2026.01.01
2025.03.16
●20倍の防振双眼鏡
通常、双眼鏡の倍率は8倍。それ以上だと、手振れで像が安定せず、かえって見づらくなったりする。
安定した保持に自信がある場合でも、まあ10倍。実際、まともな双眼鏡メーカーなら、この2つの倍率が大部分を占める。
あと、なぜか6.5倍というのがけっこうあり、視野が広くて便利だ。
博物館や美術館などでの利用、それに、いわゆる「推し活」にも向く。
屋内使用に便利な5倍、4倍・・・というのもないではないが、選択肢がごく限られる。
また、ごく一部の例外を除き、2倍3倍の製品はガリレオ式の簡易的なもの(「オペラグラス」を名乗っていることが多い)なので、お勧めできない。
以上は、手振れを気にしつつ手持ちで使う場合の話。防振装置(手振れ補正機能)のついた双眼鏡だと話は変わってくる。
キヤノンの双眼鏡は、8倍から18倍で、すべてが防振
ニコンの防振双眼鏡は10倍と12倍の2つだけ
ビクセンは10倍から16倍の4機種
サイトロンは10倍から16倍
そんな中、12倍から16倍で展開していた富士フイルムから、新しく20倍の防振双眼鏡、FUJINON TECHNO-STABI TS-L 2040 が出た(16倍バージョンも同時発売)。
20倍というのは、三脚に固定して使う望遠鏡の基本倍率である。また、三脚に乗せていても揺れで見づらくなったりする倍率でもある。
その倍率が、手持ちの防振双眼鏡でお手軽?に・・・ということで、ひさしぶりにちょっと欲しくなった。
倍率が高いので暗いのは仕方がないが、その他のスペックを見ても悪くなさそうだし(EDレンズも使っている)、デザインもそこそこ気に入ったので、思いきって購入することにした。
発売から1週間も経たない2月4日の時点で、調べたかぎりの在庫はAmazonの1点のみ。納期が明確な取り寄せの店で最短は3月中旬だった。
好き嫌いと価格の関係でAmazonを見送ってヨドバシカメラで注文したが、その時点での納期は未定だった。
Amazonでもほどなく売り切れ、ヨドバシからは途中で「6月中旬予定」と連絡がきてのけぞったのだが、結局3月15日に届いた。
現在は、ヨドバシで「次回入荷は2025年9月頃を予定」と表示されている。いいものは高くても売れるのだ。
___
さて、いま愛用しているのはキヤノンの10倍防振双眼鏡だ。
これはキヤノンのフラッグシップ機で、像のコントラストも高く、逆光性能も素晴らしく、色再現性もよく、像も安定していて視野も広く、ほとんど申し分ないのだが、いかんせん10倍で、しかも大きくて重い。
それに、購入から20年近く経つので、この際、20倍!なのに より軽い双眼鏡を買ってもバチは当たるまい。
とりあえず家人には内緒で買ったのだが、鳥友経由ですぐにバレた。それほど渋い顔をされなかったのは幸いである。
細部に気になる点はあるものの、質感もよくてなかなか気に入った。
ただ、あいにくの雨で、鳥見にはまだ持ち出せていないし、月も星も見られていない。
それでも、高倍率のわりには、 飛んでいるカラスを追いかけるのも容易で、静止した対象を視野に入れるのも難しくない。
防振スイッチを入れれば像はぴたりと安定する。
気になるのは、ピント合わせがシビアなことだが、これは高倍率を考えると仕方がないか。
一部の望遠鏡にあるように、微調整用のピントリングを加えてもよかったかもしれない。
いわば、気軽に使える手持ちの望遠鏡を手に入れたようなもので、惰性の日常に小さな喝を入れてくれる存在になりそうだ。
ちょっと驚いたのは、「もしかしてこれ、防振なしでもそこそこ使えるのでは?」と思ったこと。
「防振なしの双眼鏡は10倍まで」と言い続けてきたが、20倍もアリかもしれない(信じないように ^^;)。
2023.09.19
■ニュージーランドで見た鳥
ニュージーランドはけっこう鳥が豊富だった。街場でも公園でも野原でも、その辺の野山に入っても、日本の探鳥地より明らかに鳥影が濃いと感じた。
朝食時などにも、宿の窓からいろんな鳥を観察することができた。
ニュージーランドの鳥といえば、なんといってもKiwi(キーウィ)が有名だし、飛べない鳥が多いというような誤った?イメージがある。
『地球の歩き方』にも、「New Zealand Bird」というページが巻頭特集にあり、飛べない鳥を中心に9種が紹介されている(うち3種はペンギン)。
「ニュージーランドで見られる珍しい鳥たち」と銘打っているのだが、その中で見られたのは Pukeko(セイケイ)のみであった。
もうひとつ、見開き2ページで「ティリティリマタンギ島でバードウォッチング」という特集もあるのだが、これは極端に言えば「舳倉島でバードウォッチング」のようなものである。まあ、オークランドからそれほど遠くはないのだが。
(なんのことかわからないかたのために解説すると、珍しい鳥が集まっている特別な島にわざわざ出かけてバードウォッチングをする、ということです。)
その計3ページで紹介されている、ほとんど見られない鳥ではなく、実際に旅行者がよく出くわす鳥も(いや、鳥こそ)紹介してくれればいいのにと思う。
小鳥から猛禽に至るまで、けっこう多種多様な鳥がふつうにいる。
というわけで、特に鳥を見にいったわけではないのだが、2週間ほどの間に自然と観察できた鳥の一覧を以下に記す(図鑑掲載順)。
すべて飛べる鳥で、すべて写真も撮れた。
(後記:すみません、8番のハヤブサだけ写真がありません。お詫びして訂正いたします。)
28番のカモは、おそらくマガモとGrey Duck(マミジロカルガモ)との交雑種。
| 1 | Black Swan | コクチョウ |
| 2 | Canada Goose | カナダガン |
| 3 | Feral Goose | ハイイロガン |
| 4 | Paradise Shelduck | クロアカツクシガモ |
| 5 | Black Shag | カワウ |
| 6 | White-Faced Heron | カオジロサギ |
| 7 | Swamp Harrier | ミナミチュウヒ |
| 8 | New Zealand Falcon | ニュージーランドハヤブサ |
| 9 | Pukeko | セイケイ |
| 10 | Spur-Winged Plover | ツメバゲリ |
| 11 | Red-Billed Gull | アカハシギンカモメ |
| 12 | New Zealand Pigeon/Kereru | ニュージーランドバト |
| 13 | Rock Pigeon | カワラバト |
| 14 | Eastern Rosella | ナナクサインコ |
| 15 | Welcome Swallow | リュウキュウツバメ(亜種オーストラリアツバメ) |
| 16 | Silvereye | ハイムネメジロ |
| 17 | Tui | エリマキミツスイ |
| 18 | Bellbird | ニュージーランドミツスイ |
| 19 | Fantail | オウギビタキ |
| 20 | Starling | ホシムクドリ |
| 21 | Australian Magpie | カササギフエガラス |
| 22 | Tomtit | ニュージーランドヒタキ |
| 23 | Blackbird | クロウタドリ |
| 24 | Song Thrush | ウタツグミ |
| 25 | House Sparrow | イエスズメ |
| 26 | Chaffinch | ズアオアトリ |
| 27 | Yellowhammer | キアオジ |
| 28 | Wild Duck sp. | カモ sp. |
2022.12.17
★モンゴイカはモンゴウイカ(紋甲烏賊)だと思っていた
先日和食店で食べたイカがもっちりねっとりとしておいしかったので、「お造りのイカは何イカですか?」と伺ったところ、「モンゴイカです」という答だった。
モンゴイカなら子どものころはずっと食べていて、イカと言えばモンゴイカだったので、「ああ、やっぱり」という感じの答え合わせになった。
今日ふと気になってモンゴイカを調べてみると、標準和名がカミナリイカだというので驚いた。そんなイカ、見たことも聞いたことも食べたこともない(のではなくて、正確には「聞いたことがない」だけだが)。
モンゴイカは方言で、モンゴウイカ(紋甲烏賊)が標準和名だと漠然と思っていた。
実際には、後者は西日本の「市場名」であるらしい。
魚介類にはこういうことはよくあって、あるお寿司屋さんで食べたハリイカと別の寿司屋のスミイカがどちらも標準和名コウイカだった・・・という経験もある。
その辺にまで配慮して名前を教えてくれる寿司屋というのは少ないが、ネットで簡単に調べられるようになったのは福音である。
___
鳥の世界にも似たようなことがあり、「カラスやハトという鳥(種)はいないが、ツバメやスズメはいる」とか、「シラサギというサギはいない」とか、いろいろある。
カラスやハトというのは種名ではなくグループ名(≒総称)、シラサギというのもそれに近いだろう。
でも、方言や市場名がやたらに豊富な魚介類とは違って、そんなにバリエーションがあるわけではない。
昔からそれぞれの地方でほぼ独立して重要な食糧とされてきた魚介類と、それほどは関心を持たれなかった鳥類との違いであろうか。
そういえば、サルという猿もいなければ、ゴリラというゴリラもいない。チンパンジーはいるが、オランウータンは総称。
キリンもゾウもサイもいないのかと思ったら、キリンだけはいる(アミメキリンやマサイキリンは亜種だそうである)。
そんなどうでもいいことを調べていると、どんどん時間が過ぎていく冬の昼下がり・・・
2022.11.13
●ひさしぶりに写真を更新いたしました
しょっちゅう同じことを申し上げているような気がしますが「ひさしぶりに写真を更新いたしました」ので、ご笑覧くだされば幸いです。
・Look ! Up in the Sky(リンク先が新しいウィンドウで開きます)
・戸惑う被写体(同上)
これも「ひさしぶり」にドローン撮影をしたものと、あたらしく買ったカメラで撮影したものです。
後者は、EOS R7 というミラーレス一眼と RF100-400mm F5.6-8 IS USM の組み合わせです。
光学系はともかくとして、その他は結局電子回路というかコンピュータなので、この数年の進歩にはすさまじいものがありますね。
特に、動物(中でも眼!)を追従してずっと焦点を合わせつづけてくれるのには驚きました。
だからといって撮れる写真に大きな違いがないのは、撮影者の実力不足によるものです ^^;
400mmのレンズを持つのは初めてですが、これまで使っていた EF70-300mm F4-5.6 IS II USM と比べると、大きさはほぼ変わらず、むしろ75gほど軽量になっています。
カメラ本体は、一眼レフである EOS 7D Mark II よりかなり小型・軽量(マイナス300gほど)になっているので、トータルでの取り回しがすごく楽になりました。
何ごとにも飽きっぽい性格ではありますが、まだ購入して数週間ということもあり、家人に笑われるくらいには楽しんでおります。
2022.04.22
★追悼:柳生博
柳生博さんが亡くなったそうだ。85歳。俳優・日本野鳥の会名誉会長。
2年前の夏、念願叶って八ヶ岳倶楽部にお邪魔したとき、ちょうど柳生さんがパティオ的なところで仲間と元気に談笑していらっしゃった。
あれから2年も経っていないのに、報道では老衰だという。
うちの母親はまあ、順調に?死に向かっていたので、2年前でもけっこう死の影はちらついていたのだが、あの柳生さんが母親と1か月ほどしか違わずに同じ死因でお亡くなりになるなんて・・・
家人は八ヶ岳倶楽部でスツールを買った。そこに柳生さんがいる。すみません、と話しかけて、スツールにサインしてもらおうかと思ったのだが、さんざん悩んで結局は声をおかけするのを遠慮したのが悔やまれる。
あのときお願いさえしておけば、いま書斎にあるスツールには柳生博のサインがあったはずなのだ。
もはや永遠に叶わない。
___
いや、それもそうなのだが、母親の書いたものって何か残ってたっけ?
どうせみんな死に、死んだことすらそのうち忘れさられるとは思うものの、生きている者がいるうちは、思い出すことに努めたい。
たとえ、形あるものは何も残っていないとしても。
2021.09.30
■久しぶりに写真を更新いたしました
久しぶりに写真を更新いたしました。
ご笑覧くだされば幸いです。
手軽な写真の保存・公開方法がいろいろあって悩ましいのですが、上記2つは今よりはマメに更新しようと思います(できるのか)。
引き続きよろしくお願いいたします。
2021.05.23
■兵庫県三田市の母子大池は一周できません
兵庫県三田市の母子大池(もうしおおいけ)を一周しながら、「母子大池は一周できますがお勧めしません」という文章を書こうと考えていた。
比較的整備されたハイキング道のような道が池を囲んでいるのだが、倒木をくぐったり跨いだりが20〜30回、川(というかせせらぎ)を渡るのが数回、そして、半分を過ぎて、これなら一周できるまで道が続いているだろうと確信を持てたころに現れたのが、鹿よけのためとおぼしき網であった。
ここまで来て引き返す手はないと思って何とか網を跨いで進むと、その後に同じような網が10回ほど行く手を阻んだ。
歩くのに必死で周囲を見回す余裕はあまりないが、それでもキツツキのドラミングや、センダイムシクイ・ホトトギス・ツツドリの声を聞きながら自然の中を歩くのは悪くはない。
ばさばさっともの凄い音がしたと思ったら、私に驚いたカルガモが飛び上がって逃げていくところだった。
同じように、蛇やトカゲも慌てて池に逃げていくことがあった。
ときおりドボンドボンと音を立てているのはカエルであろうか。
話は戻るが、せせらぎは、どうしても水の中を歩かないと渡れないところが2箇所はあった。そして、プラスティックの筒でできた黒い一本橋を渡る必要にも迫られた。細い丸木橋?を渡ろうとしたら、向こう岸側でボキッと折れたりもした。
極めつきは、鹿よけの?網。お勧めしない所以である。
だが、これほど整備された(ように見える)道があるのだ。しょっちゅうだれかが歩いていないとこうはならない。まあ、これから夏になると、草木が繁ってますますお勧めできない道になりそうではある。
「水源涵養林」や「保安林」の表示があったが、作業の人が頻繁に歩くようなところではない。いったいだれが歩いているんだろう?
困難や苦労から逃げまわり続けている私の人生において、十指に入るくらいの冒険であった。
なにせ、どこまで道が続いているかまったくわからないのだ。倒木や川や柵や崩落や・・・で行く手を阻まれれば、えんえんと元の道を引き返すしかない。
だがまあ幸いなことに、2時間近く四苦八苦して、やっとスタート地点まで戻れた・・・と思った。
「一周できた、引き返さなくてすんだ・・・」という喜びはひとしおである。
ところが、最後の最後に大きな罠が待っていた。
5mほど前にいる親子連れ、10mほど先に見える自分のオートバイとの間には、絶対に誰も通さないぞと頑固に主張する柵があり、それを乗り越えたとしても、またすぐ先に有刺鉄線があるのである。
柵にはこちらからは見えない看板があったので、身を乗り出して裏側を見ると、「立入禁止」とある。
いやいやいや、ここに来るまで、立入禁止はなかったのだ。ここから出られないなら、私が来た方もきちんと立入禁止にしておいてほしい。
そうはいっても、ひと一人くらいならどこかから出られるだろうと高をくくっていたが甘かった。柵はあくまで徹底しており、先に進んで門を見つけても、チェーンに南京錠がかけられていた。その先にも柵は続いている・・・
いやしかし、苦労してやっとここまでたどりついた道を、またこれから2時間かけて引き返すという選択肢はどう考えてもない。
時刻も16時30分になろうとしているし、それよりなにより、オートバイまではたった10m、それと私を隔てる川にも、今日いちばん立派な橋が架かっているのだ。以前は、この橋を渡ってこちら側からも一周散策ができていたのだろう。
しばらくうろうろしたり考えたりしながら、とにかく何とかこの柵と有刺鉄線を超えるしかないと腹をくくった。
結果としてはたいしたことはなかったが、なんとか柵を超えられるところを見つけ、有刺鉄線はくぐることができた。
倒木くぐり(またぎ)や一本橋や渡渉や崩落や網や柵や有刺鉄線を乗り越えて、完全に無事に戻れたのはちょっと奇跡的な気がする。
つい最近、「ため池に落ちると命はない。泳げるとか泳げないとかの問題ではない。岸にたどり着いても陸に上がれないのである」という記事を読んだばかりだ。
このため池も、いかにも上がれなさそうな岸だし、携帯はほぼ圏外である。短い散策路を外れてからは、まったく誰にも会わなかった。
下手をすると、誰にも知られずに、ここでひっそりと死んでいたかもしれない。
___
母子大池は一周できません。ロックフィルダム?の上から少し奥に入って雰囲気を味わい、引き返してくるのが吉です。
2021.05.07
■緊急事態宣言中の伏見稲荷
休暇を取って11連休にしているのだが、晴れた日はなぜか家でダラダラしてしまう。
いや、晴れていなくてもダラダラしているのだが(今日だ)、晴れると「もったいない感」が強く意識されやすい。
昨日は珍しく早く目覚めた上に天気もよく、平日でもあったので、「今日出かけなければいつ出かけるのだ」と思いながらも、なかなか重い腰が上がらなかった。
行きたいところが見つからないのがもっとも大きな問題なのだが、「そうだ、伏見稲荷に行こう!」と思ってからでも、「やっぱりやめようかな」とのせめぎ合いが激しく、結局、家を出たのは正午前になってしまった。
___
実はというか、伏見稲荷には長い人生で一度しか行ったことがなかった・・・と書いて気づいたのだが、金閣だって清水だってたぶん2〜3度しか行ったことがない。そのうちの一回は小学校の遠足とか、である。
まあそれはともかく、伏見稲荷に初めて行ったのが昨年のこの時期であった。
なぜかほとんど存在も知らなかったのだが、外国人観光客の人気ナンバー1だとかなんとかいう話をマスコミやネットで知り、しかし人が多いのは苦手なので縁がなかったところ、緊急事態宣言中なら人も少なかろうと足を運んだのである。
当然のことながら、入国を厳しく規制されている外国人観光客はたしか皆無で、そもそも人もほとんどおらず、静かな環境を堪能できた。
人のまったく写らない千本鳥居など、コロナ禍でなければ撮影不可能だろう。
稲荷山の頂上まで行きたかったのだが、家人が一緒だったので却下され、三ツ辻の少し上で市街の展望を見下ろして引き返した。
比較的行きやすいし無料駐車場はあるし・・・ということで、またすぐ来て頂上まで行こうと思いつつ、一年が経ってしまったのである。
___
今回は、家人は仕事が忙しいとかで来なかったので、一人だ。
連休中もほとんどずっと家で仕事をしているが、どれだけ仕事が多いのか、あるいはこなす能力が低いのかとあきれるばかりである。
状況は去年とまったく同じ、緊急事態宣言中のゴールデンウィークの平日。
いや、近畿の感染状況は比較にならないほど悪くなっている。大阪の日々の感染者数は、昨春は最大でも100人に満たなかったのだが、現在は1000人を超えている。
それでも、今年のほうが人出は多かった。
とはいえ、昼食に入った蕎麦屋の客は私を含めて3人だったし、相変わらず、人のいない風景を写真に撮ることも可能な程度だったが、去年に数倍する人がいた。
まあそれでも、前後数十メートルに人がいない状態にできるし、2〜3分歩けばだれかとすれ違う・・・という程度で、感染の心配などはほぼ皆無である。
ただ、去年は見かけなかった外国人も数組くらいは見た。言葉から推して、けっこう多様な国籍の人々である。
来日できずに苦労している外国人を何人か知っているので、彼らがどうやって日本に来たのか、あるいは日本在住なのか聞きたかったのだが、そういうわけにもいかない。
頂上までは概ね登りが続くとはいえ、稲荷山の標高はわずか232m、たいしたことはない。
ただ、この年齢に極度の運動不足、さらにマスクが加わると、それなりの苦行である。マスクを外すと、明らかに楽になる。
幸い、人が少ないので、呼吸が苦しくなるたびにマスクを外していた。
___
神社仏閣を再訪したいという気になることはほとんどないのだが、この伏見稲荷は例外である。
山全体が境内になっていることがその理由なのだろうが、それなら各寺社の「奥の院」などへ足を運べば同じことのはずだ。
ただ、ほとんどの奥の院は生の自然の中にあり、道のりもそれなりに険しい。伏見稲荷は、連続する鳥居と点在する寺社、それに比較的なだらかな参道が魅力なのだと思う。
キビタキとオオルリが鳴き、センダイムシクイは姿も見られた。
気になったのは、少し蚊に悩まされたこと。これからの季節はちょっと厳しいかもしれない。去年いなかったのは、三ツ辻までだったからだろうか。
今度は季節を変えて再訪したいと思うのだが、さてどうなるか。来年の秋とかだと人出が多くなるかもしれないので、今秋あたりが最後のチャンスかもしれない。
コロナ禍にも利点がないわけではない。
2020.05.10
■ BDⅡ32-6.5XD(KOWA)購入 ──何度目かの双眼狂
ひさしぶりに双眼鏡のご質問をいただき、また別の方からもお尋ねがあり、それらに答えるためにネットでいろいろ見ているうちに、何度目かの双眼鏡熱が再燃した。
新型コロナ熱ではなくて幸いである。
iPhone なんかと比べると進歩の少ない世界ではあるが、それでもやはり、知らないうちにいくつかの双眼鏡が発売されている。
今回特に目をひいたのは、アベノマスクで変な脚光を浴びてしまったあの KOWA から、定番の名器 BD シリーズの新型 BDII と、究極のコストパフォーマンスモデル YF シリーズの新型 YFII が発売されていたことである。
前者は発売後半年程度、後者はまだ先月発売されたばかりだ(なんとも悪いタイミングだが)。
YF30-8 を5か月前に買ったばかりだし、色以外にほとんど変更はなく、実売価格は倍くらいになっているので、YFII にはまったく食指は動かなかった。
問題は BDII のほうである。
BDII32-8XD(口径32mmで8倍)は、旧型に比べて視野が30%も広くなったという。実視界が8.8度と、あの 8x30E II(Nikon)と同じなのである! 最短合焦距離が1.3mというも非常に魅力的だ。YFII30-8 は5mなので、近くのものは見られない。
KOWA の BD は、以前から名器として名高く(もちろん、同社の GENESIS のほうがいいのだが、金額的に買う気になれない)、非常に気になっていた機種だ。
8倍もいいのだが、今回新発売の6.5倍がより気になった。こちらはなんと、実視界10度。かつて、8x30E II を覗かせていただいたときの感動が脳裏に甦る。まさか、あれを超えているのか?
とはいえ、双眼鏡は売るほど家にある。YF と違ってそれほど安くもない。夜中まで悩み、2時過ぎにはいったん保留して寝ようとした。
しかし、やはりというか、
・全国最安値のお店で使える1000円クーポンが手に入った
・キャッシュレス5%還元対象の店である
そして何より
・ひとり暮らしを始めた息子が先日1台持っていった
ことが背中を押して、まあ、その代わりに買っても罰は当たらないだろうということで、3時前にポチッとしてしまった。
BDⅡ32-6.5XD(KOWA:口径32mmで6.5倍)は、その日のうちに出荷され、店舗は北海道だが、2日後には手元に届いた。製造は中国だし、無駄な輸送には胸が痛むが仕方ない。
早速、いろんな双眼鏡を取っ替え引っ替えしてあちこちを眺める。
低倍率の広視界はやはり素晴らしい。
ただ、8x30E II のような感動はなかった。それが私の側の問題なのか、双眼鏡の問題なのかはわからない。「広く感じる」のは実視界よりも見かけ視界が効くはずなので、だとすると8倍を買ってもよかったかなあ・・・とちょっと思った。
意外だったのは、いつも愛用している防振双眼鏡、10x42 L IS WP(Canon)の素晴らしさを再認識したことである。BDII と比べると、完全に別世界だ。まあ、価格が4倍くらいする防振、しかも10倍機なのだから当然なのかもしれないが。
もちろん、BDII が悪いわけではない。実売価格以上の高級感があるし、使い勝手もよく、光学性能も概ね期待通りだ。
ただ一つ、欠点があるとすれば、周辺視野がシャープさに欠けることである。驚くことに、同じ KOWA の1/5以下の価格の YF30-8 と比べても、はっきりとわかるほど甘い。
フィールドフラットナーレンズを使っていないダハプリズム双眼鏡(円筒をふたつ並べたような形)の宿命なのかもしれないが、購入前に調べた範囲ではそのことに触れた情報はなかった(購入後には出てくるから皮肉なものである)。
しかし、私は周辺像の甘さには寛大だ。そもそも、人間の眼自体、くっきりと見えるのは中心部だけであり、その角度はわずか5度程度だという。
したがって、素直に双眼鏡を覗いていれば、周辺視野のボケなどにはそもそも気づかない。レンズものにうるさい人たちが意地悪くチェックすればすぐにわかるのだが、そういう人たちだって、ふつうに使っている分には気にならないレベルだろう。
もっとも、星見を中心にする人は、「周辺の星が流れる」ことを嫌がる傾向にあるので、星見にはちょっと向かない可能性はある。せっかくの低倍率広視界の双眼鏡なので、個人的には星を見るのに使うことも考えていたのだが、昨日今日とあいにくの曇り空で、明日の夜まで試せそうにない。
さて、この BDII をひと様にお勧めするか。
価格が気にならないのなら、十分お勧めできる。
しかし、同じメーカーの YF30-8 の実売価格が1/5以下であることを考えれば、ふつうはそちらを購入なさることを勧めるだろう(新型の YFII30-8 は、現在の実売価格が旧型の2倍くらいになっています。それでも安いのですが、今なら性能の変わらない旧型を買った方がお得です。新型は、 KOWA ファンから非難囂々だった色(黒地に赤の差し色)をやめて、他の製品と統一感のある緑になったので、そのことを評価する向きもいらっしゃるとは思います)。
欠点は、5m未満にピントが合わないことくらいである。ポロプリズム機(昔ながらの双眼鏡的な形)なので、BDII よりも対象が立体的に見える美点もある。
博物館や美術館で近くから双眼鏡で鑑賞したいとか、虫や花を積極的に観察したいとかでなければ、素直にお勧めできるのは YF だ。
KOWA は、どうしてこんなにコストパフォーマンスの高い双眼鏡を販売してしまったんだろう?
他の双眼鏡が売れなくなってしまわないか、いらぬ心配をしてしまう。
より以前の記事一覧
- ■はじめて買う低コスト双眼鏡 2020.05.06
- ■飛べるはずだ 2019.09.11
- ◆一泊二日の鳥見行 2019.06.03
- ■GW恒例東北旅行 手抜き tweet 集 2019.05.02
- ◆白梅 2019.02.26
- ◆どうせなら・・・(その2) 2019.02.11
- ◆どうせなら・・・(その1) 2019.02.11
- ◆スズメですが・・・ 2019.02.10
- ■本能? 2019.01.03
- ★鳥の体 2018.08.31
- ●通行止めを乗り越えて?(バイク&ハイク その6) 2018.07.14
- ■「もう会いたくないね」 2018.05.20
- ■2018年GW東北旅行 tweet 集 2018.05.04
- ■スズメ激減?? 2017.09.10
- ★サファイア 2017.08.23
- ●棚からブッポウソウ 2017.07.02
- ◆高文脈文化 あるいは ヤマセミ 2017.06.13
- ■営巣中のコウノトリが射殺された 2017.05.20
- ■2017年GW東北(+ちょっと信州&日光)旅行 tweet 集 2017.05.14
- ●ガリレオ式双眼鏡 2017.03.01
- ■どうしてもっと早く切り替えなかったんだろう? 2017.01.15
- ■頌春 2017.01.01
- ★九州ひとり旅 tweet 集(記憶のための記録を記念に) 2016.12.30
- ★九州旅行中継中 2016.12.25
- ◆官能の一眼レフに想う 2016.10.30
- ●失われた?ブッポウソウを求めて 2016.07.31
- ● Pokémon GO よりバーディング ^^; 2016.07.23
- ●「想定外」その2 2016.07.10
- ●「想定外」 2016.07.08
- ◆フィービ・スネツィンジャー生誕85周年 2016.06.09
- ◆びっくりの「スナイパー」 2016.02.18
- ★ウトナイ湖の野鳥サンクチュアリ 2015.08.22
- ●バーダー必携の iPhone アプリ 2015.07.04
- ■ツバメへのお詫び 2015.05.31
- ●必然的偶然 2014.03.08
- ■星を見るための双眼鏡選び 2013.09.04
- ★曇のち晴 または 才能のなさ 2013.08.22
- ■ホトトギスが鳴いた 2013.05.22
- ■いつ買えばいいのか 2013.05.17
- ■なんかすごいのが出た 2013.05.17
- ●買って後悔しない双眼鏡 2013.03.31
- ◆思いがけず、春 2013.02.24
- ◆ひと足早い立春 2013.02.02
- ■何年ぶりかのウソ 2013.01.27
- ●「近すぎる秘境」なのに 2012.07.22
- ●手持ち無沙汰な朝 2012.07.15
- ●高性能なスズメ 2012.07.04
- ■幸先のいいスタート? 2012.01.01
- ●見た鳥など(さらに追記あり) 2011.11.03
- ●もう、ほんとうに楽園 2011.11.02
- ●動物の楽園 2011.11.02
- ■追いかけてきた鷹 2011.09.25
- ■まさかの5000超え 2011.09.24
- ■タカより天そば 2011.09.24
- ■ヒトとタカと、どちらが多いか 2011.09.24
- ■飛びたちかねつ鳥にしあらねば 2011.09.23
- ■長雨、例の年よりもいたくして・・・ 2011.09.20
- ■また乗鞍 2011.09.19
- ■何の修行? 2011.09.18
- ◆Fancy meeting you here... 2011.06.25
- ■バックするサギ 2011.05.07
- ★まさかのコイカル 2011.04.29
- ★1年ぶりのオオルリと数年ぶりのカワガラス または 少しは精進しなくては 2011.04.17
- ◆贅沢な探鳥会 2011.02.28
- ◆5時半起床 2011.02.27
- ◆光陰矢のごとく、灯台もと暗し 2011.02.12
- ◆春の訪れと例の鴨たち 2011.02.04
- ■エナガ 2011.01.23
- ■速い !! 2011.01.09
- ■正体見たり !? 2011.01.08
- ■ねぐらへ帰るとて・・・ 2011.01.04
- ★鳥騒ぐ 2010.12.24
- ●車の故障、覚え書き 2010.11.08
- ◆徒労の効用 2010.10.11
- ■秋の彼岸はタカ渡り 2010.09.25
- ★夏の終わり?に 2010.08.31
- ◆ホームセンターで双眼鏡を買ってはいけない 2010.06.26
- ■けなげなコゲラ 2010.05.25
- ★ほんとに春らしい日 2010.04.18
- ★謎の鳥 2010.04.14
- ●梅にウグイス・・・ 2010.03.14
- ●悲しき鳥と鳥見人 2010.03.12
- ◆30分で別世界 2010.02.06
- ■魔境カフェ 2010.01.04
- ★意地悪なカラス 2009.12.27
- ◆ジョウビタキ 2009.10.09
- ★異常な耳と正常な?脳 2009.08.22
- ◆不如帰の鳴く夜は・・・ 2009.06.06
- ◆空白を埋める 2009.06.06
- ◆新しい世界 2009.06.03
- ■無謀な出品 ——写真展のご案内 2009.05.30
- ■自然環境保護とか生態系保護とか 2009.05.08
- ■長足の進歩? 2009.05.06
- ■今年もがんばっております 〜コウノトリ 2009.05.03
- ★カワウも風に乗る 2009.04.26
- ★オオルリ初見 2009.04.19
- ●ツバメ初見日 2009.03.30
- ●連雀制覇! 2009.03.01
- ◆お勧めの双眼鏡 2009.02.28
- ◆双眼狂ふたたび? 2009.02.27
- ◆初夏から真冬へ 2009.02.17
- ◆初めての夜会(その3) 2009.02.15
- ◆立春らしい日 2009.02.04
- ■ノスリの日 2009.01.04
- ●湖北へお出かけ 2008.11.23
- ●アリスイ 2008.11.02
- ◆ジョウビタキの帰還先 2008.10.30
- ◆ジョウビタキ初認 2008.10.27
- ◆幻の秘密兵器と幻の鳥 2008.10.20
- ■タカの渡り 2008.09.23
- ■箕面にも鹿(その2) 2008.09.20
- ■Look, Up in the Sky... 2008.09.20
- ★予想外あれこれ 2008.08.21
- ★掉尾を飾る 2008.08.20
- ★出会いというもの 2008.08.19
- ★雨続き 2008.08.17
- ★野尻湖「国際村」 2008.08.16
- ★アカゲラの日 2008.08.15
- ★戸隠「野鳥」園 2008.08.13
- ■寓居でもホトトギス 2008.05.14
- ■大峯探鳥 2008.05.08
- ■とりあえず今日の鳥 2008.05.04
- ★早朝から大渋滞 2008.04.29
- ★トラツグミ 2008.04.05
- ●春なのに 2008.03.24
- ●悲しき春告鳥 2008.03.16
- ●極悪双眼鏡 2008.03.02
- ◆銀世界の挑戦者たち 2008.02.24
- ◆美しき飛翔 2008.02.11
- ◆測られない能力 2008.02.08
- ■トップとの遭遇 2008.01.05
- ■月並みな正月 2008.01.03
- ★小掃除 2007.12.31
- ★前言撤回 2007.12.26
- ★バードウォッチング顛末 2007.12.02
- ●果報は寝て待て 2007.11.11
- ■また白馬(その2) 2007.09.13
- ■まだ猛暑 2007.09.02
- ★望外の出会い 2007.08.26
- ★ツバメの寝ぐら入り 2007.08.05
- ●コウノトリの巣立ち 2007.07.31
- ●巣立ちの季節 2007.07.05
- ◆久々にトキの話題 2007.06.29
- ◆一日中、雨 2007.06.24
- ◆隣の芝生 2007.06.17
- ◆ケリ 2007.06.07
- ■双眼狂 2007.05.24
- ■ヤマドリ?の飛翔 2007.05.01
- ★予期せぬ遭遇 2007.04.22
- ★恋の季節 2007.04.15
- ★鮮やかな茶色 2007.04.15
- ★コマドリ 2007.04.15
- ★極めて稀な迷鳥・・・ 2007.04.08
- ●小京都・北アルプス・京都 2007.03.28
- ●春協奏 2007.03.25
- ●カワウを狩猟鳥に? 2007.03.24
- ●「無能」な鳥 2007.03.23
- ●お彼岸の日記 2007.03.21
- ●跋扈する黒い鳥 2007.03.19
- ●雪にウグイス 2007.03.19
- ●初夏の候 2007.03.04
- ◆早春賦 2007.02.18
- ◆もはや梅満開・・・ 2007.02.10
- ■欠陥商品? 2007.01.27
- ■暖冬? 2007.01.07
- ■探鳥お雑煮新年会 2007.01.03
- ★防振双眼鏡 2006.12.30
- ★思いがけぬ買い物 2006.12.27
- ★プレゼントもケーキもなしのイブ 2006.12.24
- ◆ジョン・レノンたち 2006.10.08
- ■今回はギンパラ 2006.09.07
- ■まさかのタンチョウ 2006.09.03
- ◆ダブルヘッダー 2006.06.04
- ■トビの人生・・・ 2006.05.06
- ■いきなりの夏 2006.05.01
- ●あらまほしき先達 2006.03.19
- ●足を運べば 2006.03.10
- ◆謎の鳥たち 2006.02.09
- ■鳥の羽音 2006.01.29
- ★24 2005.12.25
- ★凍てつく山里 2005.12.18
- ●モズのはやにえ 2005.11.27
- ◆秋を見つけに 2005.10.30
- ■やっと涼しく 2005.09.25
- ◆幻のサンコウチョウ 2005.06.26
- ◆驚きの減少率 2005.06.19
- ■近すぎる秘境(その1) 2005.05.30
- ■絶妙! ツバメ帰り 2005.05.27
- ■平城宮跡北側で鳥見 2005.05.15
- ■悪いことはできませんね 2005.05.08
- ■来ない野鳥を待ちながら 2005.05.04
- ■雨ニモ負ケズ 2005.05.01
- ★ご趣味は? 2005.04.24
- ★ネイチャーウォッチング 2005.04.12
- ●花粉症大爆発 2005.03.13
- ●美しき鳥たち 2005.03.06
- ◆梅には目もくれないで 2005.02.27
- ◆望外のベニマシコ 2005.02.20
- ◆双眼鏡は8倍以下を 2005.02.17
- ◆感情のスイッチ 2005.02.15
- ◆まぼろしのアオバト 2005.02.12
- ■エリグロアジサシ 2004.09.20
- ●野ウサギと謎の鳥 2004.07.08
- ◆今度はフクロウ 2004.06.23
- ■アオサギ・コサギ、何を思ひて・・・ 2004.05.01
- ★オオルリ 2004.04.25
- ★群れない日もある 2004.04.06
- ★バードウォッチングとインターネット 2004.04.05
- ●君の名は? 2004.03.31
- ◆カラスに油揚げを・・・ 2004.02.14
- ◆野鳥激減 2004.02.14
- ◆バードウォッチングに行こう 2004.02.14
- カワセミがいた! 2004.01.12
- バードウォッチング 2004.01.12



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