2020.10.11

◆マイバッグよりマイバスケット

 マイバスケットというのがあるのをご存じでしょうか。

 適当なバスケットを買ってマイバスケットと呼んでも別にかまわないのですが、ここでいうのは、スーパーが純正?で用意している買い物カゴのことです。

 大きさや形は、スーパーで買い物をしてレジへ持っていくカゴとまったく同じです。色だけが違っていて、マイバスケットであることがわかります。

 そういうものをスーパーが用意していることを知らなかったとき、あれば便利だろうなあと考えて、Amazonやヨドバシなんかでサイズと形状が同じものを探したことがあります。
 しかしながら、あとで述べるように、まったく同じでないとあんまり意味がないので、買ってみるという行動にためらいを覚え、そのままになっていました。

 そうこうしているうちに、何のきっかけだったか、イオンで売っていることを知りました。
 月に3回くらいはイオンへ行くのですが、見かけたことがなく、どこにあるのかと問い合わせると、サービスカウンター前に置いているということでした。
 そんなところにいくことはまずありません。
 ___

 スーパーに「マイバッグ」やレジ袋を持参すると、清算後のカゴからそこに品物を移し替える手間が生じます。
 これが半端ではない。

 レジの人が種々考慮のうえ適切に買い物カゴの中に配置した商品を、またあらためて別の袋に詰めていくのです。

 当然というか、たとえば、カゴの下の方にある商品を袋の下の方に入れるのが合理的です。そうすると、カゴの下から商品を掘り出し、袋に移す・・・ということになります。
 上の方に置かれた軽い商品はいったん取りのけた後に、あらためて袋の上の方に入れ直さなければなりません。

 マイバッグやレジ袋は、スーパーのカゴとは大きさも形も違うので、たいていは、カゴ2つ分を3つか4つの袋に入れ直すということにもなります(うちは週に1回くらいしか買い物に行かないので、荷物が多いのです)。

 それで、その4つの重い袋を家人が(別にハンドバックを持っているので)1つ、私が3つぶらさげて、えっちらおっちら駐車場まで戻る・・・というのがこれまでの平均的買い物でした。

 ところが・・・

 マイバスケットを使うと、劇的に苦労が解消するのです。20201011

 まず、買い物カートの上下段にマイバスケットを1つずつ置き、その上にそれぞれレジカゴを重ねます。大きさも形もまったく同じなので、ぴったりスタックできます。

 次に、カートを押しながらふつうに買い物をします。終わってレジに行った時、重ねたカゴを外して、レジに通した後の商品をマイバスケットに入れてもらうようにします。
 レジの方は、そのためのマイバスケットだとご存じですから、スムーズにすすみます。

 さて、清算が終わると・・・

 プロが考えながら上手に整理して詰めこんだマイバスケットができあがります。それをカートに載せてそのまま駐車場へ向かいます。

 最初にこれを経験したとき、その場で叫びたいくらいに感動しました。

 今までのあの無益な苦労はなんだったのか。

 レジ袋有料化とか何とかとは関係なく、何十年も前、購入した商品を自分で袋に詰めさせられるようになったときに、最初からこうしていれば、人生のかなりの時間や労力を節約し、ストレスも減っていたのに・・・と思いました。

 マイバスケットの価格は、2つで税込796円。しかも、壊れたら交換してくれますし、いらなくなったら返金してくれます。
 実質無料です。

 これほど便利なものを、どうしてみなさん、使っていらっしゃらないのでしょうか。
 今までに見たのはおふたりだけですし、自分が使いはじめるまでは一度も見たことがありませんでした(気づいていなかっただけかもしれませんが)。

 最後になって恐縮ですが、唯一の欠点は、自家用車利用が前提であるということです。
 バイクや自転車なら荷台に積んでネットをかければいいかもしれませんが、徒歩で買い物の場合は、ちょっと苦しいかもしれません。

 自動車でスーパーへ買い物に行くみなさん、マイバッグよりマイバスケット、ほとんど絶対的なお勧めです。

| | | コメント (0)

2018.12.25

★時計

 また急に時計が気になっている。前回購入してから8年だ。

 アマゾンやヨドバシでえらく安くなっているのが背中を押す。

 常用しているのが3つあり、もし買うと4つ目になる。

 うーん、今回は見送るかなあ・・・

 それにしても、どうしてまたクリスマスの時期なんだろう?

 やはり、何もないまま過ぎてしまうことが頭の片隅にひっかかっているのだろうか。


 後記:買ってしまいました・・・(20181227 23:07)

 在庫の最後の1個を買った瞬間に、同じ商品の「お届け日」が「6〜10日後」になったのは納得だが、同時に2070円値上がりして獲得ポイントも5626ポイント少なくなったのには驚いた。都合、7696円相当の値上がりになる。商品価格からするとものすごい値上げだが、こういうのをプログラミングで自動化しているようだ。
 ただ、kakaku.comの方には上記の変化がまだ反映されていない。ときどき「在庫有りなのに、買おうとしたらなかった。しかも値上げ」みたいに怒っている人がいるのは、こういう原因なのか。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.11.17

●靴下に滑り止めは要らない

 「衣服」に関するカテゴリがない。それでこれまで(たぶん)不便を感じてこなかったのもすごい。

 夏に久しぶりにふつうの靴下を仕入れたのだが、そのうちのいくつかに滑り止めがついていた。

 足の裏に直径5mmくらいの柔らかいプラスティックの突起がいくつも貼り付けてある。

 滑り止めらしいのだが、必要性を感じたことはないし、ついていると特に室内で履き心地(歩き心地)が悪い。

 そんなものがついているとは知らなかったので、「失敗したなあ」と思いながらも履かざるをえない。
 ___

 寒くなってきたので、室内履きの分厚い靴下が欲しくなってきた。足首を締め付けない、柔らかくて暖かいのがいい。
 これまで履いていた2足の穴が、指ではなくて足や踵が飛び出すほどの大きさになって、どうしようもなくなったのだ。

 今度こそは見逃すまいと、近所のイオンで滑り止めの有無を確認しながら物色する。ところが、滑り止めなしのものは見当たらなかった。
 仕方ないので通販で探し、「これにしようかな」とか思うと、3つくらい連続で「滑り止め付き」。

 どうして急に?靴下に滑り止めなんかつけるようになったのだろう。コストだって上がるだろうに。
 フローリングの床が増えてきたせいか、高齢化のせいか・・・
 いずれも20〜30年前からだと思うのだが、靴下の滑り止めはわりと最近だと思う。

 私には滑り止めは必要ない。というより、あっては困る。

 何とか、滑り止めのないあったか靴下を購入したい。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.09.21

■お掃除革命

 何ごとによらず、きれいにするのは嫌いではないので、家では私が掃除係になっている。
 特に、リビングダイニングのある2階の掃除機がけは、100%私の仕事だ。

 以前にも書いたような気がするが、大昔、腰痛でほとんど立てなくなっていたとき、「ちょっと悪いけど、掃除してくれへん?」と家人に頼んだところ、?快く引き受けてくれた気立てのいい彼女?が発した第一声は、「スイッチどこ?」だった。
 その掃除機を買ってからその日まで、触ったことすらなかったのである。

 そんなわけでというか、まともそうなコードレス スティック掃除機が発売されるようになってから何年間も、買おうか買うまいか迷っていた。
 今あるものが故障でもしなければ次を買わないのが、うちの流儀でもある。

 幸か不幸か、掃除機はいっこうに故障する気配がない。
 でもとうとう、思いきって買ってしまった。モデル末期で値段が極端に下がっていたことが最後に背中を押した。

 結論を書こう。

 スティック掃除機は買うべきである。今からもう一本買い足そうかと思うくらいだ。

 大手家電量販店に行くと実物がずらりと展示してあり、実際に使ってみることもできるので、いろいろ試してみればいい。

 ただ、この際、私がお勧めするのをご紹介するので、よろしければそれをお買いになるのが、面倒がなくていいと思う。

 パナソニックの iT。MC-SBU510J。サイクロン式。

 容器からゴミを捨てたりするのが面倒な方は、紙パック式の MC-PBU510J もある。

 何といってもデザインが素晴らしい。そして、バランスに優れているので、取り回しがものすごく楽である。
 掃除するためにあげる重い腰が、数分の一に軽くなる。掃除し始めてからも、コードのついた重い掃除機を引っ張り回すストレスがない。

 スティック掃除機を買ってから掃除する回数が倍くらいに増えたし、以前の重い掃除機を使うことはほとんどなくなった。
 125ccのスクーターと大型バイクを両方持っている人が、スクーターにばかり乗るようになるのと同じである(一部の人にしかピンとこない比喩ですみません)。

 今のところ唯一の大きな欠点は、1回の充電で掃除できる時間(すなわち面積)が限られていること。
 広くもないわが家のワンフロアをぜんぶ掃除し終わる前に充電が切れてしまう。そしてなんと、充電には3時間もかかる。

 まあしかしこれは、「そんなに掃除ばっかりしないで休憩してね」というメーカーの配慮だと思うことにしている。
 実際、ものの15分ほどだが、真面目に掃除をするとけっこう疲れるものだ。

 あ、もう一つ欠点があった。吸込み口のパワーブラシ?が回ると、ちょっと耳障りな高周波音が大きめだ。ただ、気になるようなら回さない選択肢もある。

 ほとんどまったく同じ新型機(MC-SBU520J/PBU520J)が発売されているので、在庫があるうちに旧型機(MC-SBU510J/MC-PBU510J)を購入なさることをお勧めする。
 いくら子細に調べても違いはただ一つ、吸い取るべきゴミがなくなったときにゴミセンサーの明かりが「消灯する」(旧型)か「青色に変わる」(新型)かの違いだけだ(万一間違っていたらすみません)。

 それで価格は、新型(SBU520J)が60100円、旧型(SBU510J)が32700円(いずれも、今夜のkakaku.comの最安値)。
 ほとんど同じ機械に2倍近く支払う理由はまったくない。

 さあ、在庫がなくならないうちに、MC-SBU510J(もしくはPBU510J)をどうぞ。

(言うまでもなく、私はパナソニックと何の関係もありません。株すら持っていません。)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.09.12

シチズン、「なおみモデル」の腕時計を発売

 大坂なおみというテニスプレイヤーが活躍しているらしいことは仄聞していたが、まさか全米オープンの決勝に進み、私ですら知っているあのセリーナ・ウィリアムズをストレートで下して優勝するとは、想像していなかった。

 セリーナの反則や暴言・審判の判断、さらには風刺画の是非にまで及んで世間はかまびすしいが、今日になって それより気になることが出てきた。

 シチズン時計が「なおみモデル」の腕時計を発売するという記事が新聞に出ていて、それはまあ別にいいのだが、驚いたのは、「大坂選手」が「9日の全米オープン決勝でも、このモデルを着用していたという」ことだ。

 いくらラケットを持たない方の手だとはいえ、テニスの試合中(しかも世界トップレベル)に腕時計なんかするものだろうか。

 そう疑問を持って画像を検索すると、もちろん「このモデル」かどうかはわからないが、確かに腕時計をしたまま試合に出ていたことは確かなようだ(セリーナ・ウィリアムズも腕時計をしている)。

 私はもちろん、腕時計をする世代であるし、ふだん3つを使い分けている程度には時計好きである。しかし、たとえば職場で椅子に座ると、外して机上に置くのが常だ。
 仕事でなければ、車で出かけるときにはそもそもしないし、旅行にも持っていかなくなった。
 やはり何かと邪魔になるからだ。

 なのに、世界トップレベルの選手がテニスの試合中に腕時計をしている??

 ふつうではちょっと考えられないと思うのだが、これはやはり、スポンサーに配慮した行為、というか、試合中にも着用していることが何かの条件になっていたり金銭的メリットを産んだりしているからだろうか。

 それとも、テニスの試合をする上で、自分の腕時計で時間を把握することが何か重要な意味を持つからなのだろうか。

 おそらくは前者だと思うのだが、うーん、私が大坂なおみ(とかセリーナ・ウィリアムズとかマリア・シャラポワ)だとしたら、試合中の着用はやはり断ると思うんだけれど。

 そんな態度だから一流に(というか二流にも)なれないのかもしれない。 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.09.02

■小人閑居して・・・(その2)

 長い夏休み最後の日、急に思い立って兵庫県の出石にひとりで出かけた。

 出石町だったはずが、いつのまにか豊岡市になっている。まあ、前回行ったときにはすでにそうだったかもしれない。

 出石には数回行ったことがあるが、昨日偶然、日本では珍しい、磁器の産地であることを知った。
 これまで迂闊にも出石と焼き物を結びつけたことがなかった。しかも磁器。私は陶器にはほとんど興味がないが、磁器はちょっとだけ好きである。

 長い休暇を家でだらだら過ごしたまま最終日になったので、天気もよさそうなことだし、出かけてみることにしたのだ。
 朝になっても悩んでいたが、現地で歩き回ることとゲリラ豪雨の可能性とを考えて、バイクではなく車にした。往復6時間。結局、雨には遭わなかった。

 ネットで評判のいい官兵衛というお店で田舎蕎麦と皿そば2枚を食べ(トップ?の近又という店は大行列で諦めた)、(おそらく)すべての窯元を回る。とはいっても、5つほどだ。

 案に相違して好みの磁器は少なかったが(壺や酒器、湯呑みやお皿が多い)、外側が白磁、内側が青磁になっているカップを買った。
 もう一つ、別の窯元のマグカップを買おうかどうしようか迷ったが、また次回ということにした。
 ___

 これを書き始めた動機は、標題である。

 私のような小人が閑居すると、さすがに不善は為さないまでも、暇に任せていろいろ買ってしまう。ふだんはあまりモノを買わないのだが。

 というわけで、休暇中に買ったものをリストにしておこうと思った。

・ルータ用ヒートシンク
・ダマスカス鋼風土佐包丁
・毛抜き
・ハスカップ(果実)のジャム
・パジャマ
・靴下
・スティック掃除機
・ルリビタキのカラビナ
・本つげの櫛
・白青磁のカップ
・トレッキングシューズ(予定)

 うーん、私としては驚くほどの散財である。

 この中でまあ必要なのはパジャマと靴下だけだ。
 あ、トレッキングシューズもか。これはまだ買っていないのだが、白馬の八方池を往復した翌日だったか、ソールが前からべろんと剥がれているのに気づいた。そんなに使ったつもりはないのだが、経年劣化が激しいらしい。

 ふだんあまり買い物をしないものだから、仕方なしに買わされるのはけっこう嬉しかったりもする。典型的なのは車のタイヤだ。
 トレッキングシューズはタイヤほどは高くないので、ちょっと楽しみである。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018.04.07

★14時から美山を往復

 だいぶ前から「孫の手」が欲しかったのだが、それなりに探しても気に入ったのがなく、まあダメだろうなあと思いながらも、ひいきの銘木工芸店「山匠」にメールすると、なんと孫の手もお作りになっているというのを一週間ほど前に教えていただいていたので、桜のあるうちにと、出かけることにした。

 いずれにせよ、桜が散り果てる前に京北・美山へとは思っていた。

 前日からそのつもりだったのに、新年度で疲れたのか、起き出すともう正午前になっていた。天気も優れなかったのだが、夕食までには何とか帰ってこられそうだし、結局行くことにした。

 出発はなんと14時である。

030a8785_copy 家を出るときは晴れてきていたのに、亀岡からは雨になった。それでも、イワツバメの乱舞に慰められたり、満開に「戻った」桜を楽しんだり、新しい桜を「発見」したりしながら、2時間かからずに山匠に着いた。

 ご主人がお仕事の手を止めていろいろ見学させてくださった。
 その後、予定どおり孫の手を購う。キハダ・欅・一位・タモがあると伺っていて、事前に欅か一位(櫟)をと思っていたのだが、現物を見て色と木目が気に入った一位にした。

030a8789_copy 雨模様の中、違うルートで帰宅する。お気に入りの桜ポイントは時間差でさまざまな桜が咲くのだが、大木はほとんど散り果てていた。
 それでも随所でさまざまな桜を楽しむ。雨なのが残念だ。

 帰りの亀岡では久しぶりの虹を見て、無事18時40分ごろ帰宅。ちょうど夕飯に間に合った。

 14時から動き出してもこれだけ充実した日を過ごせるのだと気づかされた。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.08.23

★サファイア

 世の中には知っているようで知らないことが多いもので、昔は調べるのにも手間暇がかかるために知らないままになっていることが多かったが、最近は調べたいと思えばすぐに調べられるようになり、いろいろな無駄知識が少しずつ身についている。

 それでも、世の中のほとんどのことについて何も知らないのは相変わらずで、いったい世の中にはどれくらいの知識・情報があるんだろうと途方に暮れる。

 「メジロの雌雄を鳴き声で判別できるか」という研究を知人がやっているのだが、21世紀になってもまだそんなことすらわかっていないのかとびっくりする。

 まあ、よく言われることだが、わかっていることよりわかっていないことの方が圧倒的に多いのは、どんな分野でも同じかもしれない。

 なんだか話がそれてしまった。
 ___

 昨夜、たまたま時計を見ていて、「サファイアガラス」というのが気になった。大昔から知っている言葉なのだが、あまり気にしたことはない。
 サファイア(のように綺麗な)ガラス
 サファイア(のように硬質な)ガラス
 サファイア(のように透明度の高い)ガラス
なんかのことを指すのだろうかと漠然と思っていた。

 それが実は、サファイアガラスというのはサファイアそのもの!であることを知った。

 私が現在日常的に使っている時計は3つあるが、どれもサファイアガラスである。こんな大きなサファイアの結晶(薄いけど)を毎日のように腕に嵌めているなんて思いもしていなかった。

 シチズンのウェブサイトを見ると、1万円台の時計はふつうのガラスだが、2万円の時計はもうサファイアである。サファイアってそんなに安価に製造できるものなのか。
 ___

 サファイアは単なる酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶で、本来は無色透明、不純物のまじり具合で色がつくことは知っていた。
 その中の赤いのをルビーと呼び、サファイアもルビーも実は同じものであることも。

 それでも、まさか自分の時計のガラスが、その無色透明のサファイアだなんて思いもしなかった。

 そんなことなら、サファイアガラスなんて紛らわしい言い方をしないで、「人工サファイア」とかなんとか、サファイアそのものであることがわかるように表記すればいいのにと思う。

 そう、時計のサファイアはもちろん、人工的に製造されたものである。だがそれは、ニセモノとかまがい物とかいうことではない。化学的組成が同一の、同じサファイアである。
 むしろ、変な混じり物が入っていない分、よりピュアな、純粋のサファイアだと言える。

 がぜんサファイアに興味が湧いて調べてみると、宝石的なサファイアですら数百円とか数千円のレベルでたくさん売られていることを知った。
 さすがに高級なものは製造コストも高いのでそういうわけにはいかないが、興味が出てくるとちょっと欲しくなるもので、数千円から十数万円の商品なんかをネットで眺めていた。

 十数万円出せば、夢のような大粒の美しいサファイアが手に入る。数千円のですら立派なものだ。
 人工なんだけれど、くどいようだが天然より完成度は高い。“flawless” ということばを耳元で囁かれている感じがする。

 家人を口実にして買ってしまおうかと(ちらっと)思ったのだが、それとなく水を向けると、「そんなの持ってどうするの? 宝石になんか興味ないもん」と言われてしまう。

 うーん。

 素晴らしい人生のパートナーだと考えるべきなのか、何と味気なく夢のない女だと思うべきなのか・・・

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.04.08

★無用な買い物

 このひと月ほどの間にヒマに飽かせていろいろ無用なものを買いました。ここに書いていなかったことに気づいたので書いておきます(以前別の所に書いてからまた増えてる・・・)。

・ヨーグルトメーカー
・双眼鏡
・水晶のツボ押し棒
・シリコン鉱石
・純銀バー
・カッターシャツとズボン(これは有用か)
・車用空気清浄機
・双眼鏡
・杉の丸太を輪切りにしたバウムクーヘンのような iPhone 立て
・那智黒石のペーパーウェイト

 ぜんぶ足しても数万なのですが、その金額に匹敵するスティック掃除機は何とか買わずに踏みとどまっています。
 それにしても、どうして双眼鏡が2つ・・・

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.08

●鰯の頭も・・・

 私はあらゆる宗教を信じていない。
 いやまあ、人並み以下くらいには神社仏閣を訪れるし、一応は柏手を打ったり手を合わせたりもする。よくある日本人の一人と言ったところか。

 あらゆる超常現象も信じない。
 もちろん、現在の科学で説明できないものがすべて超常現象だというつもりはない。現在は超常現象だと思われているものごとでも、現実に存在していて将来的には超常現象でなくなることもあるだろう。
 それでも、幽霊だとかお化けだとか天国だとか地獄だとかは信じない。その存在をあんまりバカにして祟られたりするのは困るけれど ^^;

 UFOも信じない。
 というより、地球外生命体の乗る宇宙船を信じない。文字通りのUFO(Unidentified Flying Object)なら実際に目撃したことがある。複数で見たので、飛行機やヘリコプターではなく、UFOであることは間違いない。あれは何だったんだろう?
 地球外生命体については、むしろその存在を100%近く確信している。その存在が地球まで飛んでくる科学技術力と、わざわざ地球を目指してくる必然性が信じられないだけだ。

 結局のところ、何かを信じているとすれば科学である。
 現在の科学を盲信しているわけではない。将来的に(どのくらいの将来?)この世の事象のすべてが科学で解明されるとも思わない。それでも、あらゆることを説明するのに科学以上のものは存在しないことは確信している。

 いわば、科学教の信者なのだ。

 しかし、だからこそ、擬似科学・似非科学は好きではない。
 ___

 例によって前置きが長くなった。

 先日、三重県の関宿に出かけた折り、面白い石屋さんがあった。墓石屋さんや庭石屋さんではなく、実用性のないいろんなガラスやら化石やら岩石なんかを売っている店だ。アンモナイトや水晶やアメジストなんかを中心に、とえいば、わかりやすいかと思う。

 木工品や金属の小物、岩石なんかが人並みよりはちょっと好きなので、街道の行き帰りに計2度立ち寄った。
 2度目に入ったとき、店のオーナーだという若者(にしか見えない)といろいろ話すことができた。

 店の来歴やアメジストと水晶を中心に遠慮なく教えてもらっているうち、気になる石?を見つけた。

 単にモノとしてちょっと気に入っただけなのだが、その時に初めて知って教えてもらい、後で調べたところによると、その筋ではけっこう有名な「テラヘルツ鉱石」というものだった。
 結論を言うと、擬似ないし似非科学を利用した詐欺的商法によく使われている商品である。

 だが、それまでの話でオーナーが正直なのはある程度わかっていたので、話を聞いてみた。

 一番有名なのは、テラヘルツ鉱石の上では氷がどんどん融(と)けるという現象で、そのせいであたかも何か大きな効用があるかのようにうたうのが通例だ。実は残念なことに、その石屋さんも例外ではないのだが、「パワーストーン」なんかを扱う店として、ぎりぎり踏み外していない感じであった。
 正体不明の「テラヘルツ鉱石」として売るのではなく、純度の高いケイ素だと(当たり前だが)正直に話し、「氷が溶けるのって要するに比熱が低いからですよね」という私の問いに、「というか、熱伝導率が非常に高いからです」と明快である。
 ちなみに、「テラヘルツ鉱石」が発するという「テラヘルツ波」とは、何のことはない、要するに赤外線だ(ただ、3テラヘルツ以下のものは電波と定義されている。また、およそ400〜800テラヘルツはただの可視光線だ)。

 それでも、「科学的理由はわかりませんが、うちの母親が肩の痛みがあったときに使うと、実際に痛みが取れました。血行が良くなるんでしょうか」とか、「生け花の水に入れておけば花が長もちしました」などという。
 「そういうのはまあ、ある程度実験的事実として確かめられるので、もし本当なら可能性はありますね」という私が、そういう「効能」は抜きにして、モノとしてのそれを気に入っていることにつけ込まれ、「気に入っていらっしゃるなら、まあ、だまされたと思って」と買わせるあたりはさすが代々の商売人である。

 最後に背中を押されたのは、買うことに決めていた水晶のツボ押しと両方買えばいくらか値引きしてくれるということであった。
 われながら情けない。
 ___

 さて、五十肩の影響で、これまで経験したことのない局所的な凝り、錐で刺したような痛み(ただし痛さ自体はそれほどではない)が出ることあった。鍼なんかに通っても、その時は軽快したような気もするが、またぶりかえす。
 その時もその凝りがあったので、それこそ「だまされたと思って」購入し、家に帰るまで肩に載せておいた。ケイ素(シリコン)の固まりだが金属質で、ちょっと肌に貼り付く感じがあり、固定していなくても落ちたりしない。

 それで、凝りが取れたのだ。

 載せていた右肩の凝りが取れて、逆に左の凝りが気になり出すくらいになった。
 まさかの「効能」である。

 想像するしかないのだが、短時間で体温と同じ温度になったシリコンの固まりが、肩からの放熱を抑えていただけのことではないかと思う。汗だって蒸発できない。
 その結果、「血行が良くなった」ということなのだろうか。

 だとすると、もっと熱伝導率のよい物質を肩に置いておけば、もっと「効く」はずである。
 そうしてたどり着いたのが銀であった。鍋の材料としては銅が有名だが、銀の方がやや勝る。ケイ素(シリコン)と比べると銀は2.5倍も高い。

 幸い、銀の価格は金のおよそ1/100である。金やプラチナ(やシリコン)と違って錆びるのが欠点だが、まさか金やプラチナの塊を肩の上に置いておくことはできない(し、同じ大きさのものを買うのに莫大な金額を必要とする。それに、金はともかくプラチナの熱伝導率はかなり低い)。

 というわけで、今日は銀を手に入れた。
 やはりというか当たり前だが、氷を置くとみるみる融ける。確かに、ふだん見慣れない現象で、不思議な感じはする。例の痛みはシリコンのお蔭で?なくなっているので実験することはできないが、これで片方ずつではなく両肩に載せておくことができる。

 そんなものが本当に効くのかどうかはわからない。でも、鰯の頭も信心からと言うし、科学的にはプラセボ効果だって認められているのだ ^^;

| | | コメント (0) | トラックバック (0)