからパリ観光をする(いつぞやはパリの街中に返却してちょっと苦労した)。
 イギリスなら、ロンドンの空港から直接郊外へ出て北上し、エジンバラやインバネスあたりで車を返して飛行機でロンドンに戻り、街を観光する(これは成功した)のがお勧めだ。

3.ドライブの注意点

A.今さらながら右側通行。最初は常に「右側右側」と念仏のように唱えながら運転する。特に問題なのは右左折時。曲がり終わると本能的に左側に向かってしまうことも多い。
 まあそこまでは想定内で慣れてもいたのだが、Uターンが鬼門だった。転回し終えると左側を走ろうとすることが2〜3度あり、家人に注意してもらった。
 周囲に車がいなくなったからこそUターンするのだが、前後左右に車がいないので自然と左側を走りたくなってしまうようだ。
 あとは、駐車場内など、道路ではないところでどこを走るかにも注意したい。

B.スピードに注意
 ここまで書いたところで、左側にタリンの街を見下ろした後、飛行機がフィンランド湾に入って降下を始めた。今、すぐ前方にフィンランドが見える。着陸進入のアナウンスがあったので、とりあえず、ここまでにする。
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 ヘルシンキの空港でこれを書いている。

 飛行機は着陸予定のバンター国際空港を左に見下ろしながらいったんかなり北上し(窓外を別の飛行機が着陸していった!)、おそらく教科書どおりにコの字型を描く形でダウンウィンド・クロスウィンド・ファイナルと進入した。
 ヴィリニュスでも離陸後180°旋回、着陸のヘルシンキでも180°旋回である。どちらも南風が吹いていたのだろうか。
 これが北風ならストレートアウト・ストレートインで楽なのに、無駄な行程だ。

 空港のWi-Fiがあるので、とりあえずここまででアップする。「B.スピードに注意」以降はまたのちほど。

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2019.08.21

★Over Siberia vol. 3 ──ビジネスクラスって・・・

 水平飛行に移ってからしばらくして、昼食が供される。

 横!のテーブルの上にはメニューが置いてあるので、それをお預けにしてエコノミーの食事とは考えにくくなった。

 60がらみの女性アテンダントがごく自然に食事の選択を聞いてきた。
 前菜の前にアミューズ。フレンチのフルコースが始まりそうな勢いだ。
 割り箸は高級感に乏しかったが、本物のナイフとフォークもついてくる。

 アミューズを食べて、「これ、めっちゃ本格的」と身を乗り出して家人に言う。

 その後の前菜が素晴らしかった。私は和風を選んだのだが、料亭の懐石料理もかくや、という味であった。
 家人は洋風を選んだのだが、「サーモン」と書いてあったので私は何の期待もしていなかった。それが「えっ !?」と思うほどおいしかった。

 メインのビーフシチューはさすがに和牛ではなく、家人が選んだ穴子と帆立の蒸し寿司もあまり感心しなかったが、それでも、エコノミークラスの食事とは比べるべくもない。

 食後にアイスクリームを希望すると、ハーゲンダッツがカップごと、ただし、ちょうど食べごろの固さで運ばれてきた。
 新幹線のガチガチアイスとは雲泥の差である。

 これまで食べたハーゲンダッツの中で一番おいしかった。
 ___

 食後しばらくして、仮眠を取ることにした。
 シートは電動である。

 そうではないかと思っていたとおり、座席がフルフラットになり、完全に横になって寝ることができるのだ!
 後ろの人に気を遣う必要もまったくない。すべては間仕切り内で完結している。
 身長180cmでも問題ない。
 いつもの毛布ではなく薄い布団が用意されていた。

 飛行機に乗るたびに、お題目のように「どうぞ快適な空の旅をお楽しみください」などと言われるが、空の長旅が快適なのはこれが初めてである。

 「でも」と家人に言う。「これがふつうの人間が受けるべき待遇だよね。エコノミーの方はあまりにもひどすぎる」
 これまでエコノミークラスでさんざんひどい目に遭ってきた者が言うのだから間違いない。

 さらに、これからもひどい目に遭い続けるのは必定である。
 「こんな贅沢をしてしまったら、次からエコノミーがよけいに苦しくなるね」と家人。

 だが、ヨーロッパに行けるだけでもありがたい庶民は、その苦しさを堪え忍ぶしかないのである。
 ___

 これを書き終わったころ、ちょうど飛行機は行程の半分ほどを過ぎて、シベリアのノリリスク近郊にさしかかっている。

 このパソコンより大きい画面で映画も見られるが、なんとなく見る気がしない。

 映画を見ていると、飛行機が目的地に到着してしまう。
 もっとずっと長く飛行機に乗っていたい。

 長時間の飛行でこんな気持ちになるのはもちろん初めてである。

 追記:その後映画も見た。ノイズキャンセリングではないと思うが、なかなかいいヘッドフォンで、いつもより何倍も楽しめた。

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2019.08.20

★Over Siberia vol. 2 ──望外の・・・

 面倒な荷物預けの列に並んだ後は、スムーズに出国して搭乗口まで進んだ。

 関西空港でまったく寄り道をせずにゲートまで行ったのは、もしかすると初めてかもしれない。
 去年中国に出張したときに見つけた秘密の?通路を家人に見せてやりたかったのだが、そんなことを思い出したころにはもうシャトルに乗っていた。

 Wi-Fi のあるうちにと、搭乗口でパソコンの用事を済ませたころ、乗客の金(キム)さんなどを呼び出すアナウンスがあった。
 「金様とか言われたって、韓国人の2割くらいは金ではないのか」とか思っていると、当然のことながら韓国語でもアナウンスが流れ、そちらはきちんとフルネームを呼んでいるようだった。

 「それにしても」と隣の家人に言う。「こういうふうに「ゲートで呼び出し」ってよくあるけれど、いったいどうして呼び出されたりするんだろう?」

 ところが、しばらくして、「ヘルシンキへお越しの氷室様、搭乗口までお越しください」と、自分が呼ばれることになって驚いた。
 「パスポートと搭乗券をお願いします」と言われ、何か問題でもあるのだろうかと心配しつつ、訝りながら手渡すと、「ビジネスクラスにアップグレードさせていただきました」と、新しい搭乗券とともにパスポートを返してくれた。

 「あ、ありがとうございます」と答えてから、喜びがわき上がってくるまでやや間があったが、それでよかったと思う。下手をすると、係員の前で飛び跳ねてしまうところであった。

 ややあって、家人が「これ、DとHだけど、離れてないよね?」と言うので、係員に確認する。確かに、隣が知らないおじさんだなどというのは避けたい。
 冷静を装いつつ、先ほどの係員に目配せして呼び、「これ、隣同士でしょうか」と聞くと、しばらく小首を傾げていたが、「ええ、大丈夫です。隣です」と答えてくれた。
 微妙に不安だが、まあいいだろう。

 「機内食なんかもビジネス用になるのかな?」と家人。聞きかじりの知識で「いや、こういうアップグレードの場合、食事はエコノミーだと聞いたことがある」と答える。

 それにしても、ヨーロッパ路線でビジネスクラス・・・

 マイレージですら経験はなく、自分でお金を出してなら一生ないような幸運に舞い上がる。
 これほどの幸福感を感じたのは、息子が生まれたとき以来、二十数年ぶりかもしれない ^^;
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 望外のビジネスクラスは想像以上に快適だ。

 頭が通路と近いのは少し気になるけれど、背の高い間仕切りでちょっとした個室のようになっており、家人だと視線の高さが間仕切りより下になる。
 隣だとはいうものの、ふつうに座っているとお互いに姿も見えず、コミュニケーションに支障を来すほどだ。
 これだと、隣がおじさんでもぜんぜん問題ない。というより、隣にはだれもいないという感覚に近い。
 「前に乗り出したときが何かしゃべりたいとき」というルールが、暗黙裡にできた。

 窓際の席でなくなったのが唯一の欠点だが、文句は言うまい。
 3年前にヘルシンキを往復したときも機中からの景色は堪能しているし、窓際のエコノミーよりも中央のビジネスがいいに決まっている。

 長くなったので、続きはのちほど。

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